プログラミング知識ゼロの僕が、AIでゲームを作って自分を少し好きになれた話
レジェンドです。
今日も記事を開いてくださり、ありがとうございます。
今日は、これまで正面から書いてこなかったことを書きます。
AIでゲームを作ることの価値は、ゲームが作れるようになることだけではありません。自分のことを、少しだけ好きになれることです。
大げさに聞こえるかもしれません。でも僕は、本気でそう思っています。
昔の僕は、自己肯定感がとても低い人間でした
正直に書きます。
僕は中学・高校時代に、いじめの経験があります。大学を出たあとも就職に失敗して、2〜3年は無職とフリーターの時間を過ごしました。そこからなんとか就職はできましたが、今度は上司に怒られっぱなしの毎日でした。
だから、AIでゲームを作る前の僕の毎日は、こんな感じです。
家と会社の往復だけで疲れてしまって、希望も夢もなくヘトヘト。趣味らしい趣味もなく、休みの日は家に引きこもって、YouTubeを見ているうちに一日が終わる。
SNSを開くと、何かを作っている人がまぶしく見えます。自分には特別な才能もない。何か新しいことを始めたいと思いながら、結局何もできずに時間だけが過ぎていきました。
「このままでいいのかな」
そう思いながら、何も変えられない。あのころの僕には、「自分にはこれがある」と言えるものが、ひとつもありませんでした。
自己肯定感が上がらないのは、性格のせいではありません
よく「自己肯定感を上げよう」と言われます。自分を褒めよう。ポジティブに考えよう。ありのままの自分を認めよう。
でも、正直に言うと、僕にはこれがうまくできませんでした。
心の中でどれだけ「自分はすごい」と唱えても、何も起きていない現実は変わらないからです。証拠がないまま自分を認めるのは、けっこう難しいことです。
だから僕は、こう思っています。
自己肯定感は、気持ちでどうにかするものではない。小さな「できた」という事実を、たくさん積み上げていく。それが自信に繋がる。それが僕の実感です。
そして、この「小さくたくさん積み上げる」に、AI×ゲーム制作はとんでもなく向いています。
AI×ゲーム制作が自分の自信に繋がる4つの理由
理由1:ものの数分で「……動いた。」が手に入る
僕がはじめてAIでゲームを作ったとき、お願いしたのはこんな内容でした。
「パンダや犬、トラ、ウサギが落ちてきて、縦か横に4つ並ぶと消える落ち物パズルを作れますか?」
ChatGPTは、1分もかからずにコードを返してきました。半信半疑のまま貼りつけて、ブラウザで開いてみると──画面の上から動物たちが落ちてきて、左右に動いて、4つ並べるとちゃんと消えました。
そのとき僕の頭に浮かんだのは、たったひとことです。
「……動いた。」
数分前まで、ただの文章だったものが、目の前でゲームとして動いている。これは、かなり不思議で、かなりうれしい感覚でした。
自己肯定感の話に戻します。
自信をつけたいとき、一番つらいのは「やってみたけど、何も起きなかった」という時間です。勉強でも運動でも、成果が見えるまでには数か月かかることが多い。その間に、たいていの人は心が折れます。
でもAIゲーム制作は違います。指示を出してから、結果が返ってくるまでが速いのです。しかも、結果が目に見えます。動くか、動かないか。誰の評価も待たずに、自分の目で確認できます。
このスピードは、自己肯定感にとって最強の武器です。
理由2:小さな「できた」を何回も経験できる
以前の記事で、「ゲーム作りは才能よりも順番です」と書きました。
まず「遊びの核」をひとつ決める。次に、最小の形で動かす。最後に、気持ちよさを足していく。この順番を守るだけで、難しさはまったく変わります。
これは作りやすさの話でもありますが、実は自己肯定感の話でもあります。
なぜなら、この順番で進めると、「できた」がものすごく細かく刻まれるからです。
画面が表示された
ボタンを押したら反応した
キャラクターが動いた
当たり判定がついた
スコアが増えた
音が鳴った
ひとつひとつは、本当に小さいです。人に自慢できるようなことではないかもしれません。
でも、この小ささが大事なんです。
自転車の練習と同じです。最初からきれいに曲がれて、止まれて、長い距離を走れる人はいません。まずは一こぎ。できたら二こぎ。その積み重ねが、いつのまにか「乗れる」に変わります。
自己肯定感も、まったく同じ育ち方をします。大きな成功が一回あるより、小さな「できた」が百回あるほうが、人は自分を信じられるようになります。
AIは、この「小さなできた」を大量に生み出してくれる装置です。
理由3:失敗が、失敗のまま終わらない
自己肯定感を削るものの正体は、失敗そのものではありません。「失敗したまま、どうしようもなくなること」です。
わからない。誰にも聞けない。調べても意味がわからない。だから止まる。そして「やっぱり自分には無理だった」と思う。この流れが、自信を一番削ります。
AIがあると、この流れが起きにくくなります。
エラーが出たら、そのままAIに見せればいい。動きが気に入らなければ、「ここをこう直して」と伝えればいい。何を作ればいいかわからなければ、「まず最小の形で作って」と頼めばいい。
僕自身、コードの意味は今でも全部はわかっていません。それでも作れています。
そして、ここが大事なところです。動かないものは改善できませんが、動くものは改善できます。
AIは、とりあえず「動くもの」までは一瞬で連れていってくれます。そこから先の失敗は、もう失敗ではありません。
理由4:誰かに遊んでもらえる
ここが、AI×ゲーム制作が「最強」だと僕が思う、最大の理由です。
自分の中だけで完結する趣味も、もちろん素晴らしいです。でも、自己肯定感という意味で決定的に効くのは、自分の作ったものが、自分の外に出ていく瞬間です。
ティッシュ字検定ゲームをnoteで公開したとき、僕は正直、うれしさより不安のほうが大きかったです。こんなもの、誰が遊ぶんだろうと思っていました。
でも、遊んでくれた人がいました。感想をくれた人がいました。「面白い」と言ってくれる人がいました。
さらに「もっと面白くするアイデアを募集します」と呼びかけたときには、想像以上の反応が返ってきました。ペンの種類で難易度を変える。書いたティッシュを誰かに贈れる。うまく書けた作品を額縁に飾る。読みながら「みんな天才か?」と何度も思いました。
自分ひとりでは、絶対に見えなかった景色でした。
しかも、これは相手が大勢である必要はありません。たった一人でいいんです。「面白いね」のひとことでも、「ここをこうしたら?」の小さな提案でも、それは十分すぎるほど効きます。
「自分の作ったもので、誰かの時間が動いた」
この事実は、心の中で自分を褒めるのとは、まったく比べものにならない重さがあります。
正直に言っておきたいこと
とはいえ、いいことばかり書くのはフェアではないので、正直なことも書いておきます。
AIを使えば、なんでも簡単に名作ができるわけではありません。AIが作ってくれるのは、あくまで最初の形です。「遊びたくなる理由」や「もう一回やりたくなる感覚」は、人間が考えて、試して、磨いていく必要があります。
思ったとおりに動かないこともあります。何度も修正することもあります。途中で諦めたゲームも、僕にはあります。
それに、ゲームを1本作ったからといって、人生が急に全部変わるわけでもありません。僕も、次の日から別人になったわけではありません。
それでも、はっきり言えることがあります。
自分の中に「作れるもの」がひとつできたことは、とてつもなく大きかったです。
気づいたら、本が出ていました
あの日、半信半疑でChatGPTに落ち物パズルを頼んだところから、noteでティッシュ字検定ゲームを公開し、遊んでくれる人が増え、感想をもらい、また作りたくなって……を繰り返しているうちに、気づけば一冊の本になっていました。
プログラミングもできなかった僕が、です。今でも少し不思議な気持ちでいます。
でも、これは僕がすごかったからではありません。すごかったのは、AIによってゲーム制作の入口が一気に低くなったこと。そして、小さな「できた」を、途中でやめずに積み続けられる仕組みが、ゲーム作りにはあったことです。
最後に
もしあなたが今、
自分に自信が持てない
毎日が仕事と家の往復で、少し物足りない
何かを始めたいけれど、きっかけが見つからない
SNSで何かを作っている人が、まぶしく見える
そんな状態にいるなら、一度だけでいいので、ゲームを作ってみてほしいです。
最初は本当に小さくていいです。画面に文字が出る。ボタンを押したら動く。点数が増える。それだけで十分です。
「……動いた。」
その瞬間に、あなたの中に小さな「できた」がひとつ生まれます。
自己肯定感は、そこから始まります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
PS.
なお、この記事で書いた「最初の1本を作るまで」の道順は、一冊の本にまとめてあります。
『生成AIでゲーム制作超入門 プログラミング知識ゼロの僕がAI×ゲーム作りで人生変わった話』(インプレス NextPublishing)
ゴールはシンプルで、AIと一緒に、まず1本、遊べるゲームを作ること。数字当てゲームから始めて、最後は公開するところまで進みます。プログラミングができなかった僕が書いた本なので、身構えずに読めるはずです。
「作ってみたいけれど、何から手をつければいいかわからない」。そう思った方は、のぞいてみてください。
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