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うつ病/摂食障害の病理(臨床心理的視点)

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どうぞ、ごゆるりとお過ごしください。


うつ病や摂食障害という症状は、
かなり世間的には浸透してきており、

「うつ病=弱い」といった
間違った考えをもつ人は
大分減ってきた気がします。

筆者自身もうつ病を患ったことがあり、
最も重い「大うつ病性障害」と
診断されたこともあります。

その時には、
うつ病の症状や
どういった理由でうつ病になるのかを調べました。

気になったことは調べてしまう気質なので、
ある程度のことは理解したつもりでした。

しかし、
臨床心理専攻で授業を受けていると、
その病理の根本とも言える理解には、
まだまだ奥の世界があることを思い知らされます。

今回は、
うつ病や摂食障害、強迫症、不安症などの
「神経症水準」と呼ばれる症状について
ディープな視点で記事にしていきます。

多少、難解な内容も混じるかもしれませんが、
ご容赦いただけると幸いです。



生命力の源とは?

「生きる気力」
「困難な壁にぶつかっても立ち上がる力」

そういった人間の生命力というものは、
どこから生まれてくるのでしょうか。

ユングは、人間の精神世界を
様々なものに例えて
象徴的に説明をしていることが多い。

その1つが、無意識です。

ユングは、
無意識を「海」に例えます。

海というものは、
全ての生命の源です。

どのような地球上の生物も、
根源をたどれば、
皆海から生まれた。

その海から離れ、
都会に人間が住んだならばどうなるでしょうか。

海の生命力溢れる
「海の幸」
を食することができず、

豊かな自然にふれることができず、
人間の生命力は弱っていくかもしれません。

実際には、
物流によって海の幸は運ばれてきますし、
旅行やお出かけで自然にふれにいくことはできます。

ただ、
これは「神経症水準」の例えとしてですので、
うつ病などの人たちは、
海とは断絶された世界で生きていることを
表現しているのです。

都会という、
効率や合理性を求め、
感情を抑圧した理性だけの世界

つまり、意識だけの世界

その世界観で生きていると、
海=無意識からの生命力の供給が断絶され、
生きる気力がなくなっていくのです。

神経症水準の人たちは、
そんな無意識と意識の断絶こそが
症状の大きなテーマだと言えるでしょう。


コントロールを失う不安

神経症水準の人たちは、
無意識と意識が断絶していることを述べました。

それは、
具体的に言えば
どのようなことを言うのでしょうか。

無意識というものは、
人間の本能や感情、創造的な部分を受け持ちます。

無意識との通路を断つということは、
感情的になることを抑圧したり、
性的な欲求、衝動的な欲求などを
封じ込めようとする
ことを意味する。

精神疾患には、
神経症水準と境界例、
精神病水準などがありますが、

それぞれ、
メインとなる不安が異なります。

境界例や精神病はまた別の記事に記しますが、
神経症水準の不安は、
コントロールを失う不安です。

感情的になりすぎたり、
自分の内なる衝動を抑え込んだりすることで
今まで何とか生きてきた。

もし、そのコトントロールを失ったら、
自分というものが決壊する
という
恐怖や不安を抱えているのです。

なぜ、そのような不安を
抱えることになったかは、

幼少期の養育者との関係性や、
関わり方が関連してきますが、
この話は今回は広げずでいきます。

基本的にコントロール喪失不安があるなか、
ストレス渦にある状況におかれることで、
無意識を抑圧する力が崩れそうになる。

よって、
さらに無意識を強力に抑え込むようになる。

そこから、
エネルギーの枯渇が生じるのが、
神経症水準の原則と言えそうです。

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