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THE SECRET TEACHINGS OF ALL AGES①ー2

現代のフリーメイソンの象徴主義に影響を与えた古代の秘儀と秘密結社(part1)
①ー2
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①-1の続きより↓

ミトラス儀礼 The Rites of Mithras

ペルシアの秘儀が南ヨーロッパに伝わると、それはすぐにラテン精神に同化した。
この崇拝は、特にローマ軍兵士の間で急速に広まり、ローマの征服戦争の間、その教えは軍団兵によってヨーロッパのほぼ全域に伝えられた。
ミトラス崇拝は非常に強力になり、少なくとも一人のローマ皇帝が、ローマ市の地下洞窟で集会を開いていたこの結社に入信している。

この秘儀学派がヨーロッパ各地に広まった経緯について、C・W・キングは著書『グノーシス派とその遺物』(Gnosis and Their Remains)の中で次のように述べている。

「岩面や石板に刻まれたミトラ教の浅浮彫は、かつてローマ帝国の西方属州であった国々に今も数多く残っており、ドイツに多く、フランスにもさらに多く残されている。
そしてこの島(ブリテン島)では、ピクトPicts人の長城の沿線や、有名なバースBathの長城でしばしば発見されている」

アレクサンダー・ワイルダー(Alexander Wilder)は著書『ゾロアスター教の哲学と倫理』(Philosophy and Ethics of the Zoroasters)の中で、ミトラスは太陽の神格ゼンド(Zend)の称号であり、輝く球体の中に宿るとされていると述べている。
ミトラスは男性と女性の相を持っているが、両性具有ではない。
ミトラス神として、彼は太陽の仲介であり、力強く輝かしく、ヤザタYazatas(太陽の精霊、イザドIZads)の中で最も壮麗である。

ミトラ神として、この神は女性原理を体現し、現世の宇宙は彼女の象徴と見做されている。
彼女は自然を受容的で地上的な存在として、そして太陽の球体の栄光に浸された時にのみ実り豊かなものとして体現している。
ミトラス教は、ペルシャの火の魔術師(拝火教)ツァラトゥストラ(ゾロアスター)のより精緻な教えを簡略化したものだ。


ペルシャ人によれば、永遠には二つの原理が共存していた。
その第一の原理であるアフラ・マズダ(Ahura-Mazda)、あるいはオルムズド(Ormzd)は、善の霊であった。
オルムズドから、善と美の霊(天使と大天使)の階層構造が幾つか生じた。これらの永遠に存在する原理の第二の原理は、アーリマン(Ahriman、アフリマン)と呼ばれていた。
アーリマンもまた純粋で美しい霊であったが、後にオルムズドの力に嫉妬し
反逆した。
しかし、これはオルムズドが光を創造した後に起こった。
何故なら、それ以前はアーリマンはオルムズドの存在を意識していなかったからだ。
嫉妬と反逆のために、アーリマンは悪の霊となった。
彼はオルムズドを傷つけるために、自らから破壊的な生き物の群れを分離させた。
オルムズドが地球を創造したとき、アーリマンはその粗大な要素に入り込んだ。
オルムズドが善行を行うたびに、アーリマンはそこに悪の原理を置く。
そしてついにオルムズドが人類を創造したとき、アーリマンは人間の低次の本性に受肉し、それぞれの人格において善の霊と悪の霊が支配権を争うようになった。
3000年間、オルムズドは光と善によって天界を支配した。
そして彼は人間を創造した。
彼はさらに3000年間、叡智と誠実さをもって人類を支配した。
その後、アーリマンの力が発揮され、人類の魂をめぐる争いは次の3000年間続く。
第4の3000年間で、アーリマンの力は滅ぼされる。
善は再び世界に戻り、悪と死は滅ぼされ、ついに悪の霊はオルムズドの玉座の前に謙虚に屈服するのだ。
オルムズドとアーリマンが人間の魂の支配と自然における覇権をめぐって争う中、知性の神ミトラスが両者の仲介役を務める。

多くの著述家が水銀とミトラスの類似性に注目している。
*錬金術で示す水銀は我々の知る物質、金属の水銀のみを指しているのではない。五大エレメントをオカルト的に理解せねば誤った解釈となる。

錬金術師によると、化学物質である水銀は溶剤として作用するのと同様に、ミトラスは天界における二つの相反するものを調和させようとする力を有す。
またキリスト教とミトラス信仰には多くの類似点がある。
その理由の一つは、おそらく、紀元後1世紀にペルシャの神秘主義者がイタリアに侵攻し、両信仰の初期の歴史が密接に絡み合っていたことにある。
ブリタニカ百科事典は、ミトラ教とキリスト教の秘儀について次のように述べている。
「初期の共同体の友愛と民主主義の精神、そしてその謙虚な起源。崇拝の対象を光と太陽と同一視すること。羊飼いの贈り物と崇拝、洪水、そして箱舟の伝説。炎の戦車の美術における表現、岩からの水の汲み上げ。鐘と蝋燭の使用、聖水と聖餐。日曜日と12月25日の聖日化。道徳的行為の強調、禁欲と自制の強調。天国と地獄の教義、原初的な啓示、神から発せられるロゴスの仲介、贖罪の犠牲、善と悪の絶え間ない戦いと善の最終的な勝利、魂の不滅、最後の審判、肉体の復活と宇宙の炎の破壊――これらは、それが現実のものか、あるいは単なる見かけ上のものであろうと、ミトラス教がキリスト教への抵抗を長引かせることになった類似点の一部である。

ミトラスの儀式は洞窟で行われた。
ポルピュリオス(Porphyry)は著書『ニンフの洞窟』(Cave of the Nymphs)の中で、ツァラトゥストラ(ゾロアスター)が洞窟を神への崇拝のために最初に奉献したと述べている。
洞窟は地上、あるいは闇の地下世界の象徴だったからです。ジョン・P・ランディ(John P.Lundy)は著書『モニュメンタル・キリスト』(Monumental Chrisianity)の中で、ミトラスの洞窟について次のように描写している。

「この洞窟は黄道十二宮の蟹座と山羊座で飾られていた。夏至と冬至は、魂がこの世に降りてくる門、あるいは神々へと昇っていく門として、特に目立っている。蟹座は降下への門であり、山羊座は上昇への門である。これらは、不死者が地上から天界へ、そして天界から地上へと上り下りする二つの道なのだ」
*オカルト占星術において、蟹座は受肉への下降門、山羊座は天界への上昇門である。

ローマにある聖ペテロの座と呼ばれるものは、異教の秘儀の一つ、おそらくはミトラスの秘儀で使われたと信じられていた。
キリスト教秘儀の信者たちは、信仰の初期にミトラスの地下洞窟で集まっていた。
*ゴッドフリー・ヒギンズは著書『アナカリプシス』の中で、1662年、このバル・ヨナスの聖なる椅子を清掃していたところ、その上でヘラクレスの十二の功業が発見され、後にフランス人が同じ椅子の上でアラビア語で書かれたイスラム教の信仰告白書を発見したと記している。
*このサイトでも翻訳中(中々更新出来ず、すみません)

ミトラスの儀式への入信は、他の多くの古代哲学学派への入信と同様に、明らかに3つの重要な位階から成っていた。
これらの位階への準備は、自己浄化、知力の強化、そして動物的性質(アストラル性質、情欲)の抑制から成っていた。

第一位階では、候補者は剣の先端に冠を授かり、ミトラスの秘められた力の神秘について教えを受けた。
恐らく彼らは、黄金の冠は彼自身の精神的性質を表しており、ミトラスを真に称えるためには、それを客観化し、開花させなければならないと教えられたのだろう。
何故なら、ミトラスは彼自身の魂であり、彼の精神であるオルムズドと彼の動物的性質であるアーリマンとの仲介者として立っていたからである。

第二位階では、彼は知性と純潔の鎧を与えられ、地下の穴の暗闇へと送られ、情欲、情熱、そして堕落の獣たちと戦った。

第三位階では、黄道十二宮やその他の天文学的シンボルが描かれたり織り込まれたケープが与えられた。

秘儀参入を終えたミトラスは、死から蘇った者として迎えられ、ペルシャの神秘主義者たちの秘密の教えを授かり、ミトラ教団の正式な一員に迎え入れられた。
ミトラス教の秘儀参入に成功した候補者は「ライオン、獅子」と呼ばれ、額にエジプト十字の印が刻まれた。

ミトラス自身は、しばしば獅子の頭と二対の翼を持つ姿で描かれている。
儀式全体を通して、太陽神としてのミトラスの誕生、人類のための犠牲、人々が永遠の命を得るために死んだこと、そして最後に、オルムズドの玉座の前で執り成しをすることでミトラスが復活し、全人類を救うことが繰り返し言及された。(ヘッケソーンの著;;Heckethorn参照、チャールズ・ウイリアム・ヘッケソーン、秘密結社の歴史に関する著作家)

ミトラス信仰はツァラトゥストラが到達した哲学的高みには達しなかったものの、西洋文明への影響は甚大で、かつてはヨーロッパのほぼ全域がその教義に改宗したほどであった。
ローマは他国との交流の中で、自らの宗教原理を彼らに植え付け、その後の多くの制度はミトラス文化を体現してきた。
マスター・メイソンの階級における「獅子」と「獅子の手のひら」への言及は、強いミトラス的色合いを帯びており、この信仰に由来している可能性が高い。
ミトラス教の入会儀式には7段の梯子が登場する。
フェーバー(Faber)は、この梯子は元々7段のピラミッドであったと考えている。
フリーメーソンの7段の梯子は、このミトラス教のシンボルに由来している可能性がある。
女性はミトラス教団への入団を決して許されなかったが、男性は成人するより前から入信出来た。
女性がフリーメーソンに入団することを許されなかったのは、ミトラ教団の秘密の教えに記された秘教的な理由によるものかもしれない。
このカルトは、太陽と天界を巡る太陽の旅を象徴的に表現した伝説を持つ秘密結社の好例であろう。
石から昇る(生じた)ミトラスは、単に地平線から昇る太陽、あるいは古代人が考えていたように、春分に地平線から昇る太陽に過ぎない。

ジョン・オニール(Jhon O'Neill)は、ミトラスが太陽神であったという説に異議を唱えている。
『神々の夜』(The Night of the Gods )の中で、彼はこう書いている。「光のヤザタであるアヴェスタのミトラ神は、『一万の目を持ち、高く、完全な知識を持ち(ペレトゥヴァエダヤナ:Perethvaedayana)、力強く、眠らず、常に目覚めている(ジャガウルヴァウンヘム:Jaghaurvaunghem)』。最高神アフラ・マズダーも一つの目を持つ。
あるいは、『その目で太陽、月、星を見、すべてを見ている』とも言われている。
ミトラ神はもともと太陽を宮廷から追い出した至高の天神の称号であったという説こそが、すべての要件を満たす唯一の説である。
ここに、フリーメーソンのシンボルである
『ヌンクアム・ドルミオ(nunquam dormio):全てを見通す目』の起源があることは明らかである。」

読者は、ペルシャのミトラ神とヴェーダのミトラ神を混同してはならない。アレクサンダー・ワイルダーによれば、
「ミトラス教の儀式はバッカスの秘儀に取って代わり、グノーシス主義の体系の基盤となり、それは何世紀にもわたってアジア、エジプト、そして遠く離れた西洋にまで浸透した」と述べている。

MITHRAS SLAYING THE BULL
From Lundy's Monumental Christianity


この(第一の)プロトトコスprototokos、最も有名な彫刻やレリーフは、ミトラスが横たわる巨大な雄牛の上に跪き、その喉に剣を突き刺している様子を描いている。
雄牛を退治することは、剣によって象徴される太陽の光が、春分に大地の生命のエッセンス、すなわち雄牛の血を解き放ち、太陽神によって負わされた傷から流れ出る血が、生物の種子を肥やすことを意味している。
犬はミトラス崇拝において、誠実さと信頼性の象徴として神聖なものとされていた。
ミトラス教徒は蛇を悪の精霊アーリマンの象徴として用い、水鼠は彼にとって神聖なものとされていた。

雄牛は秘教的には牡牛座、蛇は黄道帯で牡牛座の反対である蠍座である。
*オカルト的に蛇→蠍→鷲へと変容する。

太陽であるミトラスは雄牛の脇腹に入り、
天上の生き物を殺し、その血で宇宙を養う。

ミトラスは岩の中から生まれた。
岩が割れて、彼は姿を現す。
これは地下室の暗闇の中で起こった。

ベツレヘムの降誕教会は、イエスが洞窟で生まれたという説を裏付けている(
(Charles Francoi Dupuis)によれば、ミトラスは十字架刑に処され、3日目に復活した。(イエスも同様である)

THE BIRTH OF MITHRAS
From Montfaucon's Antiquities


次回 ①ー3 古代の神秘と秘密結社(part2)

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