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多言語観察|名前+「さん」呼びは、日本人だけのものじゃなくなってきた / Multilingual Observation|The Global Journey of “-san” – When Japanese Honorifics Go Abroad
海外の取引先からのメールで、こんな書き出しを見たことがある人、多いのでは。
Dear Tanaka-san
Hi Sasaki-san
「さん」って、日本語話者にとってはごく自然な敬称だけれど、それがそのまま英語に持ち込まれている。最初は「おぉ、日本文化に配慮してくれてるのかな?」と思っていた。でも、出身がどこであれ、相手が日本人かどうか関係なく、英語メールでも中国語メールでも、案外“-san”使われているのを見かける。
これ、地味にすごい現象なのでは?
ちなみに、他の言語ではどうだろう?英語・中国語・フランス語では次のようになる。
英語圏
ファーストネーム呼びが主流。でも文化の違いや年齢差があると、ちょっとフランク過ぎることもあったりする(そのため、日本生まれ・日本育ちの私が英語メールを書く時は、毎回ソワソワしてしまう)
中国語
先生(xiānsheng)や「さん」的な敬称はある。性別や役職、目上・目下の関係で使い分けが必要
フランス語
Monsieur / Madame。かなりフォーマルで、ビジネスメールでは文頭に一度だけ書くのが一般的。会話の中で何度も使うことはない
こうして見ると、日本語の「さん」って、絶妙なバランス感覚の上に成り立っていることがわかる。そして、その「ちょうど良さ」に、日本語話者じゃない人たちも魅力を感じているのかもしれない。
言葉は文化そのもの。だからこそ、ある表現が別の言語に「輸出」されて使われる時、その背景には何かしらの「必要性」がある。
「さん」は、敬意・中立・柔らかさを兼ね備えた言葉だからこそ、世界にじわじわーっと広がっていってるのかもしれない。
もしかしたら、“-san”が世界共通の呼び方になる日も近いのかも?
※ 多言語観察 目次↓
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