AIで効率化する前に、僕が変えたたった一つの習慣
どうも、久我レイジです。
ゲーム開発を始めてから、少し意外だったことがあります。難しかったのは、Unityでもありませんでした。AIでも、Codexでもありません。
昨日の続きを始めることでした。
「あれ、昨日どこまでやったっけ。」
たったそれだけを思い出すのに、思っていた以上の時間がかかるんです。本業を終えて帰宅し、夜に1時間ほどゲーム開発を進める僕にとって、その時間は想像以上にもったいないものでした。
「思い出す時間」が、一番長かった

今、僕はProject Aliveで制作したメタバースドラマ『クロスロード』を、ゲームという新しい形へ作り直しています。Unityを触り始め、AIにも手伝ってもらいながら、少しずつ開発を進めているところです。
でも、数日作業が空くと、不思議なくらい頭がリセットされます。「あの仕様は、何のために決めたんだっけ」「この修正は、もう終わっていたかな」と、ゲームを作る前に昨日の自分を探す時間が始まる。
以前は、それも作業の一部だと思っていました。ところが、夜に使える時間が1時間しかない日に、その最初の15分や20分が確認だけで消えていく。これは結構大きいなと、ある日ようやく気付きました。
開発そのものが遅いのではなく、再開するまでに時間がかかっていたんです。
「便利そう」が、一番危なかった

少しでも時間を作りたくて、スマートフォンから遠隔でCodexを動かしたことがあります。仕事の休憩中でも進められたら効率がいい。そんな軽い気持ちでした。
でも実際は、その逆でした。「今、どっちの環境を触っているんだろう」「この変更は本当に反映されているのか」と、進めるより確認する時間のほうが長くなっていったんです。
一瞬、「これ、本当に元に戻せるよね」と冷やっとしたのを覚えています。
Codexが悪かったわけではありません。僕の使い方が良くなかった。便利な道具だからといって、どんな場面でも便利になるわけではないんですよね。
あの日から、ゲーム開発はPCだけで落ち着いて進めると決めました。遠回りに見えても、そのほうが結果的には速い。少なくとも、今の僕にはそのやり方が合っています。
残しているのは、日報じゃない

今は作業を終える前に、四つだけ整理しています。今日やったこと、今どこまで来たのか、明日最初にやること、そして途中で止まった理由です。
最初は、単なる作業記録だと思っていました。その日の進捗を残して、少し安心するためのもの。それくらいの感覚でした。
でも続けてみると、少し意味が違って見えてきたんです。これは今日を振り返るためではなく、明日の自分へ続きを渡すためのメモでした。
一番書きたくないのは、途中で止まった理由です。「今日はほとんど進まなかった」と残す日は、やっぱり気持ちが重い。何時間も悩んだのに、エラーだけ増えて終わる日もあります。
そんな日は、何も書かずにパソコンを閉じたくなります。
自分で自分の出来なさを記録するような気がするからです。ただ、不思議なことに、翌日の僕を一番助けてくれるのは、その書きたくなかった部分なんですよね。
「ああ、昨日はここで止まっていたのか。」
それが分かるだけで、同じ場所をもう一度探さなくて済む。解決していなくても、迷った場所が残っているだけで、次の作業は始めやすくなります。
『クロスロード』も、毎日順調だったわけじゃない

ゲーム開発をしながら、ふと『クロスロード』の制作を思い出しました。完成まで三年半以上。途中には、一度公開を止めて、作品そのものを作り直した時期もありました。
振り返れば、毎日順調だったわけではありません。台本が数ページしか進まなかった日もあれば、編集ソフトを開いただけで終わった日もある。何もできなかったように感じる夜も、たくさんありました。
それでも、作品は完全には止まりませんでした。
毎日大きく進んでいたからではありません。「明日はここから始めよう」と、その続きを自分へ渡し続けていたからだと思います。
ゲーム開発も、たぶん同じです。AIがコードを書いてくれても、「今日はどこで止めるか」は僕が決めるしかない。そして、その続きを受け取るのも明日の僕です。
だから最近は、22時30分になったら終わります。もう少しできそうだと思う日もあります。でも、その1時間を無理して続けるより、明日の自分が5分で再開できるほうが、結果として作品は遠くまで進む気がしています。
「今日はここまで。」
以前は、作業を終えるための言葉でした。でも今は、明日の自分へ続きを渡す言葉なんだと思っています。
作品は、完成した日に突然できあがるものではありません。昨日の自分から続きを受け取れた日を重ねながら、少しずつ形になっていく。
明日も僕は、昨日の僕が残した続きを受け取りにいきます。その続きを受け取れる限り、作品はまだ止まっていないんだと思います。
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