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#12【実録】Xmas…最悪なプレゼントの話

結婚して最初のXmas Eve…

「みーちゃんごめん。
 ばあちゃんの体調が悪いみたいで
 実家に行ってくる。」

そう旦那は言った…

様子を見たら帰ってくるから。

———

22時になっても
連絡がない。

電話をしても
電源が切られていた。

最近実家に泊まるとかが
増えてはいた。

でも連絡が全くとれなかったのは
初めてで…

心配なのと
意味不明なので

一睡もできないまま
夜が明けた…

———

旦那の実家は

父親と母親が別居していて
母親が4人の祖父母の介護をして
参っている
これ以上反対もされたくないから
子供のことや結婚のことは
まだ話せないと説明されていた。

なので義母の連絡先も
実家の連絡先も
把握していなかった。

———

朝8時…

ピンポン。

インターホンが鳴った。

画面を見ると
首をすぼめた旦那だった。

ガチャ。

———

「ねぇ、大丈夫なの?」

「…あーうん。」

「なんで電源切れてるの?」

「充電切れちゃった」

そう言って
トイレにはいられた。

目も合わせないし
相変わらず首をすぼめている。

「首どーしたの?」と聞くと

実家の布団が合わなくて
寝違えたと言われた。


なにか変…


そう思ったけど

とにかく寝てないから
寝かせてと
すぐベッドで寝てしまった。

———

その日の夕方…

もうあたりは
暗くなってきていた。

「お風呂にはいる」と
起きてきた旦那は

夕飯の準備をしている私には
見向きもせず
洗面所に向かった。

お風呂に入った音がした…

———

私は洗面所に向かい

お風呂場のドアを開けた。




首筋にキスマーク…




旦那は見たこともない顔で…

聞いた事もないような
怒鳴り声をあげた。

———


でも私の頭は真っ白で…


なにを言われたのか
なにを怒鳴られているのか
耳に膜を張られたかのように
音が消えた。


ただただ旦那が怒っている映像が
無音で再生されていた。

———

私の中でXmasは特別で。

子供の多いメルヘンな家で育った私は
中三になるまで
サンタさんが来ていたし…

家をでても
誕生日よりXmasが好きだった。


人生最悪のXmas。


なにも言えず
ベッドに座り込んだ。

昨日からの意味不明が腑に落ちた…

そして涙がでた…

———

でも思い当たる節もあった。

婚姻届を出す付近から
旦那が変わっていったのを
気づいていながら

無職になったから…
悪そうな友達とつるむようになったから…

いろんな理由をつけて
目を背けてきた。

———

そんな私に神様が
気づきなさいと
プレゼントをくれたのだ。


でもその時の私は受け止められなかった。


ただただ…
頬をつたう涙を
拭う…

———


バタン。



旦那が玄関から出ていった音だけが聞こえた。

#創作大賞2026
#エッセイ部門

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