空想書店39:「富山の置薬」と「牛乳宅配」から着想した新システム
パート書店員がフォロワー1,000人集めて本部に企画を提案するためのプロジェクトを進行中です!
今回の企画はこちら。
「富山の置薬」「牛乳宅配」というものがかつてはどの家にもあった。今も利用されている方はいるが、以前より需要は少なく若い世代の方はご存知ないかもしれません。
■富山の置薬
江戸時代から続く配置薬の仕組み。富山は立山連峰周辺に薬草が多く、また富山藩が厳しい財政を打破するために薬の製造と販売を推進したことが始まり。家庭に薬箱をあらかじめ置いておき、使った分だけ支払うシステム。定期的に営業の方が訪れ減った薬を補充し代金を回収する。
■牛乳宅配
地域の販売店が、決まった曜日に牛乳や乳製品を届ける仕組み。玄関先には専用のボックスがあり不在でも非対面で受け取ることができる。飲み終わった空き瓶は同じボックスに入れ、配達時に回収される。
後ほど、このシステムから着想した
本屋の新システムをご紹介します。
その前に…なぜこの事について考えたか、聞いていただきたい。
読みかけの本、1冊は手元に
我が子は今は中学生。
常に1冊は読みかけの本を持っていなさいと伝えている。今は辻村深月さん原作で、2018年に本屋大賞を受賞したかがみの孤城(ポプラ社、児童文庫キミノベル)を読んでいる。大変面白い、とのこと。
この、1冊持っておく、というルールが簡単なようで簡単ではない。読み始めれば夢中になって読み進めるのに、一緒に本屋に連れていけない思春期男子。
塾や部活に忙しく、親と一緒に外出も気まずいのだ。
とりあえず、母親セレクトで一か八かで買って渡している状態である。
事情があって本屋に行けない
本屋に連れていけない。
それは、私だけではないと思う。もっと視野を広げれば、自身も本屋に行けない人も一定数いるはずだ。
ご高齢の方、病院にいる方、家から出られない事情のある方、小さな子どもを育てている方など。
外に出ること自体が負担になる人は、たくさんいる。
本屋に来られない人は、思っている以上に多いのではないか。
以前、本屋のデリバリーについて書いたことがある。
町の酒屋さんのように、配送や宅配ができないか、という内容であった。
今回は違う視点で掘り下げてみる。
読んだ分だけ後日支払う仕組み

毎月5冊の本が指定の日に専用ボックスに届きます。
その中から読みたい本だけ、袋を開けて読んでいただき、開封しなかった本は、次回指定日に専用ボックスに戻していただければ、料金はかかりません。開封したもののみ、お支払いいただくシステムです。
「富山の置薬」と「牛乳宅配」のハイブリッドです。
薬に詳しい営業マンが、補充してくれるように
あなたにピッタリのものを、補充しに来る本屋。
そしてそれは非対面でできるシステム。
地域密着の本屋でなくてはならない
なぜ今、昔のシステムに注目したのかというと、それは「地域に密着」することの重要性を感じるから。本屋の店員として働きながら、実生活では子育てをしながら、人の流れや本屋の立ち位置の変化も肌で感じている。だから、今だからこそ、地域に密着することで勝ち残りを賭けて差別化が必要なのではないかと。
思春期息子の場合、どうなる?
このシステムがあれば、我が家の思春期息子向けの本5冊をセレクトしてもらい、読みたい本から読んでいくことができる。選書の読みが外れても、料金が発生しないので家計的にも助かる。
続けるほどあなたを知っていく
AIに事前に情報を入れていただければ、それに従って選書することが可能になる。5冊の振り幅が腕の見せ所になる。好きな作家、関連するタイトル、売れている本、未開拓の新しいジャンルなど。
続けていくほど、その人の好みや読んだ本の履歴が積み重なっていき、わかっていける。
その5冊とは別に、定期購読やリクエスト本などの配達も可能。
こんな新システムの空想は、いかがでしょうか。
本が傷むリスクや価格も考えたら中古の本がいいのかもしれないと思ったり。本屋の宅配については、需要があるのかないのかも含め、こんなサービスがあったらいいなというご意見も色々聞かせてください✨
詰め切っていないコンセプト段階のアイデアなので、ぜひ幅広いご意見を伺えると嬉しいです❣️
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