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合格基準・ボーダー予想を大手4社比較【第120回医師国家試験】|3月16日合格発表の"知られざる落とし穴"と受験生が今すべき全手順【リーフェ医学情報】 ※付録2つアリ

注意) 2026年2月13日21時時点の投稿です。


第120回医師国家試験から6日経ちました。受験生が最も知りたい「ボーダーは何点か」「自分は受かるのか」に、大手4社の速報データと過去6年分の1次資料から答えます。


さらに、3月16日の合格発表当日に"慌てない"ための実務手順と、他では触れられない「医学部cbt化で国試が変わる」最新動向まで、この1記事に凝縮しました。


このブログで触れていることは、以下の通りです。


① ボーダー予想:
Dブロックの顕著な難化を反映し、一般臨床のボーダーは218〜220点/300点(約73%)が中央予想。119回(221点)からやや低下する見込み。

② 合格発表(3/16 14:00): 厚労省HPに受験番号のみ掲載。アクセス集中で数分つながらないのは毎年恒例——大学教務課への電話確認という代替ルートも押さえておくと安心。

③ 発表後の最優先行動: 医師免許申請(収入印紙6万円+診断書等)は当日中に保健所へ。書類は発表前に全て揃えておくのが鉄則で、登録済証明書はオンライン申請が最速。


著者:原田
所属:株式会社リーフェホールディングス 経営企画室 部長
資格・経歴:
法学部卒|政治学研究科 修士・博士|政治学教員 

自己紹介:
幼少期より病気がちで、こんにち無事に生活できているのは、医療とそれに関わる人たちのお陰です。将来の医師として、社会に貢献できる医学生の方を積極的にサポートしていきます。


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1. ボーダー予想の前提知識──合格基準の3要件をおさらい

医師国家試験に合格するためには、以下の3つの要件を「すべて」満たさなければなりません。

(1)必修問題:一般問題1問1点・臨床実地問題1問3点で、合計160点以上/200点(80%以上)……絶対基準

(2)一般臨床問題(必修を除く):各1問1点で、合計がボーダー以上/300点……相対基準

(3)禁忌肢選択数:3問以下……絶対基準

(出典:厚生労働省「第119回医師国家試験の合格発表について」、各予備校公表資料)


このうち受験生が最も気にするのは(2)の相対基準パートです。

毎年、受験生全体の得点分布をもとに厚労省が合格ラインを設定するため、試験の難易度と受験生の出来の両方に左右されます。


コメント: 「相対基準」と書くと漠然としているが、実態としては「受験者の上位約9割が合格するライン」と理解してよい。つまり119回の合格率92.3%という数字がほぼそのまま合格点を規定している。


国公立大の受験と異なり、ライバルを蹴落とす試験ではなく、「みんなが取れる問題を確実に取る」試験であるという構造は、近年も変わっていない。


2. 過去6年間の一般臨床ボーダー推移──「右肩上がり」は一旦休止した


一般臨床問題のボーダー推移を振り返ると、近年の「得点インフレ」の実態がよくわかります。

| 回(実施年) | 一般臨床ボーダー | 得点率 | 合格率 |
|:---:|:---:|:---:|:---:|
| 115回(2021年) | 209点/300点 | 69.7% | 91.4% |
| 116回(2022年) | 211点/300点 | 70.3% | 91.7% |
| 117回(2023年) | 224点/300点 | 74.7% | 91.6% |
| 118回(2024年) | 230点/300点 | 76.7% | 92.4% |
| 119回(2025年) | 221点/300点 | 73.7% | 92.3% |
| 120回(2026年) | 予想:215〜222点 | 71.7〜74.0% | 91〜93% |

(出典:厚生労働省 各回合格発表資料、MECデータ、メディックメディアINFORMA分析)


115回から118回にかけて、ボーダーは約7ポイントも上昇しました。この背景としてよく指摘されるのが、動画講義(Q-Assist、medu4等)の普及とQBオンラインの浸透でしょう。「過去問を解くだけでは差がつかなくなった」という分析がありますが、それは的を射ているかとおもいます。

しかし119回では一転して221点(73.7%)に低下しました。つまり揺り戻しです。メディックメディアの分析によれば、119回は118回に比べて難化し、特に「暗記を中心とした1対1の短絡的思考では解答できない問題」が増えたことがボーダー低下の要因でした。


コメント: ボーダーは単に「問題の難しさ」だけで決まるのではない。受験生の学力水準、採点除外問題の有無、そして何より「合格率を何%に設定するか」という厚労省側の意思が反映される。近年は概ね90〜93%のレンジで推移しており、この方針に大きな変更があった形跡はない。


3. 第120回ボーダー予想──大手4社の速報を横断比較する

第120回医師国家試験は2026年2月7日(土)・8日(日)に実施されました。試験終了から6日が経過した現在(2月13日時点)、主要な採点サービスからの情報を以下、整理します。

3-1. メディックメディア「講師速報」

受験生の9割以上が利用する最大手の採点サービスです。Dr.清澤・Dr.穂澄が率いる解答速報班が模範解答を作成し、受験者の解答入力データからボーダーを予測しており、講師速報は「8年連続で誤差2点以内」という高い精度を誇っています。

ボーダー予想は入力者数の増加に伴い更新されるため、試験後1〜2週間で安定する傾向があります。例年、講師速報の最終予想は実際のボーダーに極めて近いとされます。

(出典:メディックメディアINFORMA「No.1医師国試解答速報サービス『講師速報』」)


3-2. テコム(M3E)「モントレ」

テコムの採点サービスは、m3.comとの連携を基盤にしています。模試制作に関わる専属医師チームが禁忌肢を予想する点が特徴的で、「禁忌肢予想理由」まで公開されています。

詳細結果は国試4日後の2月12日にWeb公開済みとアナウンスされていました。最終解答の的中率は117回99.8%、118回100%、119回99.8%と、解答精度では業界最高水準を維持しています。

(出典:テコム公式サイト「モントレ解答速報」)


3-3. MedPeer「みんコレ!」

「みんコレ!」は、集められた解答との一致率から得点を推定し、合否予測を行う仕組みです。現役医師が禁忌選択肢予測を行う点が特徴であり、MedPeerのユーザー基盤(全国医師の半数以上が登録)を活かし、受験生への情報提供だけでなく、各種キャンペーンを通じた研修医コミュニティへの早期接続を図っています。

(出典:MedPeer公式サイト「みんコレ!」)


3-4. medu4(穂澄先生)・個人発信系

medu4の穂澄先生は講師速報のメイン解答作成者でもありますが、独自にXなどで難易度講評を発信しているところが特徴です。


この他にもーーーーー


受験生の間ではSNS上の「5ch(旧2ch)ボーダースレ」の情報交換も活発に行われます。こうした非公式情報は参考程度にとどめるべきでしょうが、受験生の「体感」を把握するうえでは有用かと思われます。


3-5. 120回のボーダー予想レンジ

今回の第120回は、受験者の体験記やSNSの反応を見る限り、Dブロック(2日目の各論)が顕著に難化したことが最大のトピックでしょう。


ある受験者は「Dブロックの凄まじい難しさ」と表現し、「正答率90%の問題と60%以下の問題が交互に並んでいる」と形容しています。
一方でFブロック(2日目の総論)はDブロックに比べて解きやすかったという声もあり、ブロック間の難易度格差が大きかった印象です。

(出典:note「第120回医師国家試験〜受験体験記〜」(文の筆)、受験生SNS投稿)


こうした難化傾向を踏まえた120回の一般臨床ボーダー予想は以下のとおりです。

| 予想シナリオ | ボーダー予想 | 得点率 | 根拠 |
|:---:|:---:|:---:|:---:|
| 強気(易化寄り) | 222点前後 | 74.0% | 119回同水準。受験生の学力インフレが継続した場合 |
| 中央値 | 218〜220点 | 72.7〜73.3% | Dブロック難化を3〜5点分の下方修正で織り込んだ場合 |
| 弱気(難化寄り) | 215点前後 | 71.7% | 採点除外問題が複数出た場合。117回(224点)以前の水準への回帰 |


リーフェ医学情報の見解としては、中央値の218〜220点のレンジを最も蓋然性が高いと考えています。

その理由は3つあります。
第一に、Dブロックの体感難度が非常に高く、119回のAブロック難化と類似したパターンが見られること。
第二に、Eブロック(必修)にも波乱要素があり、必修落ちのリスクが例年よりやや高いと推測されること(必修落ちが増えれば、一般臨床のボーダーラインは見かけ上やや低下する傾向がある)。
第三に、前回119回で一旦ボーダーが下がった流れが120回でも継続しうること。


4. 必修問題──80%の"壁"は今年も健在か

必修問題の合格基準は「160点以上/200点」の絶対基準であり、これは毎年変わりません。ただし「採点除外問題」が出た場合、満点が変動するため実質的なハードルが微妙に変化します。

119回ではE28問が「複数の選択肢を正解として採点する」扱いとなりました。120回でも、120E27や120E28が採点除外・複数正答となる可能性がSNS上で取り沙汰されています。


コメント: 必修の「80%」はシンプルに見えて、実は最も受験生を苦しめる基準だ。一般臨床で十分な得点を取っていても、必修で159点以下なら不合格になる。近年の不合格者の内訳を見ると、一般臨床のボーダー未達よりも必修落ちの方が多いケースもある。
メディックメディアの分析(119回データ)によれば、不合格者の約半数が必修基準未達で不合格となっている。この傾向が120回でも続く可能性は高い。


5. 禁忌肢──「3問以下」の精神的プレッシャー

禁忌肢(医師として絶対に選んではいけない選択肢)の基準は、118回以降「3問以下」に設定されています(近年117回だけは2問以下で、118回から基準が緩和された)。

テコムの禁忌肢予想は、模試制作に関わる専属医師チームが試験終了直後から検討を開始し、なぜその選択肢が禁忌肢なのかの理由まで公開します。

禁忌肢が実際にどの問題に設定されるかは厚労省が非公開としているため、「禁忌を踏んでいないか」という不安は合格発表まで解消されません。しかし、近年の傾向として禁忌肢による不合格者は全体の数%以下であり、一般臨床・必修を突破していれば過度に心配する必要はないかと思われます。


6. 合格発表日3月16日(月)──受験生が知らない"当日の段取り"

6-1. 発表の基本情報

合格発表は2026年3月16日(月)午後2時、厚生労働省の「資格・試験情報」ページで行われます。

掲載されるのは受験番号のみ(氏名は非公開)です。受験地ごとに番号が並ぶPDF形式で公開されます。

(出典:厚生労働省「医師国家試験の施行について」令和7年7月1日告示)


6-2. アクセス集中──14:00の"つながらない5分間"

これは毎年起こる現象なのですが、合格発表直後の14:00〜14:05頃は厚労省サイトへのアクセスが集中し、ページが極めて表示されにくくなります。PDFファイルのダウンロードも重くなるため、Wi-Fi環境が安定した場所で確認することを推奨いたします。

実用的な対処法として、ぜひ以下を覚えておいてください。

まず、スマートフォンよりPCの方がPDFの表示は安定します。
予め、事前に厚労省の合格発表ページをブックマークしておき、14:00にF5(リロード)を連打する受験生がいました。しかし実はページが公開されるのは14:00ジャストとは限りません。過去の経験では、数分前に公開されたケースもあれば、数分遅れたケースもあります。


6-3. 大学経由の合格確認──意外と知られない"もう一つのルート"

多くの受験生は厚労省HPでの確認に注力します。
実は各大学の事務局にも合格者リストが通知されます。

所属大学の教務課に問い合わせれば、電話で合否を確認できる場合があります(電話問い合わせなど禁止されていなければ)。サーバーダウン時の代替手段として覚えておいてもよいかもしれません。


6-4. 成績通知書──合格発表の2〜3日後に届く"封筒の中身"

合格発表後、2〜3日で厚生労働省から「成績通知書」が郵送で届きます。ここには自分の各カテゴリの得点(必修・一般臨床それぞれ)が記載されており、自己採点との答え合わせができます。


6-5. 合格証書は別便

合格者には合格証書が別途郵送されます。これは医師免許申請時に必要な書類の一つとなるため、大切に保管しておきましょう。


7. 合格発表"翌日"から始まる──医師免許取得までの超実務ガイド

ここからは、他のサイトがあまり触れない「合格後の手続き」について、1次資料に基づいて詳細に解説します。合格発表から研修開始(4月1日)までわずか2週間。この期間にやるべきことは驚くほど多いですよ。


7-1. 最優先:研修先病院への連絡

合格を確認したら、真っ先に4月から研修予定の病院に電話しましょう。多くの病院では、合格発表当日に連絡を求めています。


7-2. 医師免許申請(医籍登録)──当日申請がベスト

厚生労働省は「国家試験合格後、速やかに免許申請を行ってください」と明記しています。免許申請を行わず、登録される前に業務に従事した場合、行政処分の対象となります。

(出典:厚生労働省「資格申請案内」)


必要書類は以下のとおりです。

医師免許申請書:大学から事前に配布される。厚労省HPからもダウンロード可能。

診断書:所定の様式で、発行日から1ヶ月以内のもの。合格発表前に取得しておくことを強く推奨します(3月上旬に受診しておけば有効期限内に収まる)。

戸籍抄本または住民票の写し:発行日から6ヶ月以内の原本。

収入印紙 60,000円分:これが医師だけ突出して高額な登録免許税。歯科医師は40,000円、看護師は9,000円である。事前に郵便局で購入しておきましょう。

登録済証明書用はがき:85円切手を貼付。免許証が届く2〜3ヶ月の間、仮の身分証明として機能します。なお、2024年3月以降、オンラインでの登録済証明書発行も可能になっています。オンライン申請の方がはがきより早く受け取れます。

(出典:厚生労働省「登録済証明書をオンラインで受け取れます」リーフレット)

申請先は住民票所在地の保健所。 合格発表が月曜14時なので、当日中に保健所(通常17時15分まで)に駆け込むことも理論上は可能です。このため、合格発表前に書類を揃えておき、合格を確認したら即座に保健所に向かうのが最も効率的な動き方ではあります。


コメント: 「6万円の収入印紙」は、初期研修医の初任給を受け取る前に支払う金額としては小さくない。しかも保健所では収入印紙を販売していないため、事前購入が必須だ。意外とこの点で慌てる新合格者が毎年いる。


7-3. 医籍登録の確認──最短で合格発表4日後

合格発表後すぐに医籍登録を申請すると、最短で3月20日前後に厚生労働省の「医師等資格確認検索」ページに反映されます。医師限定サービス(m3.comやMedPeerなど)では、このページで医師資格を確認することがあるため、早期の医籍登録は実務的にも重要です。


8. あまり語られない論点──120回が"最後のマークシート世代"になる可能性

受験生の間ではあまり意識されていませんが、第120回医師国家試験は、マークシート方式(PBT:Paper Based Testing)で実施される"最後の世代"のうちの一つになる可能性があります。


2026年2月4日、厚生労働省は医道審議会医師分科会「医師国家試験等改善検討部会」の初会合を開催し、医師国家試験のCBT(Computer Based Testing)化に向けた具体的な検討を開始しました

(出典:日経メディカル「医師国家試験の見直しに向けた議論スタート」2026年2月4日、グリットメディカル「医師国家試験のCBT化に向けた検討状況」2026年2月7日)


検討部会での主な論点は以下の5つとされています。

第一に、評価の高度化。心音・呼吸音などの音声や、心エコー・身体診察の動画を用いた出題が可能になり、より臨床実践に近い能力を測定できる。

第二に、医学教育の一貫性の確保。2025年度より公的化された共用試験(CBT・OSCE)との整合性を図り、大学教育から国家試験、臨床研修までを一貫した評価指標でつなぐ狙いがある。

第三に、試験実施の柔軟性。年に複数回の実施を可能にすることで、不合格者の浪人期間の短縮が検討課題になっている。

第四に、段階的導入。すべてを一斉にCBT化するのではなく、一部のブロックから段階的に移行する案が浮上している。

第五に、インフラ整備と公平性の担保。全国約1万人の受験生が同一条件で受験できるよう、テストセンターの確保やPC端末の統一が不可欠となる。

2026年末に報告書が取りまとめられる予定であり、早ければ122〜123回(2028〜2029年実施)あたりから段階的なCBT導入が始まる可能性があります。


コメント: 現在の6年生・5年生にとっては直接の影響はないが、3〜4年生以下の医学生にとっては、国試の受験形式そのものが変わるインパクトの大きい話題だ。

CBT化が実現すれば、「マークシートを塗る」という所作が医師国試から消えるだけでなく、パーキンソン病患者の振戦動画を見て診断する、心音を聴いて弁膜症を判定するといった、より臨床に近い出題が可能になる。

120回の受験生は、ある意味で「マークシート最終世代」のレガシーを体験した世代として記憶されることになるかもしれない。


9. メンタルケア──発表日までの"空白の5週間"をどう過ごすか

国試終了(2月8日)から合格発表(3月16日)まで、約5週間の「空白期間」があります。この期間の過ごし方についてはあまり語られてはいませんが、受験生のメンタルヘルスにとって非常に重要でしょう。


⇩こちらもご参考に


9-1. 自己採点の"罠"

講師速報やみんコレで自己採点ができるのは大きなメリットですが、同時に「ボーダー付近」の受験生にとっては精神的な負担になります。講師速報のボーダー予想は「8年連続誤差2点以内」の精度ではありますけれども、裏を返せば2点の誤差は常にあり得ると言うことです。

さらに、採点サービスの正答は「予備校の解答」であり、厚労省の公式正答ではありません。テコムの的中率が118回で100%であったとはいえ、120回で100%である保証は無いはずです。


9-2. ボーダー予想の「変動」

前述しましたが、講師速報のボーダー予想は、入力者数の増加に伴い試験後1〜2週間で安定していきます。
試験直後の予想は、入力者のバイアス(自信のある受験生ほど早く入力する傾向)により、やや高めに出ることがあります。119回では、初期のボーダー予想と最終的な実際のボーダーの間に数点の差があったとの報告もありました。


9-3. 建設的な過ごし方

ボーダー付近にいる受験生には酷な話だが、「気にしないこと」が最善の戦略です。自己採点で合格ラインを明確に超えている場合は、以下の準備に時間を充ててみましょう。

−−引っ越し準備(研修先が遠方の場合)、医師免許申請書類の事前準備、初期研修に向けた医学書の購入(「レジデントノート」が定番)、不要になった国試教材のメルカリ出品やメディカルマイスターでの買取など。


10. AIが医師国試を解く時代──120回の新しい風景

メディックメディアは120回医師国試を複数のAIモデル(2026年2月時点の最新モデル)に解かせる検証を実施しています。前回119回では、OpenAIのo3-mini-highが一般臨床問題で96.0%の正答率を記録し、受験生中第3位相当の成績でした。

(出典:メディックメディアINFORMA「各AIモデルによる第120回医師国家試験の解答精度の評価」2026年2月7日)


このほか、複数のAIエージェントでも、一般臨床で99%近くの得点をたたき出しています。
AIの正答率が受験生の上位数%に匹敵する時代に、「医師国家試験とは何を測る試験なのか」という本質的な問いが浮上しています。cbt化の議論と合わせて、今後の医師国家試験は大きな転換期を迎えることになるでしょう。


【付録】①合格発表日チェックリスト──3月16日に慌てないための完全ガイド

受験生がコピー&保存して使えるよう、合格発表前後のToDoリストを時系列でまとめました。


◆ 合格発表"前"に準備すべきこと(〜3月15日まで)

書類準備

□ 医師免許申請書を入手(大学配布 or 厚労省HPダウンロード)

□ 診断書を取得(所定様式、発行日から1ヶ月以内。3月上旬に受診推奨)

□ 戸籍抄本 or 住民票の写しを取得(原本、発行6ヶ月以内)

□ 収入印紙60,000円分を郵便局で購入

□ 登録済証明書用はがきを入手(大学配布 or 保健所)+85円切手を貼付

□ (オンライン申請する場合)厚労省「医師等免許登録確認システム」を事前確認

生活準備

□ 住民票の異動(研修先が遠方の場合、3月16日前に転出届の準備)

□ 引っ越し業者の仮予約

□ 研修先の必要書類を確認(病院によっては独自の提出物あり)


◆ 合格発表当日(3月16日・月曜日)

14:00 厚生労働省HP「資格・試験情報」ページで合格発表

□ 受験番号を確認(PC推奨。つながらない場合は数分待って再試行)

□ 代替手段:所属大学の教務課に電話確認

14:00〜15:00 研修先病院に合格報告の電話

15:00〜17:15 住民票所在地の保健所で医師免許申請

□ 上記の書類一式を持参

□ オンラインで登録済証明書の申請も同時に行う

講師速報・みんコレでの最終ボーダーと自身の得点を再確認


◆ 合格発表後(3月17日〜3月31日)

□ 成績通知書が届く(発表2〜3日後に郵送)

□ 合格証書が届く(別便)

□ 医籍登録の反映を確認(厚労省「医師等資格確認検索」で最短3月20日前後)

□ 研修先に必要書類を郵送 or 持参

□ 国試教材の処分・売却

□ 4月1日の研修開始に向けた最終準備


◆ 万が一不合格だった場合

□ 講師速報参加者は、QBオンライン国試版の有効期限延長が可能(申込期間:3月16日〜3月31日14時)

□ 次回121回に向けた予備校の情報収集(MEC、テコム、医学生道場等)

□ (現制度では)医師国家試験に受験回数の上限はない。落ち着いて再挑戦の計画を立てよう



【付録】②合格可能性シミュレーター

⇩Mac、WindowsPCでご覧ください。
一般臨床・必修問題の自己採点を入力しますと、あなたの合格確率(推定)が表示されます。



おわりに──3月16日はゴールではなくスタートライン



第120回医師国家試験を受験された皆さん、本当にお疲れさまでした。

Dブロックの「凄まじい難しさ」に打ちのめされた方、Eブロックの必修で冷や汗をかいた方、Fブロックで最後に巻き返した方──それぞれの2日間があったと思います。


この記事で整理したボーダー予想はあくまで予測であり、実際の合格基準は3月16日に厚労省が発表するまで確定しません。しかし、過去のデータと今回の試験の傾向を照らし合わせれば、「普通に勉強してきた受験生の大多数は合格する」という構造は変わっていません。


3月16日の合格発表は、6年間の集大成の確認であると同時に、医師としてのキャリアの出発点です。この記事が、発表までの時間を少しでも有意義に過ごすための一助になれば幸いです。


本記事の情報は2026年2月13日時点のものです。合格基準の確定値は厚生労働省の公式発表をご確認ください。


リーフェ医学情報は、エビデンスに基づいた医学情報の発信を通じて、医学生・研修医の学びを支援しています。


FAQ(よくある質問)


Q1. 第120回医師国家試験の合格発表はいつ、どこで確認できますか?

2026年3月16日(月)午後2時に、厚生労働省の「資格・試験情報」ページで受験番号が掲載されます。氏名は公開されないため、受験番号を事前に正確に控えておきましょう。発表直後はアクセスが集中しページが表示されにくくなりますが、数分待てば解消されます。所属大学の教務課に電話で合否を確認できる場合もあるので、サーバーダウン時の代替手段として覚えておくと安心です。


Q2. 一般臨床問題のボーダー予想は何点ですか?自己採点で何点あれば安心できますか?

リーフェ医学情報の分析では、120回の一般臨床ボーダーは218〜220点/300点(約73%)が最も可能性の高いレンジです。

222点以上あればほぼ安全圏、225点以上ならどのシナリオでも合格と考えてよいでしょう。ただし予備校の模範解答と厚労省の公式正答には差異が生じる場合があるため、自己採点の点数には±3〜5点程度の幅を見込んでおくことを推奨します。


Q3. 合格発表後、研修開始(4月1日)までに最低限やるべきことは何ですか?

最優先は「研修先病院への合格報告の電話」と「医師免許申請(医籍登録)」の2つです。免許申請には収入印紙6万円・診断書(発行1ヶ月以内)・戸籍抄本などが必要で、住民票所在地の保健所に持参します。


書類は合格発表前にすべて揃えておき、発表当日中に保健所へ行くのがベストです。登録済証明書はオンライン申請が最も早く、研修開始に間に合わせるために欠かせない手続きです。


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