見出し画像

歴史小説を書いて(つくって)みた。AIと自作をくらべてみよう。【第2弾】

歴史小説をAIと自作で比較する企画第2弾です。関ケ原の戦いの終局の部分、西軍、島津勢が東軍に対し、兵を向ける場面です。

前回の記事はこちら

【自作】
義弘が叫んだ

「かかれ!」

島津勢が走り出す。地上に群れていたカラスが一斉に飛びあがる。仰向けに倒れていた足軽らが慌てて起き上がる。

オオオオオオオッッ 関ケ原に再び喊声が起る。関ケ原の東軍将兵8万の目が島津勢に集まった。とっさのことで、誰もが呆然としている。

黒田長政、吉川広家、藤堂高虎…東軍の武将達が島津を見つめる。本陣、徳川家康も前を見て固まっていた。

(何が)

敗れたはずの西軍、その残存していた軍勢の一部が東軍に向かって突貫してくる。

(あれは….どこの….島津!)

東軍の武将達が島津の存在を認識した。島津義弘の目的、寡兵の島津の存在を東軍全体に濃く印象づけること、が達成された。

島津が来る。攻撃に特化した陣形で、槍を構えて。

(島津は戦意を失っていない)

島津に最も近接していたのは福島正則の福島勢だった。福島はもともと石田憎しで家康についた。その石田は敗れ、戦場を去った。福島には島津と戦う理由はなかった。

「かかるな!かかるな!」福島正則が叫ぶ。

福島勢は島津勢を見送る。島津勢が東軍をかき分けて、前進してくる。やがて、東軍全体に島津の意図が見えてきた。島津の目指す先、それは東軍徳川家康本陣。

家康の旗本達が身構える。(島津、本陣に斬りこむか)

「平八郎(本田忠勝)!万千代(井伊直政)!」

家康が股肱の臣の名前を叫んだ。本田忠勝が、井伊直政が慌てて、兵を整え、東軍本陣に兵を向けようとするが、2人の位置が本陣から離れすぎている….間に合わない!

島津勢が家康本陣に迫る。島津勢は先鋒が島津豊久、陣の中央が義弘、後衛が長寿院盛淳ちょうじゅいんもりあつであった。


島津豊久

義弘はこの時を見据え、戦術を考案し、豊久と盛淳に丁寧に方針を伝えていたであろう。豊久は義弘の甥にあたる。この時、30歳。日向佐土原の城主である。大阪に滞在中、三成挙兵を知り、参戦することになった。

島津勢と徳川本陣が互いの顔が認識できる距離まで迫った。

(頃はよし)

豊久は馬を右へ旋回した。先頭の豊久に島津勢はつづく。家康と旗本達は走り去る島津勢を憤然と見つめていた。

あえて、東軍本陣に肉薄して見せ、然る後、戦場を脱する。それが島津の狙い。東軍の将兵もようやくそれを理解したであろう。

戦場を去ろうとする島津勢を井伊直政、本田忠勝ら徳川勢が追った。

(島津をこのまま逃すな)

島津は小勢、これは義弘の、大名の首をとる好機。井伊が本田がはやった。

【AI】
「進め!」
義弘の号令一下、島津軍は一斉に動き出した。馬蹄が大地を打ち、赤と黒の甲冑が霧を切り裂く。東軍の鉄砲隊が火を噴き、矢が雨のように降り注ぐ。

だが、島津の騎馬は止まらない。義弘自ら先頭に立ち、太刀を振り上げ、敵兵を薙ぎ倒した。「島津め、死に急ぐか!」

東軍の将、福島正則の声が響く。だが、義弘は耳を貸さない。家康の本陣はすぐそこだ。旗印が風に揺れ、徳川の三つ葵が霧の中で揺らめいている。

義弘の胸中には、ただ一つ、薩摩の名を後世に刻むことだけがあった。突如、左翼から黒田長政の軍勢が横槍を入れる。島津軍の側面が崩れ、忠恒が叫ぶ。「義弘公、退路が塞がれる!」

義弘は馬上で振り返り、静かに笑った。「退路? 薩摩の男にそんなものはない。進め、忠恒。家康の首を取るまでだ!」 島津軍の突撃は、まるで紅蓮の炎が戦場を焼き尽くすかのようだった。

敵兵は恐れをなし、陣形が乱れる。家康の本陣は動揺し、将兵の間にざわめきが広がった。家康自身、幕舎の中で立ち上がり、義弘の猛進を遠目に捉えた。

「島津義弘…なんと恐るべき男だ」
家康の声には、敵ながらの敬意が滲んでいた。だが、数の差は如何ともし難い。島津軍は家康の本陣に迫りながらも、次第に包囲されていく。

義弘は太刀を握り直し、最後の突撃を決意する。
「我が命、薩摩の誇りに捧ぐ!」
その声は、戦場の喧騒を突き抜け、霧の彼方へと響いた。

島津義弘の命を受けた甥、島津豊久は、先頭に立って東軍の本陣へと突進していた。徳川家康の旗印が、すぐそこに見える。

だが、島津軍はすでに四方を敵に囲まれ、進むも退くも地獄の様相だった。「豊久! 家康の首は近いぞ!」

義弘の声が背後から響く。豊久は馬上で頷き、槍を握り直した。薩摩の若武者は、叔父の信頼に応えるべく、血路を切り開いていた。

鉄砲の煙と叫び声の中、島津軍は家康の本陣に肉薄。東軍の将兵は、薩摩の猛進に動揺し、陣形が揺らぎ始めていた。

だが、突如、豊久は異変を察した。東軍の旗が動き、側面から新たな軍勢が迫る。「井伊だ! 井伊直政が来る!」 家臣の一人が叫んだ。赤備えの井伊軍が、猛烈な勢いで島津軍の側面を突こうとしていた。

「豊久、退け! 本陣は貫けぬ!」
義弘の声が戦場を切り裂く。豊久は一瞬、槍を握る手に力を込めた。家康の首はすぐそこだ。だが、叔父の命は絶対だった。

「反転! 戦場を脱するぞ!」 豊久は叫び、馬首を返す。島津軍は一斉に動きを変え、東軍の本陣を突き抜ける形で退却を開始した。

感想)
やはり、AIだとある程度、慣れが必要なんでしょう。どうしても、自分の思い描いた通りにはならない。細部に違和感が出てしまいます。

何度か細かく指示を出していく作業を繰り返せば。自分の想う形に近づくのでしょうが。

そして、AIにはAIの癖がありますね。見慣れてくるとこれはAIだな、とわかると思います。

いいなと思ったら応援しよう!

倉田隆盛|不登校とか、子供の人権など 皆さまのサポート宜しくお願いします。