私のことを『アナコンダ』と呼ぶ友人
「アナコンダー」
ある日、突然、仲の良い友人にこう呼ばれたらあなたならどう思いますか?
私の本名はアナコンダではない。アナコンダと言われて想像するものといえば、ほとんどの人がへびとか大蛇とかではないだろうか。
『私はアナコンダなのか』鏡を見ては自問自答の日々。私の顔って蛇顔?うーん、どっちかといえばコオロギに似ている気がする。
・・・。
いや、なんで爬虫類や昆虫くくりで自分の顔分析せなあかんねん。
そんなシャーシャー言ってたかな。自らの言動を確かめる。シュルシュル歩いたこともないし、とぐろだって巻いたことない。人だって襲ったことはない。と、思う。
どこがアナコンダなのか。私の青春時代は自らがアナコンダなのかどうかを確かめる日々で過ぎていった。
🐍シャーッ
その友人は、海岸で落ちないように昼寝をしていたという。
その友人は、セルフレジが苦手で、商品をピッピするうち、どんどんパニクってきて、支払いを忘れてしまい、万引きしかけて、店員さんに呼び止められる偉業を1週間で2回も成し遂げた。
その友人は、右腕が痛くて病院へ行くと、左腕が骨折していたらしい。
その友人は、洗顔フォームで歯磨きをしてしまったり、制汗剤8×4で髪をセットしてたり。
その友人は、車から降りる時に急ぎすぎて、足を動かすのを忘れて、頭から落ちてしまったり。
とか、とにかく色々な友人なのだ。
🐍ニョロニョロ
だけどその友人は、いつも私が辛いとき側に居て、話を聞いてくれた。たくさん励ましてくれた。
「アナコンダ、大丈夫だよ。きっと楽しいことが待ってるから」
「アナコンダ、辛いよね。話を聞くことくらいしかできないけど。いつでも私に話してね」
その友人はいつだって優しかった。今だってとっても優しい。
私のことをアナコンダと呼ぶこと以外は。
🐍シュルシュル
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