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第一章 魂の聖地    ー久高島ー


退院してすぐ、
沖縄へ向かった。
入院前から決まっていた旅行だった。
行けるかどうか、
正直分からなかった。
けれど——
身体は動いた。
だから、行くことにした。


久高島へ渡った。
神の島、と呼ばれる場所。
琉球の創世神話で、
神様が最初に降り立ったとされる島。
船から島が見えてきた瞬間——
胸が、震えた。
なぜだか分からない。
ただ——
知っている。
この場所を、知っている。
そんな感覚が、
全身を包んだ。


エメラルドグリーンの海。
輝く太陽。
清らかな風。
住まう人の温かい笑顔。
久高島は、
歩いて回れるほどの小さな島だ。
自転車を借りて、
島の端まで走った。


道の脇に、
ハイビスカスが咲いていた。
赤く、鮮やかに。
誰かが手をかけたわけでもなく、
ただそこに、
力強く咲いている。
海が見えた。
そこにいるだけで、
何かが内側から溢れてきた。
ずっと、ここへ帰りたかった。
そう思っていた。
いつから、そう思っていたのか——
分からない。
けれど確かに、
魂の奥底に、
この場所への渇望が
ずっとあった気がした。


海を眺めながら、
そこにいた。
何かをしようとは思わなかった。
ただ——
生きている。
今、ここに、いる。
それだけが、
全身に満ちていた。
生きていることへの感謝が、
深くなった。
10日間の病室を経て、
この島に来られた。
それだけで、十分だった。
そのとき——


言葉が、降りてきた。
——
「私の聖地 久高島」
私の聖地 久高島
清らかな風
エメラルドグリーンの海
輝く太陽
ありのままの生命がそこにある
住まう人の温かさ
笑顔が眩しい
きっときっと
私はこの場所にいた
もっと広大な大陸だった頃


文明は進化し
神と共にいつもある日常
人々は
互いを尊重し愛し
分け隔てなく子供達を育てた
悲しみが誰かを包む時
多くの人々がその悲しみに
寄り添い静かに見守っていた
魂は知っている
私だけの聖地
愛しい久高島
ずっと再びこの大地に戻りたかった
やっとやっと
帰って来れた
見える世界は変化しても
見えない世界は永遠に変わらない
幾千万年の月日が流れても
神聖な周波数
ありがとうございます
この大地に立たせてくれて
ありがとうございます
魂はここから新たな
歩みを始めます


——
「空一面にひろがる愛の光」
私が空を見上げる時
あなたたちは
ささやきかける様に
悟りを与える
今生かされている
この愛しい肉体
あらゆる感情を学び
あらゆる苦痛を学んだ
それはただ
魂が成長し清められていく為の儀式
私はいつか
あなた方の元へ帰還する
3次元での経験を糧に
光りを増幅させて
魂の故郷
古より語り継がれた
幻の星
アストロバロス


——
「生命の祈り」
君がいたその場所に
時は巡り又巡り合う
君は美しく気高く
聖なる神人
我々の地球の輝きを守る為に
君は生まれた
15になるその日まで
君を守り育てる私の役目
聖なる巫女として
君は神になる
君の生命の輝きが
この大地の生命として輝く
永遠に語り継ぐ
生命の祈り


——
「地球の目醒め」
我々の地球に今何が起きようとしているのか?
何千年、何万年の昔から伝えられた予言
我々はその真実を知る時が来る
古代文明が何度となく壊されて来た真実
科学が進みテクノロジーが開花しても
何度も破壊されて来た
その真実
地球は又新しい生命体として
生まれ変わろうとしている
まるで穢れきった大地を洗い流し
焼き尽くし暗闇に戻るかのように
魂が上昇する為に目覚めが必要です
全ての生命を再生させる鍵
それは高いエネルギーに満たされた
調和と愛のみの周波数
生命が消えてしまわないように
魂が消えてしまわないように
我々の歴史を敬いながら
未来の周波数に変換しよう


——
四篇の詩を書き終えたとき、
手が止まった。
自分が書いたというよりも——
島が、語りかけてくれたような。
久高島の風が、
私という器を通して、
言葉になったような。
この島は、
私の聖地だった。
前から知っていた。
魂が、知っていた。


島を離れる時間が来た。
船着き場へ向かいながら、
振り返った。
エメラルドグリーンの海。
白い砂浜。
澄んだ空気。
離れたくなかった。
まだ、ここにいたかった。
けれど——
胸の中に、
この島のすべてが入っていた。


風も、光も、
降りてきた言葉も。
持って帰れる。
そう思った。
また、必ず来る。
心の中で、そう誓った。
ありがとうございます。
この島に、
この大地に、
導いてくださって。
感謝が、溢れた。
何かが、内側で変わった。
静かに、確かに。
あの島で——
私の何かが、
新しく生まれ変わったのかもしれない。


沖縄から帰り、
休職の日々が始まった。
あの島で受け取ったものを、
胸の奥に大切に抱きながら。
今思えば——
久高島もまた、
この旅への準備だったのだと思う。
魂が、準備していたのだ。
次の旅に向けて。
次の出会いに向けて。
静かに、確かに。

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