生き残るミームコインは、何が違うのか
私も共同運営をしているBlendsGroupのFounder、Justin Blendsが、CoinWinsの新しい動画で、ミームコインについて話しています。
今回のタイトルは、
「How to Find Meme Coins That Can Actually Survive」
生き残る可能性を持ったミームコインを、どう見つけるのか。
元の動画はこちらです。
How to Find Meme Coins That Can Actually Survive|CoinWins
ミームコインの話になると、どうしても目立つのは価格です。
何倍になったのか。
次に上がるのはどれなのか。
誰が買ったのか。
大きな取引所へ上場するのか。
面白い名前やキャラクターがSNSで一気に広がり、短い期間に価格が大きく動く。
私もミームコインを見るとき、最初はどうしても、そうした分かりやすい部分に目が向きます。
でも、Justinが見ているのは、少し違う場所です。
そのコインは、どこで生まれたのか。
どのような市場とつながっているのか。
誰が参加しているのか。
買いたい人がいるだけでなく、実際に売買できる環境があるのか。
そして、そのコインが登場したタイミングは、市場全体の流れと合っているのか。
私は、Justinの予測が必ず当たるから、彼の動画を取り上げているわけではありません。
普通にニュースや価格を追っているだけでは見落としてしまう場所を、Justinが見ている。
そこが面白いと思っています。
ミームには、物語が必要
動画の中では、HOODIEとCASHCATというミームコインが紹介されています。

どちらにも、名前やキャラクターだけではない物語があります。
人が覚えやすいこと。
誰かに話したくなること。
コミュニティの中で、共通の言葉やイメージが生まれること。
ミームコインには、こうした力が必要です。
企業の株式であれば、売上や利益、事業内容など、価値を考える材料があります。
Bitcoinにも、発行上限やネットワークの仕組みがあります。
一方で、多くのミームコインには、将来のキャッシュフローや実用性だけでは説明できない部分があります。
その代わりに、人々がそのミームを面白いと思うこと。
自分も参加したいと思うこと。
コミュニティの一員になりたいと思うこと。
そうした感情が、人を集めます。
でも、人が集まることと、市場に残り続けることは同じではありません。
物語は、最初の注目を集めることができます。
けれど、その注目を市場として支えるには、別の仕組みが必要です。
価格があることと、その価格で売れることは違う
そこで重要になるのが、流動性です。
流動性というと、少し専門的に聞こえるかもしれません。
簡単に言えば、買いたい人と売りたい人が出会える市場の厚みです。
価格が表示されているからといって、その価格で自分の持っているコインをすべて売れるとは限りません。
市場が小さければ、少額の買いでも価格は大きく上がります。
反対に、一部の保有者が売り始めただけで、価格が大きく下がることもあります。
「100倍になる可能性がある」ということと、
「上がった価格で実際に売却できる」ということは、
まったく別の話です。
ミームコインを見るとき、多くの人は「これから誰が買うのか」を考えます。
でもJustinは、その反対側も見ています。
自分が売るとき、誰が買うのか。
その市場に、売買を受け止められるだけの資金があるのか。
一時的に価格が動いているだけなのか、それとも取引が続く市場が作られ始めているのか。
前回の記事では、BaseやRobinhood Chainを例に、流動性がどこへ移動し、どの経済圏に定着するのかについて書きました。
今回は、その流動性の中で生まれる個別のミームコインを、もう少し近くから見ているとも言えます。

コインだけでなく、「どこで生まれたか」を見る
Justinは、ミームコインそのものだけでなく、それが生まれた環境も見ています。
動画では、BaseやRobinhood Chain、Bankr、Pump.funなどの名前が出てきます。
普通にミームコインを見ると、コインの名前、価格、SNSの投稿数などに目が向きます。
でも、そのコインがどこで発行されたのかによって、参加しやすさは変わります。
どのウォレットから購入できるのか。
何と交換できるのか。
どのようなユーザーが、その市場へ入ってくるのか。
すでに利用者を持つサービスや経済圏とつながっているのか。
発行基盤は、単にコインを作るための場所ではありません。
その後、誰が参加できるのか。
どこに流動性が作られるのか。
どのくらい取引が続く可能性があるのか。
そうした条件にも影響します。
もちろん、Baseで生まれたから成功する、Robinhoodと関連する物語があるから生き残る、という単純な話ではありません。
大きな経済圏の近くにいることは、有利な条件になるかもしれません。
でも、発行された場所が、そのコインの価値を保証してくれるわけではありません。

JustinがHOODIEとCASHCATに見ているもの
Justinは、HOODIEについて、コミュニティの自然な広がりや、開発者への信頼を高く評価しています。
CASHCATについては、取引できる環境や、より大きな市場参加者が関わっている可能性に注目しています。
ただし、ここは分けて考える必要があります。
動画の中で語られている保有者数、フォロワーとの関係、取引所への上場、マーケットメーカーの参加などは、Justinが確認した情報や、そこから読み取った兆候を含んでいます。
特定のマーケットメーカーが関与していることや、将来の上場が決まっていることを示すものではありません。
私がここで注目したいのは、HOODIEやCASHCATの価格が今後どうなるかではありません。
Justinがミームコインを見るとき、どこを確認しようとしているのかです。
コミュニティは本当に活動しているのか。
少数の大口保有者だけで市場が動いていないか。
開発者は、価格が上がっていない時期にも作り続けているのか。
SNSの盛り上がりは、実際の利用者や保有者につながっているのか。
取引できる場所が増えることは、単なる話題なのか、それとも市場が広がっている兆候なのか。
表面に見える人気の、その下に何があるのか。
Justinは、そこを見ようとしています。
良いミームでも、登場する時期は選べない
もう一つ、Justinが重視しているのがタイミングです。
どれだけ面白い物語があっても、市場全体から資金が抜けている時期には、小さなトークンへお金は集まりにくくなります。
反対に、Bitcoinが上昇し、市場に利益と余裕が生まれている時期には、より小さく、リスクの高い資産にも資金が向かいやすくなります。
Justinは動画の中で、PEPEなどの過去の例を、Bitcoinの市場サイクルと重ねて見ています。

ただし、過去に似た動きがあったからといって、次も同じになるとは限りません。
Justin自身のBitcoinに関する予測も、確認された未来ではなく、彼の市場観です。
それでも、問いとしては面白いと思います。
良いミームだったから上がったのか。
良い時期に登場したから上がったのか。
おそらく、この二つを完全に分けることはできません。
プロジェクトそのものの魅力だけでなく、市場がそのリスクを受け入れられる時期だったのか。
それも、ミームコインの寿命を左右する条件の一つなのだと思います。
私が見たいのは、「次の100倍」よりも、その下にあるもの
ミームコインの世界では、次に何が上がるのかという話が、どうしても一番目立ちます。
でも、私はその前に見ておきたいことがあります。
なぜ、そのコインに人が集まっているのか。
その人たちは、価格が動かない時期にも残るのか。
資金が入る道だけでなく、出ていく道もあるのか。
その市場を支えているのは、誰なのか。
そして、そのコインが生まれた場所には、人と資金が集まり続ける理由があるのか。
ミームコインは、まず目立たなければ始まりません。
でも、目立ったあとに残るためには、別の条件が必要です。
人が共有できる物語。
売買を支える流動性。
参加しやすい発行基盤。
作り続ける開発者。
保有者、トレーダー、Liquidity Providerなどの市場参加者。
そして、市場全体のタイミング。
Justinが見ているのは、どのキャラクターが一番面白いかということだけではありません。
そのミームの下に、本当に市場が作られ始めているのか。
そこを見ています。
生き残るミームコインを、事前に完璧に見抜くことはできません。
けれど、話題になっている名前だけを追うのではなく、その下を流れる資金と、人の動きを見ることはできます。
次の100倍を当てることよりも、何が残る可能性を持っているのかを考える。
その視点を持つだけでも、ミームコインの見え方は、少し変わるのではないでしょうか。
※この記事は情報提供と考察を目的としたもので、特定の暗号資産や金融商品の購入・売却を推奨するものではありません。デジタル資産には、価格変動、流動性の消失、スマートコントラクト、プラットフォームなどのリスクがあります。投資判断は、ご自身で情報を確認したうえで慎重に行ってください。
元の動画はこちらです。
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今回の流動性の話につながる記事です。
BaseやRobinhood Chainを、単なる新しいブロックチェーンとしてではなく、流動性がどこへ移動し、どの経済圏に定着するのかという視点から考えています。
