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キミへの手紙*第1通|言えなかった「またね」[シェッツェン大学|教養学部|恋愛学科]

当たり前じゃないと気づいたときには
もう遅かった
キミの笑顔をそっと見つめるだけの日も
「また会える」と気にも留めなかった

「サヨナラは言わない」
最後なのに、強がった
「またね」って……言えなかった
会えない覚悟が、あったから

「前髪切った?」
「なんですぐ気付くんですかぁ?」
「なんとなくね」
小さな変化にも気づけて嬉しかった
こんな日常に幸せを感じていた

手を繋いだこともないけど
温もりは伝わっていたよ
もう、キミの声を思い出せないけど
雨のとき傘をさすように
ツラいときは、
キミがくれた笑顔と言葉で耐え凌ぐ

たとえ心が泥まみれになっても
ボクの魂はキミ色に染まっている
もう、他の何色にも染まらない

真っ黒な絵の具で塗り潰されていた
ボクの心は
キミがくれた純白な優しさで
いつしか青空のように澄んでいった

きっとキミは、自由に飛べる天使で
ボクは、飛べないニワトリ
キミが手をさしのべてくれたから
ボクは青空を飛べたんだ
ずっと飛べる気がしていた『あの日』

たとえ、これから先飛べなくても
後ろを向いて『あの日』を追いかけたりしない
キミと会えない日々が、当たり前になっても
前を向いて、歩いていく

キミとの時間が、遠くなって色あせても
下を向いて立ち止まりもしない
それでももう一度、飛びたいと願うとき
上を向いてキミを探したい

キミがしてくれたように
ボクも誰かに
優しさを分け与えたい

【続】

◉ ガイダンス

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