痩せている人は1日152分多く動いていた
「同じくらい食べているのに、あの人はなぜ太らないんだろう」
「食事を意識しているけどなかなか体型が変わらない」
そう思ったことはありませんか?
体質や加齢と片づけられがちですが
実は「運動以外の日常の動き」に
驚くほど大きな差があることが分かっています。
その差は、週あたり2000kcalにもなり得るんです!
・先に結論
・運動以外の日常活動(NEAT)は、人によって2000kcalも違う
・痩せている人は、肥満の人より1日152分も長く立って動いていた
・その差は、1日約350kcalに相当する
「基礎代謝が低いから」「運動していないから」と
思っている方も多いかもしれません。
でもジム以外の「日常生活活動」の積み重ねが
大きな差を生むことが分かっています。
研究も合わせて順番に見ていきましょう。
・研究①|日常の動きで1日2000kcalの差

NEAT(非運動性活動熱産生)に関するレビューによると
(Levine JA・Journal of Internal Medicine・2007年 ほか)
・NEATとは、運動以外のすべての活動
(歩く・立つ・家事など)で消費するエネルギー
・その量は、人によって1日最大2000kcalも違う
同じ体重だとしても日常の動き方だけでこれほど差がつく可能性があります
・研究②|痩せている人は152分多く動く

肥満者と痩せ型の姿勢・動きを比較した研究によると
(Levine JA ら・Science・2005年)
・10人ずつの姿勢や動きを、0.5秒ごとに10日間測定
・痩せている人は、肥満の人より
1日152分(約2.5時間)長く立ったり歩いたりしていた
・肥満の人が同じように動けば、1日約350kcal多く消費できる計算
「何気なく動いている量」が
そのまま体型の差になっているかもしれません。
・研究③|食べすぎても太らない人の秘密

過食実験の研究では(Levine JA ら・Science・1999年)
・同じだけ食べすぎても、NEATが増えた人は脂肪の増加が少なかった
・逆にNEATが増えなかった人は、脂肪が最も増えた
活動量が多い方が痩せられることがここでも証明されました。
・研究④|動きの癖は変わりにくい

同じくScience 2005年の研究より
・肥満の人が減量しても
痩せた人が増量しても姿勢や動きの傾向は変わらなかった
つまり日常の動き方はある程度、個人の癖として根づいている
裏を返せば、意識して習慣を変えることが必要だということです。
・なぜNEATが大事なのか(3つの理由)

①時間が長い
運動は1日数時間だけ、日常活動は起きている時間を活用できる
②積み重ねが大きい
1回は小さくても、毎日続くと年間では莫大な差になる
③続けやすい:ジムに行く決意がいらず、生活の中で自然に増やせる
誰でも体型を維持することは可能です!
・今日からの実践アドバイス

・電話は立って・歩きながら話す
・エスカレーターより階段を選ぶ
・座り仕事は30〜60分に1回立つ(トイレ・給水を口実に)
・一駅手前で降りる、遠い駐車スペースに停める
・家事を細かくこまめに行う(掃除・洗濯・料理も立派なNEAT)
・立ちながら作業できる環境(スタンディングデスクなど)を試す
ジムでのトレーニングも、もちろん必要ですが
日常生活をどれだけアクティブに過ごせるかの方が
大切だと思います!
まとめ
・運動以外の日常活動(NEAT)は人により1日最大2000kcalの差
・痩せている人は肥満の人より1日152分長く立って動いていた
・その差は1日約350kcal相当
・食べすぎてもNEATが増える人は脂肪がつきにくい
・ジムに行けない日こそ、日常生活活動を増やす
まずは移動手段を徒歩に変えて
エスカレーターやエレベーターを使わずに階段を使えば
かなり日常活動が増えると思います!
明日からやってみてくださいね!
・参考文献
・Levine JA, Eberhardt NL, Jensen MD. Role of nonexercise activity thermogenesis in resistance to fat gain in humans. Science. 1999.
・Levine JA, Lanningham-Foster LM, McCrady SK, et al. Interindividual Variation in Posture Allocation: Possible Role in Human Obesity. Science. 2005.
・Levine JA. Nonexercise activity thermogenesis – liberating the life-force. Journal of Internal Medicine. 2007.
・Levine JA. Nonexercise Activity Thermogenesis in Obesity Management. Mayo Clinic Proceedings. 2015.
