グレーゾーン・不登校児の進路はどうなる?発達凸凹進路早わかりマップ
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どうぞ、ごゆるりとお過ごしください。
共育LIBRARYりょーやん、元教師です。
現在、日本の学校の在り方の変化、進路の選択肢増加、就職の多様化が少しずつ進み始めています。
おそらく、10年後、20年後は、
公立学校 → 高校進学 → 大学進学 → 就職
という「普通」と言われるルートが様変わりしていることでしょう。
しかし、現在、小学生~学生の子ども・青年たちは、「いつか訪れる未来」に「期待するだけ」にはなれません。
現状の選択肢から選ばなければいけないのが現実です。
筆者は2023年4月から、小学校教員を退職し、療育施設で働いています。
療育施設には、何らかの診断をされた就学前の児発や、特別支援学級在籍の小学生、通常級にいるのだけれど何らかの診断をもっているグレーゾーンの子どもたちが多く通っています。
その子どもたちと日々接している上で、どうしても理解しておかなければならないことがあります。
それは、
「この子たちには、どのような進路の選択肢があり、どのような業種の仕事に就職することができるのだろう」
ということです。
その一種の「ゴール地点」が分からなければ、その子どもの長所をどのような方向に導いていけばよいのか分からないからです。
最近は、その辺りのことをちょくちょく調べていました。
まだまだ「第一次段階」とも言える情報量ですが、このnoteにまとめておきたいと思います。
自分の知識を整理するためでもあり、記事を読んだ人の何らかの役に立つかもしれないという思いもあり。
この記事は、自身の子どもに関係がないという方には興味がもてない内容かもしれません。
しかし、一度知っておくと、何かの機会に役に立つかもしれませんので、是非、一度目を通してみてください。
辞典のようなポジションで、活用していただいてもよいかなと思います。
大枠のルート

まずは、大きくルートを仕分けてみます。
筆者は3つに分けると分かりやすいと思いました。
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❶特別支援学級
❷不登校
❸グレーゾーン
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の3つです。
それぞれ情報量が多くなるかもしれませんので、章ごとにまとめていきます。
特別支援学校(養護学校)のことは、筆者の情報的にまだまとめられる段階ではないので、今回は割愛させてください。
特別支援学級のルート

小学校入学~小学校
まず、小学校に入学する前に、「就学時検診」というものを受けます。
これは、次年度に入学する予定の子どもたちを、小学校の教員たちで検診を行うものです。
ここでは、視力、聴力という健康診断で扱われる項目とは別に、ある別の情報を観察しているのです。
それは、
グレーゾーンかどうか
です。
神経発達症(発達障害)の診断名が降りている子どもは、通常級に通うレベルなのか、特別支援学級レベルなのかが、事前に情報共有されており、実際はどうなのかを確かめていくのです。
ただ、「診断名はないのだが、疑いがある」という子どもも、かなりの確率でいるのが現状。
だからこそ、
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◆教員の指示に従えるか
◆例示をすれば同じ行動ができるか
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などを見て、メモをし、グレーゾーンの疑いがあれば、1年生の学級を編成するときに各学級に分散できるようしておきます。
グレーゾーンの入学後のことは、別の章で。
一方で、特別支援学級に進級した方がよいという形で就学時検診に来る子どもは、大抵特別支援学級に入ります。
医者や、療育者から、はっきりと
「特別支援学級に入った方がよい」
と言われるということは、色濃く特性が現れているということですから。
小学校に入学してからは
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◆6年間特別支援学級で過ごす
◆途中で通常学級に異動する
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という2つのルートが存在します。

途中で通常学級に異動する子どもがいるのは、
かなり成長し、
学校生活にも慣れてきて、
通常学級にも交流で授業を受けさせ続けた結果、異動しても問題ないであろう
と判断される場合があるからです。
筆者もそのような子どもを受け持ったことがあります。
そして、ほとんどの場合、異動したらそのまま6年生までいて卒業していきます。
なぜなら、通常級に異動したのに、予想外に適応できなかったという結果になると、大きな失敗体験を積ませてしまうことになるからです。
特別支援学級に在籍して卒業すると、多くの場合は中学校の特別支援学級に進学します。
中には、中学校から通常級に切り替えるというケースもありますが。
では、ここからは中学校以降のことを書いていきます。
中学入学~卒業後の進路
中学校で特別支援学級に在籍してスタートした場合は、そのまま卒業時まで支援級で行くパターンが多いでしょう。
そして、特別支援学級卒業後の進路は、情緒と、知的で多少分かれます。
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情緒学級・・・自閉症、人間関係形成、社会生活への適応面を中心とした教育
知的学級・・・認知や言語などの知的機能の発達面を中心とした教育
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情緒学級は、
地区の特別支援学校
工業科の高校
通信制の高校
高等専修学校
などのルート。
知的学級は、
地区の特別支援学校
高等専修学校
定時制の高校
高等特別支援学校
などのルートが多いようです。
ちなみに、高等専修学校というのは、
職業教育に特長をもち、工業、農業、医療、衛生、教育・社会福祉、商業実務、服飾・家政、文化・教養の8分野の学科を選び、学習、実習ができる学校です。
大学入学資格も得ることができます。
ただ、これは地区にもよるかもしれませんが、通常学級からの進路の選択肢の方が適切な場合は、中学2年生まで支援級に在籍し、3年生で通常級に異動するパターンもあるようです。
不登校のルート

現在急激に増加傾向であり、待ったなしの状態である不登校児への教育。
子どもが不登校になった場合、様々な選択肢が存在するようです。
それぞれ簡単に説明します。
◆フリースクール
学校に行けない、行かない子どもの学習支援や居場所づくりを主たる目的にしている場合が多い。フリースクールに行けば、在籍している公立学校で出席扱いにする所が多い。料金は月額5千円~5万円。専門性にバラつきがある。
◆不登校専門塾
基本的には通常の学習塾。月額2万円~。フリースクールに比べて、不登校児への専門性は平均的に高い。ただ、出席日数はカウントされにくい。
◆通信制サポート校
高卒資格を取得できる。難易度はそこまで高くなく、レポートの提出や定期試験(テスト)も、比較的簡単な内容。不登校児受け入れの色合いが強い。ただ、大学進学率は11%、卒業時に進路が決まっていない学生が54%などのデータもある。「○○大学合格率▢▢%!」のような歌い文句に惑わされずに、しっかりと調査することが大事。
◆高卒認定取得のための塾
高校に行かなくても高校卒業の認定が得られ、大学入試試験を受けることが可能になるシステム。高卒認定試験からの大学進学率は約25%と、通信制よりも高いというデータがある。そのための塾。各科目100点満点中40点取れば合格を言われている。
◆教育支援センター
「適応指導教室」とも言われる。各自治体が学校に通っていない子どものために設置する施設であり、公的な福祉機関。信頼性は高い。30%ほどは、教員を退職した人が構成しており、70%以上の団体が学校復帰を目的としている。学校色が強いので、合う合わないがある。進路に関してのノウハウはそこまで。ただ、無料であることから、一度試す価値はアリ。
◆チャレンジスクール
中学時代に不登校でも、合格、入学しやすい公立高校。三部制(午前・午後・夜間)の総合学科の学校。入学試験、学力調査なし。大学や短大への進学率は33~49%というデータもある。進路未定の生徒が約20%と相対的に見て少ない。公的機関なので信頼性はある。
◆エンカレッジスクール
小・中学校で十分能力を発揮できなかった生徒のやる気を育て、頑張りを励まし、応援する学校。入学試験、学力調査なし。小~中時代の学力不振の子どもを中心に受け入れている。卒業後の進路は、就職・職業技能学校が49~65%と、進学よりも多いというデータあり。進路未定は15%未満。
◆定時制高校
学力調査や通知書で選抜を行うが、入学のハードルはあまり高くない。働きながら定時制に通う人もいる。大学・短大進学が17~21%程度。専門学校への進学が26~34%、就職・職業技能学校が29~34%、進路未定が約20%程度というデータあり。
◆中学受験
小学校で不登校だった子どもにとって、環境をリセットできる機会になる。中学受験は、入試当日の学力テストの結果のみで判断されるため、不登校であってもあまり振りにならない。
◆高校受験
内申点が関係してくるため、不登校児にとっては不利。
ホームスクーリング
様々な目的をもった施設・機関が増加していることによって、不登校の子どもが選ぶことができる選択肢が少しずつ増えています。
一方で、どこかに通う、所属するという形ではなくても、家の中で独自のカリキュラムを決めて、家の中で教育を行うという
「ホームスクーリング」
の考えが近年広まってきています。
現に、アメリカでは、ホームスクーラーの全国学力テストの平均点が、全国平均の50%に比べ、76~84%という高い数値であったという調査があります。
マレーシアでも、ホームスクーラーが当たり前となり、独学者の道を選択する子どもも多く生まれているそうです。
日本にはまだ本格的に広がってきてはいませんが、オンライン化で、どこの場所にいても学ぶことができるようになった今、ホームスクーリングという選択肢は現実的になってくると思っています。
グレーゾーンのルート

小学校
グレーゾーンの子どもは、小学校入学時はまだ緊張しており、本来の特性が目立って現れない場合もありますが、2~3ヶ月もすると、特性が大人に認知され始めます。
学校教育の中での問題点は、このグレーゾーンの子どもの行き場がないことです。
通常学級にいると遅れが目立つが、特別支援学級に行くほどではない。
学力は問題ないのだが、人間関係の部分で他者とうまく馴染めない。
このような子どもたちに用意される選択肢が、「通級指導教室」というものです。
1週間に1~2時間程度、通常学級の授業から抜け、通級に行って、その子どもの特性を伸ばす・補うスペシャルな学習を行います。
ただ、1週間に1~2回の頻度なので、そこまで顕著な成果は現れません。
通常学級で感じる違和感やストレスを緩和する「調整役」のようなポジションで機能している印象です。
そして、通級で「調整」を受けて、何だかんだ通常学級在籍のまま小学校を卒業するケースが大多数なのではと思っています。
中学校
中学校に入学した後も、グレーゾーンの子どもは通常学級で3年間を過ごす子どもがほとんどでしょう。
ただ、LDの特徴をもつ子どもは、授業にほとんどついていけなくなる可能性があります。
自閉スペクトラム症の特徴をもつ子どもは、人間関係がうまくいかず、ふさぎこんでしまう場合もある。
そのような子どもが不登校になるという傾向が大いにあります。
不登校の場合は前章で示したので、ここからは、グレーゾーンでそのまま中学を卒業する場合。
授業についていくことが難しかった、内申点が思うように取れなかったというグレーゾーンの子どもは、通常級の子どもと同じような進路を辿ることになるでしょう。
定員割れの公立高校に進学するという可能性もあります。
経済的な余裕が多少ある家庭は、私立に行かせるという選択肢もあるでしょう。
少子化である現在、定員割れしている私立は多くある。
ならば、「入れる」私立高校は存在するでしょう。
後は、不登校ルートでも述べた通信制を選ぶという生徒もいるようです。
もちろん、明確になりたい職業や、学びたい分野があって、
高等専修学校などに進学する場合もあります。
しかし、「他に選択肢がないから」という理由で、「行ける高校」を選び、その先の進路を想像できずに行き詰まるという現実も存在するからこそ、グレーゾーンの進路はより難しいと言えるのでしょう。
まとめ

この記事に掲載した情報は、あくまで進路に限定したものであり、尚且つ、まだまだ情報としては表面的であるという部分は否めません。
さらに具体的な内情、そして、就労までのルートと、具体的な就職の選択肢においては、まだまだ調べている際中ですので、また、まとまり次第、どこかでお伝えできたらと思います。
現在の筆者の印象では、
不登校児やグレーゾーンの子どもの受け入れ先の選択肢は増えてきたが、その子どもたちの就労のルートの多様性が見えてこない
という感触を抱いています。
これからの日本では、子どもはすべからく皆「人材」です。
少子化が進み、子どもが貴重な存在であるからこそ、グレーゾーンの子どもや不登校の子どもにも、その特性や得意分野を生かして仕事ができる選択肢を、社会が整備する必要があります。
そのようなことは、また、就労関係の記事を書くときに触れることができたらと思います。
まだまだ情報収集している際中ですので、読者の皆さんの中で様々な事例や知見があれば教えていただけると有難いです。
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