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猫が脱走して2日目。帰ってこない不安と空耳に、精神が削られていく夜の話。~くろんぼ捜索体験談2~

猫が脱走した翌日。「明日には帰ってくるだろう」という祈りが裏切られた朝から、飼い主の精神は少しずつ壊れていく。これは、くろんぼがいなくなって2日目の記録。帰ってこない不安と、空耳との戦い。経験した人にしかわからない、あの感覚のすべてを書く。


「明日の朝には、ケロッとした顔で
帰ってきているかもしれない」


祈るような気持ちで迎えた、
くろんぼがいなくなって
初めての朝。


私は目覚めると同時に
寝室のドアを開け、
真っ先に勝手口へと向かいました。


しかし、そこに
黒い丸い影はありませんでした。


外はすっかり
明るくなっているのに、
ただ冷たい朝の空気が
流れ込んでくるだけ。

あぁ、夢じゃなかったんだ。


一晩中、冬の冷たい風が吹く外で、
あの子はたった一匹で過ごしたんだ。

そう現実を突きつけられ、
足から崩れ落ちそうになりました。



食べ残されたままのカリカリ

食べ残しのカリカリが残酷だった。脱走した猫がいなくなって初めての朝

残された器の前で立ち尽くす、、

フラフラと家の中を歩き、
いつものリビングへ戻りました。


そこで目に入ったものに、
私は息が詰まりました。


キッチンの隅にある、
くろんぼ専用のご飯の器。


そこには、
彼がいなくなる直前に食べ残した、
茶色い「カリカリ」が
そのまま残っていたのです。


いつもなら、
「もっと美味しいのちょうだい」
とばかりに鼻先で
器を小突いているはずなのに。


カリカリの形も、匂いも、
昨日と何も変わらないのに、
それを食べる主だけがいない。


その食べ残しは、
「昨日まで確かにここにいた」
という残酷な証拠でした。


家の中の時間は、
あの子が飛び出した瞬間のまま
止まってしまったようです。


器の前で立ち尽くしたまま、
ポロポロと涙がこぼれて
止まらなくなりました。


また気のせいだった

気配を感じるたびに勝手口を開けて絶望した。猫を探す日々の精神的消耗


いなくなって2日目。

この頃から、
私の精神状態は少しずつ
削られてきているように
感じています。


家の中にいて
少しでも物音がすると、
すべてがくろんぼの鳴き声に
聞こえてしまうのです。


風が窓を揺らす音、
遠くを走る車のタイヤの音、
冷蔵庫のモーター音。

「にゃーん」

聞こえた気がして、
心臓を跳ね上がらせながら
二階の私の部屋から
階段をドタドタ音をたてながら
急いで勝手口へと走ります。

「くろんぼ!?」

とドアを勢いよく開ける。


でも、外には誰もいません。


風が草木を揺らしているだけです。

「……また、気のせいか」


期待で胸を膨らませてドアを開け、
何もない空間を見て絶望する。


この「空耳と落胆の繰り返し」は、
想像以上に心をえぐられるな
といつも感じます。


ドアノブを握る手が震え、
また静かすぎる部屋に戻る時の虚無感は、
経験した人にしかわからない地獄でした。


くろんぼーどこにいるんだよー
3日目の焦燥感の幕開けです。



冷たい外の世界で怯えるくろんぼ

脱走から3日目。猫が帰ってこない時、飼い主がやるべきこと

そして、ついに3日目を迎えました。

「近所を探検しているだけかもしれない」
という微かな希望は、
完全に消え去りました。


代わりに頭を支配したのは、
黒く重い恐怖と自責の念です。

こんなに寒いのに、
どこで丸くなっているの?


お腹をすかせて、
私のことを呼んで
泣いているんじゃないのか?

まさか、どこかで怪我をして
動けなくなっているんじゃないのか?


暖かい部屋で
コーヒーを飲んでいる自分自身が、
たまらなく憎くなりました。


私が、あの時玄関を開ける時に
ほんの少し気をつけていれば。

足元をちゃんと見ていれば。


後悔しても時間は戻りません。

ただ待っているだけで、
くろんぼが帰ってくる確率は
もうゼロに近い。

そう悟りました。

私はついに、
本格的な捜索に向けて
動き出しました。


保健所、警察への連絡。
そして、すがるような思いで
迷子チラシを作り始めたのです。


しかし、その作業の中で、
私はもう一つの
「取り返しのつかない強烈な後悔」
に打ちのめされることになります。


なぜ、私はあんなに簡単な
予防策をしておかなかったのか、と。


今、猫を探して途方に暮れているなら
次の記事を読んでほしい。

私が身をもって知った
「効果の期待できる捜索方法」と
「一生後悔しないための準備」を
全て記録に残すため。

(~体験談3~へ続く)

まだ読んでない人は1話から


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