ラジオ体操とキレイなお姉さん
今の子供たちも、夏休み中、地域のラジオ体操ってやっているのだろうか。
これは地域的なもの?
全国的なものではないのか??
夏休みの早朝。
まだ半分頭が寝ぼけていて、寝癖をつけたまま集合場所へ向かう。
首には、出欠のハンコを押してもらうためのカードをぶら下げて。
足元はフラフラで、眩しい朝日と、自分と同じように半開きの目の寝癖仲間がいたことをよく覚えている。
子供の頃に住んでいた団地はかなり大きかったため、ラジオ体操もいくつかのエリアに分散して行われていた。
それでも集まる子供の数に対して公園の広さが足りず、今ならきっと問題になるのだろうけれど、当時は普通に住宅内の道路を使って体操をしていた。
体操が終わると、ハンコを押す係として上級生が数人並んで立つ。
私の目当ては、いつも一番キレイなお姉さんだった。
考えることはみんな同じだったようで、そのお姉さんの列だけに毎朝長蛇の列ができる。
見かねた保護者の方から
「ほら、空いている方に並びなさい!」
と注意されるのがお約束だった。
子供というのは、ある意味とても正直で、そして残酷だ。
月日が流れ、自分が上級生になった時。
今度は私と、同級生のWの列に下級生たちが並んだ。
Wは転入生で、本当にかわいらしい顔立ちをしていた。
同性の私から見てもキュンとするほどで、人気があるのも納得だった。
一方で、私の列が人気だった理由は、決して「キレイなお姉さん」だったからではない、サル列だった。
当時、私は集団登校の班長を務めており、自分の班だけでなく他の班の下級生の面倒もみていたのだ。
行き渋る子がいると聞けば家まで行き、
「手を繋いであげるから一緒に学校へ行くよ!!」
と、女王様のように従わせていた。
広い団地内では、面識のない下級生たちまで「班長」と呼ばれていた。
今思えば、多分、小さなサル山の「班長」と言う名のボス猿のような存在だったのだと思う。
それでも、下級生から「いつもありがとう」とかわいらしい手紙をもらったこともあったから、それなりに慕われていたのだと、ちょっとだけ自惚れている。
◇
余談だが、私の友人は昔から綺麗な人か、可愛い人ばかりだ。
昔、合コンに友だちを連れて行った際、男性陣から「レベルが高すぎる」と驚かれたことがある。
私の友だち♂も、昔から
「友だち、顔で選んでる?」
そう言っていたくらいだ。
きっとこれも、幼児脳のまま「キレイなお姉さん好き」という素直すぎる感覚がそのまま残って実践されているせいかもしれない。
え…、と言うよりもこれは『幼児脳』ではなく『男脳』なのか?と最近、疑うようになってきた、いつの間にか『男子校にいたと思われている私』だった。
いいなと思ったら応援しよう!
よろしければ応援お願いします! いただいたチップはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!