見出し画像

真下みこと かごいっぱいに詰め込んで

副題:いいなあ、幸せそうで。
   もう無理かもしれないーそんな気持ちを
   真下みことは掬い上げ、寄り添い、抱きしめる

「きみは悪口をいわない」から遡って読んでみている。
この「かごいっぱいに詰め込んで」は、ちょうど1年前ほどに発刊された作品で「コロナ禍」の出来事を織りこみ綴られている。
読了した感想は「同じ作者なのか?」
真下氏の言葉を借りれば「はやい言葉」と「おそい言葉」の使い分けなのだが、今回の作品は「はやい言葉」を使っていて、きみは悪口~に比べると、とてもライトな作風。

同一作家で、年齢とともに作風が変わっていく、小説とエッセイでは違うことがあっても、同時期に異なる文体で書くのは、意図的に言葉選びができなければ、できない芸当である。
(いうまでもなく、誉め言葉です)

また、5編の作品の生活圏が重なるように書かれており、最近だと「成瀬は天下を取りに行く(宮島未奈著)」がその構成で書かれている。

小説を作る前の「プロット」の段階で、人物像をかなり細かく設定しておかないと、書き始めてから矛盾が出てくる。
(仮に「かごいっぱい~」の続編が「かごがカラになっても~」だったとしても、書けてしまうはずなのだ。)

こういうの、好きなんだよな、、、、。

ニクい演出

高校で習うくらいの漢字には「ルビ」うちしてある。
漢字の横に小さな文字で「読み仮名」が書かれている、アレである。

高校生くらいでも読めるようにとのことだろうか。
大人にとって「馬鹿にしているのか!」と言いたくなることもありそうだが、意外に間違った読み方で覚えていることもあり、
「声に出さずによかった」と安堵すること数回。

こういうの、好きなんだよな、、、、。

いいなと思ったら応援しよう!