「うつ病の本質」がようやく分かってきた
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どうぞ、ごゆるりとお過ごしください。
うつ病という病態が知られるようになり、
詳しい症状やかかわり方についてなど、
かなりの啓発が行われるようになってきました。
筆者は以前から
うつ病についての記事は何度か
書いてきましたが、
最近は、
もう1つ奥の階層に流れる
「うつ病の本質」と言えるものが、
何となく分かるようになってきました。
SNSや一般的な書籍では、
うつ病に関する一般的知識は伝えていますが、
臨床心理的な
根底に流れる根っこの部分を伝えているものは、
ほとんどありません。
今回は、
その「根っこ」の部分にふれる内容に
していきたいと思います。
何か気づきある内容になれば幸いです。
神経症水準としてのうつ病

まずは、上掲の記事で述べた
神経症としてのうつ病の視点を
振り返ります。
うつ病のような
神経症と呼ばれる病態水準においては、
意識と無意識のパイプが
非常につながりにくくなっています。
無意識は海に例えられますが、
生命の母と呼べる
海からのパイプがつながらないことは、
生命エネルギーが十分に供給されないことを示します。
また、神経症は
コントロールを失う不安が
中核的な不安となります。
だからこそ、
自分自身のコントロールを失うような
感情、衝動性、性欲などを
抑え込んで抑圧しようとするのです。
それを解放してしまうと、
「人に迷惑をかけるのではないか」
「人からどう見られるのだろうか」
などと、
他者からみた自分が
失われてしまうかのような不安も生じるでしょう。
だからこそ、
それらを押し込めて感じないようにすることで、
より意識と無意識のパイプが詰まり、
エネルギーが供給されずに弱っていくことになります。
うつ病は喪失反応

前述した視点も
うつ病の本質を表しています。
そして、今回は
さらに別のうつ病の本質を
述べていきます。
うつ病が発症するときに
分かりやすい事例をあげるならば
身近な人の喪失体験が挙げられます。
大切な家族が
命を落としてしまった。
身内に限らずとも、
災害によって
多くの人の命が失われるのを目の当たりにした。
他にも、
幼少期に両親が離婚をして
別離を経験していることも
うつ病を発症しやすくなる素因になります。
他にも、
信頼している人が
何らかの出来事によって
近くからいなくなってしまうことも
喪失体験になり得るでしょう。
ただ、喪失体験だけではなく、
自我境界がはっきりと成立していないことが
掛け合わせて生じている場合が多いです。
つまり、
自我境界がはっきりと成立していないからこそ、
「その人」に寄りかかる度合いが大きく
依存して一体化しているからこそ、
その存在がなくなったときに
自身の一部を失うような喪失体験が起こるのです。
ただ、家族という存在は
どうしても依存的な側面がありますので、
突然の家族の死別によって
喪失体験が生じるのは仕方のないことでもあると思います。
このように、
一体化している度合いが濃いほど
大きな喪失反応が生じることになります。
ただ、それとは別に
昇進によってうつ病になる人や、
何の理由もなくうつ病なったように見える人もいます。
このような人たちは
一体何を「喪失」しているのでしょうか。
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