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時空の旅人   第5話   「聖域への招待」

ハーティエルでの日々を重ねるうちに、
真央の心の中に

新しい願いが芽生えてきました。

「ねぇグレン。

私は第4宇宙まで
来てしまったわけだけど……

そのほかの場所にも
行けるのかしら?」

グレンは
にっこりと微笑みました。

「行けるよ。

君が望んでいるなら、
行けるようにしてあげよう。」

そして少し真剣な表情になり、
続けました。

「だけどね。

決められた約束を
守ってほしいんだ。

守れるかな?」

真央は
まっすぐグレンを見て言いました。

「うん。」

グレンは
優しくうなずきました。

「なら、まず一つ。

新しい場所へ行ったときは
周りの人たちを驚かせないように

一定の波動で行くこと。

そしてもう一つ。

どんな人に対しても
微笑みを忘れないこと。

愛を忘れないでいてほしいんだ。

どう、守れるかな?」

真央は迷わず答えました。

「大丈夫。

約束は守れるわ。」

グレンは
満足そうに微笑みました。

そして真央を
この星の聖域へと連れて行きました。

しばらく
グレンと一緒に空を飛んでいくと——

そこには

天へ向かって
そびえ立つような

大きな、大きな
丸い空間がありました。

この星の中でも
ひときわ美しい

エメラルドグリーンのエネルギーに満ちた
神聖な場所でした。

そこには

この星の賢人

マハラ

がいました。

グレンとマハラが
何か話し終えると、

真央が呼ばれました。

真央が近づくと、

マハラは静かに
手を差し出して言いました。

「さぁ、この手を取ってごらんなさい。

真央。

君は地球人の中では
少し違う波動の持ち主のようだ。

そして、

もし君が
ここのエネルギーを受け入れることができたなら

さらなる外宇宙へ
旅をすることも可能になる。」

そしてマハラは
静かに続けました。

「もちろん、

ここから内側の宇宙へ向かう旅は
もっと簡単になるだろう。

君がこの

宇宙の根源エネルギーに同化し、

このエネルギーの

音と光を
自分の中におさめることができたなら——

君は地球という
低波動の星に、

この星のような

高波動の光の粒を残し、

広げていくことが
できるようになるだろう。」

そう言うとマハラは
両手を真央の前に差し出しました。

「さぁ。」

ここから先は

真央が
一人で飛び込んでいくしかありません。

グレンも
優しく微笑んでいました。

その時

どこからともなく
言葉が響いてきました。

「愛」

「平和」

「調和」

ドキドキと
高鳴る胸の鼓動を聞きながら

真央は
小さくつぶやきました。

「……勇気。」

そして

マハラの両手に

自分の両手を
そっと差し出したのです。

すると——

その指先から

びりびりとした電流が流れました。

肉体を持っているはずの
真央の身体が

微粒子のようになり、

ゆっくりと
溶け始めていったのです。



――つづく――



▶ 第6話「絶対の無の世界」👇




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