本当のバランスは、左右対称ではない
肩の高さが違う。
骨盤がずれている。
脚の長さが違うと言われた。
だから、
左右対称にならなければいけない。
そう思っている人は意外と多い。
でも、
身体は最初から左右対称には作られていない。
身体は、
構造として見れば
シンメトリーに近いほど、確かに強い。
だからこそ、
「バランスが良いこと」は
悪いことではないし、むしろ大切な視点でもある。
けれど──
私たちの身体は、
もともと左右均等にはできていない。
内臓の位置も、
発達の仕方も、
成長のプロセスも、
すべてが有機的だ。
左右きれいに育つ保証はないし、
骨が最終的に
同じ長さになるとも限らない。
身体は、
使えば発達する。
偏って使えば、
当然、偏って育つ。
だから、
「完全な左右対称」を目指すことが、
必ずしも
「整っている状態」ではない。
大切なのは、
偏りがあっても
それを調整し、受け止め、
緩衝できる力があること。
人間の身体には、
その偏りを包み込み、
ひとつにまとめる能力が備わっている。
その中心にあるのが、
呼吸だ。
呼吸は、
左右を無理に揃えるためのものではない。
ばらばらなものを、
ばらばらなまま
ひとつに統合するための機能。
統合すること。
完全じゃなくても、
ひとつで在ること。
それが、
この身体にとっての
本当の「バランス」。
インテグレート・バランス。
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