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30代で“構造を描く経験”をしているか。事業畑出身HRだから見える、キャリアの分かれ道・・?


30代半ばころまでの経験で、その後のキャリアの差は開く?


一概に言えることではないけど、活躍している人の経験を分析すると、凡そ20代後半~30代前半の間の経験の質が、その後のキャリアに大きく影響していると実感しており、正直、35歳以降でこれから書く「構造設計力」を身に着けることは、頭の柔軟性や仕事の機会・プライベートの状況が変わる方もいる等、様々な理由から、総合的に見て厳しいというのが実態だと思う。(あまりこの手のことは年齢で断定、断言は良くないのだけど)

いかに、30代半ばまでに、質の高い経験を積むか、が、沢山の職務経歴を読んでも、採用面談でも、実はその時期の深掘りをしていくと、その人の実力・ポテンシャル・人間性が見えてくるなと実感している。凡そその感覚は、泥臭く事業や実務をやってきているからこそ、ズレていないのではと感じる今日この頃。科学的根拠がある部分もあるので後半で。

今回は、『数字だけを見る人』と『構造設計力を持つ人』の差に絞って書こうと思う。

数字だけ見る人と、構造設計力を持つ人のキャリアの差


特にこれは事業をやってると実感をする。
実現可能性のない計画、ただ指摘だけする人(しかも部分的、全体見えてない)、全体設計せずに部分最適化を進める事象等、まさによくある事象だと思うけども、「数字を読む人」と「構造を設計できる人」ここに差があると分析している。両者の特徴はこんな感じだろうというのが、私の見解。

恐らく数字読むだけなら、AIのほうが得意な時代になってきた

■そもそも構造設計力とは?


抽象的な言葉だけど、一言で言うと「複雑な物事を、目的に向かって整理・組み立てる力」と定義する。

■どんなときに、その力が発揮される・・・?

ビジネスの現場では、この力が、リーダーシップ・戦略・組織マネジメントや採用・プロダクト設計等、あらゆる場面で求められる。でも言語化されにくい分野、目に見えたわかりやすいスキルではないので、地頭とかセンスで片付けられがちではある。(まあ、それもあるかもですが。)

①ゴールを見据えて、何から着手し、何を後回しにすべきかを決める
②複数の課題や人の動きを、順序や役割ごとに整理する
③バラバラな情報を因果関係や優先順位で構造化する
④メンバーが動けるように方針や仕組みを設計する

全体を描けて、実行力がある人に大きな仕事が集まる。


構造設計力に加え、実行力がある人材だと、考えるだけでなく時には人や外部の協力を適切にもらいながら、形にできるので、例えば新規事業やチームや部署を担う立場、組織や仕組みを作る仕事、数年先を見据えた戦略を考える仕事等のキャリアの可能性が見えてくる。描くだけだと絵に描いた餅ですから。

つまり、ただ数字を見るだけでなく「なぜやるか」「どうやるか」を整理し形にできる人に、より大きな仕事や役割が集まりやすくなると考えられる。

実は、30代で構造設計・意思決定力の基盤が形成されやすい


大前提、この手のことは断定はできないものの、実証研究では、多くの領域で、「30代半ば前後~40代前半」までがキャリア・アウトプットのピークという結果が出ているらしい。例えば、認知能力の学習可能性の論文(Age and the Structure of Intelligence across Adulthood: General Dimensions and Differentiation)等では、一般知能と構成的スキルの関係は30代で分化が進み、実行力として定着しやすくなる一方、流動性知能(新しい課題への対応力)は30代から緩やかに低下開始するなどが出ている他、中年ピーク説(これは色んな文脈で研究されていますね。)等、ある程度、年齢でピークを迎える能力があるほか、また社会的にも多くのキャリアの場で、チャンスが巡ってきやすい年齢でもあると思われる。

構造設計力は、どのような経験があると鍛えられるのか。


この力は、意識的に設計・整理する経験で育つと考えられる。単なる作業経験やタスクでは身に付きにくく、全体を見て考え仕組を創る経験が必要。これらを身に着けようと思うと、おのずと、どのような場に身を置くか、を考えやすいと思う。

① 自分でプロジェクトを最初から最後まで設計・推進する
「何を目的に」「どう進めるか」「誰を巻き込むか」を自分で決める

② 0→1経験は難しくても、1→10、10→100の“拡張フェーズ”を経験する
仕組みを整え直す、組織を拡張する、スケールさせる、など。

③ 人に「任せる」「仕組み化する」経験と再現性ある状態を創る経験
自分が動くのではなく、他人が動けるように構造をつくる経験が大事

④ 抽象と具体を行き来する仕事
カスタマージャーニーを描く、KPI設計から現場業務の整合性を考える、プロダクトの設計思想と言語化など。

まとめ


もちろん、あくまで1つの意見であり視点だけども、
私自身、これまで様々な新規事業での泥臭い実務&責任者やHR責任者として数多くの事象と向き合ってきた中で、「構造設計力」を持つ人材は、年齢や肩書を超えて抜きん出た価値を発揮することを強く実感してきている一方、そのような人材はとても少ないとも実感している。特に30代というフェーズは、構造的に物事を捉え、再現性ある仕組みとして形にする基盤を築く最も重要な時期。

経験の蓄積だけでなく、その「質」──すなわち“構造を描き、実行力があるかどうか”が、後年のキャリアに明確な差を生み出していると、現場と人材両方を見てきている立場だからこそ経験の裏付けがあって言えることかなと思って、書き書き。採用面談や職務経歴を読むポイントにも繋がるよね。

というわけで、今回はこの辺で。ちゃんちゃん☺



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