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「共感と受容」の本当の意味

先日、
セラピーのロールプレイを行いました。

緊張して、
余計な力が入っていたのもあると思いますが、

わずか15分、
相手の話を聴くだけでどっと疲れました。

全神経を集中しようとする
精神的エネルギーの消耗はすごいなと感じます。


共育LIBRARYへようこそおいでくださいました✨

教育、人間、人生など、様々な「知恵」や「情報」が詰まった図書館のような、皆さんがくつろぎ、人生の「気付き」を得たり、知的好奇心を満たしたりできる居場所を目指しています😌

どうぞ、ごゆるりとお過ごしください。

共育LIBRARYりょーやん、元教師です。


「共感が大事」
「受容が大切」

このような言葉は、
現在よく使われるようになりました。

上記のような価値観が広まったことは、
とても意味のあることだと思います。

一人ひとりの心理面への関心が高まるほど、
心のケアをしようとするようになるでしょうから。

ただ、
心理士の世界で意味する「共感と受容」の概念は、

全く別の意味や次元を
表しているようです。

大学院で様々な授業を受ける度に、
これまでの知ったつもりになっていた内容が
色々と覆されていっています。

臨床心理というものが何なのか、
もう一度根っこから
構築し直す必要があると感じている。

なぜ、「共感と受容」によって、
精神病が快方へ向かっていく
のでしょうか。

「共感と受容」とは、
何を意味する
のでしょうか。

そのような学びを
記していけたらと思います。

何か気付きあるものになれば、幸いです。



ロジャーズの傾聴

大学院に入る前に書いた記事で、
ロジャーズの自己一致について触れたことがあります。

「傾聴」によって
なぜ人は癒しを得ていくのかという内容です。

まず傾聴することで、
相手は自分の内面を
外に出していくことができる。

自身のことを吐露することで、
ネガティブがポジティブに転化する
カタルシスが起きる。

その過程の中で、
クライエント自身の
自己洞察が高まり、
自己受容をするようになり、
自己という概念と体験の自己一致が起こり、
自己実現が可能になっていく。

このような、
自己像が再統合によって
症状が改善するというメカニズムを説明しています。

この理論も、
もちろん的を得ている部分があります。

ただ、もしかしたら、
これはかなり
精神疾患の症状がやさしい人に対しての
アプローチと言えるかもしれません。

精神が分裂してしまい、
何が自己なのかが分からなくなっている人も
当然ながら存在します。

しかし、
そのレベルの精神疾患を抱えている人にも、
「共感と受容」は効果を発揮する。

「何が自分なのか」も分からなくなっているのになぜ?

奥の世界への扉を開けてみます。


人格構造論

双極性障害、うつ病、パーソナリティ障害、
統合失調症、解離性障害。

こういった精神疾患と呼ばれる症状は、
実はレベルが分けられていることを
ご存知でしょうか。

カーンバーグという人物は、
これらの症状を3つのレベルに分けています。

それが、

▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢

■ 神経症的人格構造
■ 境界例的人格構造
■ 精神病的人格構造

▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢

です。

神経症的人格構造は、
最も軽いレベル
だと言えます。

自分と他者は別人だという
境界線をしっかり引くことができている。

ストレスを無意識に見て見ぬふりをし、
自分の中に抑え込むことで
自分を保とうとする。

現実と妄想の区別もきちんとついている。

実はこのレベルは、
健常者である健康に働いている人
含まれています。

誰しもが皆、
ストレスと向き合い過ぎず、
多少は見て見ぬふりをすることで
日々の生活を生きて行っている。

このレベルに当てはまるのが、
うつ病、摂食障害などです。

うつ病も摂食障害も、
ある種自分を抑え込み過ぎているが故
それが症状として現れているものだと言えます。

だからこそ、
うつ病は精神疾患の入り口のようなものであり、
どのような人もなり得る病であるとも言える。

しかし、このレベルの症状の人は、
自他の区別がつき、
何が現実かはしっかり分かっている。

これと対照的なのが、
精神病的人格構造です。

これが最も重い

統合失調症、
解離性障害
などが当てはまります。

これらの症状の最大の特徴は、
自己と他者の境界線がないことです。

だからこそ統合失調症の人は、
自分が考えたことが、
テレパシーのように他者にも漏れてしまうと考えます。

逆に、
周囲の人の考えていることが
自分に流れ込んでくる
という症状を訴える。

解離性障害もそうですが、
何が現実で、何が妄想なのかの
区別をつけることができていない

それらは全て、
自他との境界線がないからなのです。

そして、
神経症と精神病の中間が、
境界例的人格構造

自己と他者とは別であるという
境界線はもつことができているのですが、

現実と非現実との感覚が
ごちゃまぜになったりします。

この症状に、
パーソナリティ障害が入ってきます。

境界性パーソナリティ障害の人は、
自分の近い距離にいる人を
よく症状に巻き込んでいきますね。

自己と他者は別だと分かっていながらも、
自己を投影したり転移したりし過ぎて、
共依存のような状態
が生じていく。

ロジャースの理論上では、
傾聴は自分の抑圧していた思いを表現し、
それを受け入れてもらうイメージですから、

神経症レベルに
効果があるイメージです。

しかし、
傾聴を含めた共感と受容には、
全ての疾患に効く。

それは一体なぜなのでしょうか。

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