時空の旅人 第4話「ハーティエルでの日々」
グレンに連れられて入ったのは、
背の高い筒のような建物でした。
中には、たくさんのモニターが並んでいます。
グレンは
真ん中のテーブルあたりのモニターを指さしながら、
やさしく教えてくれました。
「よく見てて。
ここが君のいる地球だよ。
そして、ここから
こんなふうに次元をくぐっていくと
外宇宙に出るんだ。
さらに違う次元を越えると
また一つ違う外宇宙に出ることになる。
それを君は
4回繰り返したってことかな。
どう、わかったかな?」
真央は半信半疑のまま、
こくりとうなずきました。
するとグレンは、
少し困ったように笑いながら言いました。
「しかしね。
君がこの星にたどり着いたとき、
大変な嵐だったんだよ。
君が不安や恐怖感を
持ってきたからね。
ここに住んでいる人たちは
びっくりしてしまって、
みんな地下に隠れてしまったんだ。」
それを聞いて、
真央は恥ずかしくなってしまいました。
「ごめんね。
君を困らせるつもりは
なかったんだけど。
どうして僕しかいないのか
君が不思議に思っていたからね。」
そう言われて
真央はまたびっくりしました。
自分の思うことが
すべて知られてしまっていることに
気づいたのです。
やがてグレンが
地下の扉を開けると——
その中から
たくさんの人たちが出てきました。
そして
その星の言葉のような
不思議な響きを繰り返しながら、
グレンと真央を
やさしく取り囲んでいきました。
真央は、
その人たちの周りに広がる
銀色のオーラに
思わず見とれてしまいました。
とても綺麗で、
やさしい波動が
伝わってくるのです。
するとその中の一人が
静かに言いました。
「今から、真央。
あなたの波動の調節をしますね。
リラックス、リラックスして
目を閉じていて。」
言われるままに
真央が目を閉じると——
ふわふわと体が宙に浮き、
みんなの銀色のオーラが
真央の身体を
やさしく取り巻いていきました。
静かに体の中心に
光が当たると、
その光は
どんどん強くなり、
真央の中から
放たれ始めたのです。
そして
光で満たされると、
体は静かに
地面へ戻りました。
「どうでしょうか?」
真央は
少し驚きながら答えました。
「とても体が軽くて、
ふわふわしているみたい。
ありがとう——」
そう言おうとした瞬間、
真央の口から出てきた言葉は
この星の言葉でした。
「ミストール。」
「え?」
思わず口元を押さえると、
隣にいた
ランダンが微笑みながら言いました。
「大丈夫。
その言葉が使えるようになったなら、
この星のどこに行っても
平気よ。」
こうして真央は、
ハーティエルの星の人たちと
仲良くなり、
しばらくこの星での生活を
楽しんでいました。
おまじないと呪文を繰り返しながら
行ったり来たりする真央に、
地球では
誰も気づきませんでした。
帰るたびに母が言うのです。
「もう起きたの?
たった10分ほどなのに
よく寝ていたから
とてもすっきりしているのね。」
⸻
――つづく――
⸻
▶ 第5話「聖域への招待」👇
#時空の旅人
#空と海
#AngelPowerHeart
#魂の物語
#宇宙ファンタジー
#エンジェルパワーハート
#planet Link Love
#そらぴぃ &アイル君
