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②『ルールの世界史』伊藤毅(2022・日経BP 日本経済新聞出版本部)

Chapter3「拡散とコントロールー知財の創造ルールで産業を振興する」
Chapter4「巻き込みと役割分担ーイノベーションを巡るルール対決」
Chapter5「アシストと放任ー企業を成長させるルール」

イギリスはコスパ重視の国柄。イギリスを解説する文中に「セコい」が頻発。セコとコスパはセットでチーム。
フランスはドラマチックなルールが大好き。ブランド作りが得意。
ドイツは精密な技術育成を好む。「アシスト>放任」の国柄で、ギルドのシステムを最も愛していたのがドイツ。
ルールメイキングにおいても技術力重視で、技術的に優れたものを勝者とするルールを好む。


自由のない秩序も秩序のない自由も等しく破壊的である

p.175
セオドア・ルーズベルト

独占はコスパがいい。だけど固執しすぎるとコスパは悪くなる。

東インド会社の独占権は、18世紀末から徐々に奪われていき、会社の設立が自由に行えるようになるのと同じタイミングで、すべての権限がなくなることになります。
このように見ると、イギリスは完全に自由放任型の企業育成ルールに切り替えたように見えますが、実はそうではありませんでした。
(中略)
東インド会社と同じ手法で、エリート企業の設立をアシストし、海外販路を確立し、弊害が出てきたら解散させるという作戦を維持したのです。

p.179

本を読み始めた時に、終章のChapter7に「ルールのらせん状の発展」の図が載ってるのをチラッと見てしまったのですが、このあたりを読んでアレを理解。我々はこのらせんを読み進めていってんですネ。

たしかに言われてみれば、このらせん、様々に心当たりがある。
子育てだって最初は親の独占・独裁でスタートを切るけれど、子の成長とともに親の独占は削られ放任と自由の領域が増えてゆく。
ひとつの子育ての中でもこやってルールは変化してくし、マクロの方面でだって時代の価値観とともに子育ての常識も変化してくんだろーから、やっぱりこの「らせん」の構図に被って見えてしまいます。面白いなあ。
(まだChapter5までしか読んでないので勘違いしてたらゴメンなさいなのですが)

アシストと放任

①直接的アシスト
 独占権・保護関税・優遇策・強制カルテル・補助金etc
②間接的アシスト
 反トラスト法
③放任
 がんばれ〜するだけ

ドイツ→各自の技術を尊重しつつきめ細かなアシストを行う。
イギリス→稼げるエリート部門に経営資源を集中投入
フランス→個々の育成より、モチベーションが上がるインフラ構築でアシスト
アメリカ→完全自由競争を徹底

我々が、政治における王様を認めないのであれば、製品、輸送、および生活必需品の販売における王様も認めるべきではない。

アメリカ共和党上院議員
ジョン・シャーマン

Chapter3「拡散とコントロール」
Chapter4「巻き込みと役割分担」
Chapter5「アシストと放任」


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