#13【実録】包丁がでてきた夜…離婚した話
結婚は墓場。
なんて言うけど…
私の結婚生活は
地獄だった。
———
浮気をしてきたのに平然と帰ってくる旦那…
妊娠7ヶ月目のことだった。
その頃のことは
途切れ途切れしか
覚えてなくて。
———
旦那が無職ということもあって
悪阻が落ち着いた私は
わかりにくいドレスを選びながら
まだ夜職を続けていた…
———
帰ってきた旦那への対応も
どうしていいか
分からなかった。
怒ったらいいのか…
泣いて喚けばいいのか…
何事もなく笑いかければいいのか…
あるはずのない正解を探していた。
ただ浮気されて悲しい気持ちで
家の中での会話は
ほとんどなかったと思う…
———
そんな時
一部始終を相談していた
友達から電話があった。
「みおの旦那の
浮気相手わかったよ」
知りたいような知りたくないような。
———
「𓏸𓏸市の𓏸𓏸って
キャバクラのキャバ嬢だって。
友達がそこで働いてるんだけど…
最近付き合ってる人って
見せられたプリ画が
みおの旦那だったって」
「みおの旦那じゃんって
言ったら
結婚したけど離婚したって
旦那から聞いてるって言って
信じてくれないみたいだよ」
と告げられた。
———
この電話の
数日後のことだった。
旦那が離婚届を持って帰ってきた。
「お前とはもう一緒にいられない」
「お前の友達たちもほんとにうざすぎる」
「こっちは結婚なんてしたくなかったんだよ」
こんな言葉を並べられたと思う。
———
そして
「書くまで家から出さない」
と携帯と車の鍵を取り上げられた。
だれにも相談もできず
つきつけられた離婚届…
———
本当に恐怖だった。
私の判断でお腹の子の未来を変えてしまうのも
父親を取り上げてしまうのも
これで一人で育てていくしかなくなることも
一気にいろんな考えが巡って
ただただ呆然と
離婚届を眺めていた。
———
旦那は風呂に入ってくると行って
携帯と車の鍵をもったまま
洗面所の鍵をかけた。
お風呂に入った音がした。
心臓がうるさいくらい
鳴っていた。
今しかない。
財布だけ掴んで
そっと玄関のドアを開けた。
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