🍒子どもの詩191 Healing-7
〜スズメの命〜
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子どもの詩を紹介するnoteです。
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心の中は、一体どうなっているのでしょう。とても小さな子スズメの命が、人の心の中に入り込んで、家族の行動に大きな影響を与えます。そして、作者の心を熱くしていきます。このメカニズムが、不思議でなりません。
親と子
「あっ すずめの赤ちゃんがみぞに落ちとう」
洗たくしている母のびっくりしたような声がした
ニ階から走って下りてきた
すずめの赤ちゃんが雨にぬれ
みぞのすみで一羽丸くなってふるえていた
「けい ひろってこい」
兄がえらそうに言った
雨の中へ走って行った
かさをさしていたのに
私の体はびしょびしょになった
すずめの赤ちゃんは私の手の中にすっぽり入った
小さくてやわらかい
鳴きもしない
私の手に赤ちゃんの全身のふるえが
ぶるぶると伝わってくる
ふと空を見た
母すずめだろうか
心配しているのだろうか
私の頭の上をぐるぐる回っている
家に入り体をタオルで包んでやった
手のひらにのせ
「はぁーはぁー」温かい息をふきかけた
すずめの体が少しずつ温かくなってきた
「チュンチュン チュンチュン」
やかましく鳴き出した
おなかがすいているのだろうか
ご飯をすりつぶし
小さなスプーンで口に運んでやった
いくらでも口をあけた
「すずちゃん」と名前をつけた
明日の朝まで元気で生きているだろうか
小さなかごにやわらかな紙をひき
私のまくらもとでねかせた
「チュン チュン チュンチュン」
朝すずちゃんの声で目がさめた
生きていた!
学校から帰るとすずちゃんの姿がない
「目をはなしたすきに
外のなんてんの木にいてね」と母が言った
そっと窓の外をのぞいた
なんとすずちゃんのお父さんとお母さんだろうか
何度も何度もえさを運んでいる
人の手に一度ふれられた子供を
親鳥は見捨てると聞いたことがある
でもちがっていた
人も鳥も子供の命を大事に思う心は変わらない
私の心が熱くなった
6年 けい
まるで、親子の絆を知らせるために、スズメの赤ちゃんが溝に落ちたかのようです。そんなことは、あるわけないのですが‥‥。
「幸」にも「不幸」にも、全てに意味があるのでしょうか。何だか、ヴィクトール・フランクルのロゴセラピーで言っている、「意味論」のことを考えてしまいました。(Eテレで再放送中)
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