本が売れなかったニーチェに励まされる
こんにちは、週刊!チョコ次郎の夏です。生きていると、辛いこと、苦しいこと出て来ますよね。哲学と言っても、いろいろありますが、その哲学者のなかにも、苦しい思いをして生きてきたひとたちがいます。その代表がニーチェというひとだと思います。ぼくも、今、NHKの『100分 de 名著books』から出ている、西研先生による、ニーチェの『ツァラトゥストラ』解説本を読んでいます。
ぼくが精神病のため、六年間お世話になっていた、男性の看護師さんによる、最後の診療の際、特技のピアノで、『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』を弾きました。新しく来た女性の看護師さんに、ぼくが、「作業所で時給300円では働きたくない」とゴネると、お叱りを受けました。ぼくが、デイケアに通えたり、通えなかったり、波がある、ということをご存知なかったのです。
その場では、今が辛い時期なのだ、ということを、ニーチェを引用してお伝えしました。ぼくが言ったのは、「ニーチェには、永遠回帰という、同じ人生を何度も繰り返すという、考えがある。一度でも、胸がふるえるような喜びがあれば、どんなに苦しい人生だって何度でも生きられる」ということです。意図したことではないのですが、看護師さんが反応されていました。ぼくの実存的な発言に、よく反応されているので、少しく心配なのですが…。でも、ぼくは看護される側なので、関係ないですよねっ!
ニーチェが「哲学者は人々を指導し、指揮する」と言っていたことを読みかじったのですが、本当にそうなのでしょうかね?ニーチェには、前述のツァラトゥストラ第四部を、四十部自費出版し、七部だけ友人に配った、という実話があります。死後に名声を得たとはいえ、全く売れなかったニーチェに、誰がついてきたのでしょう?そう思うと、ブログやSNSで全くスキやいいね!がつかない方が、投稿し続けるモチベーションとも繋がってきます。「ニーチェ先輩」からは、励まされること、多々あります。
他にも、哲学者の木田元さんの『ピアノを弾くニーチェ』という本に、ぼくと同じく、気が狂ってしまったニーチェが、子どものようになって、母親から指示されたいくつかのコードを、延々と変奏してゆく話がありました。
木田元さんの哲学的エッセイには、古い映画の話もあって、『心の旅路』という、ヴィヴィアン・リー主演の『哀愁』を手がけたマーヴィン・ルロイの監督作が紹介されていました。主人公が、戦争で記憶喪失になり、精神病院に入れられる、恋愛ものです。アマプラでも観られるようです。木田先生の心の一本なそうなので、ご覧になられては如何でしょうか?
