【感染対策にも花粉にも】毎日“酢”で免疫を底上げ。さらに「にごり酢」は酢酸菌がすごい
年が明けて、毎日寒い日がつづいていますね。
この時期は、寒暖差や乾燥などで体のバリア機能が落ちやすく、
免疫機能もゆらぎやすい季節です。
この時期に免疫機能が揺らいでしまうと、流行がちな感染症にかかってしまうだけでなく、来る花粉症シーズンの体調にも影響を及ぼします。
そんなときに、食事でできるセルフケアとしておすすめしたいのが、
“お酢”。
実はお酢は、昔から健康に良いイメージがあるだけでなく、
近年は研究でも「免疫」や「炎症」に関わる可能性が注目されています。
さらに最近じわじわ人気なのが、にごり酢(濁り酢)。
普通のお酢とは違い、“あるもの”が残っているのがポイントです。
免疫は「腸・粘膜・炎症」のバランスで決まる
免疫力というと「強くする」「上げる」というイメージがありますが、
実際は高ければいいという話ではありません。
大切なのは、ウイルスや細菌を防ぐ力(防御)と、
過剰に反応しすぎない力(調整)のバランス。
特に、感染対策や花粉症のような季節性の不調では、
鼻や喉の粘膜バリア
腸内環境(免疫細胞の多くが腸に集まるため)
慢性炎症(体の中の“くすぶり火事”)
この3つがカギになります。
ここにアプローチできる可能性があるのが、お酢に含まれる「酢酸」や、
発酵由来の成分です。
お酢の主役「酢酸」が、免疫に関わる理由
お酢の酸っぱさの正体は、酢酸。
この酢酸は体内で、単なる“調味料”ではなく、代謝や免疫に関わるシグナルとして働く可能性があります。
期待される効果としては、
胃の動きを抑えて暴飲暴食を防ぐ
免疫の過剰反応を落ち着かせる方向への作用
炎症のコントロールに関与する可能性
などが挙げられています。
そして、ここでさらに面白いのが
「にごり酢」には“酢酸菌”が豊富に含まれるという点です。
「酢酸菌(さくさんきん)」とは?お酢づくりに欠かせない菌
酢酸菌は、お酢を作るうえで欠かせない発酵菌です。
アルコールを酢酸へ変える働きがあり、まさに“お酢の職人”のような存在。
そして通常のお酢は、透明でスッキリした見た目にするために、
ろ過されます。
この過程で、本来お酢の中に含まれていた酢酸菌由来の成分が減ってしまうのです。
一方、にごり酢はろ過を最小限にしているため、
酢酸菌を含む「にごり成分」が残りやすいのが特徴です。
酢酸菌は「乳酸菌・納豆菌」とも相性抜群
発酵食品は腸や免疫機能にいいと聞いたことがあるかもしれません。
発酵食品といえば、
ヨーグルト(乳酸菌)
納豆(納豆菌)
味噌やぬか漬け
などが有名ですが、酢酸菌はそれらと“仲間”ではありません。
発酵菌の中でも細胞壁の構造が異なるグループに属しており、
実はこの違いが「免疫への働き方が違う」可能性につながります。
最新の研究において、酢酸菌は免疫の司令塔である「プラズマサイトイド樹状細胞(pDC)」を活性化させることが明らかになっています。
一般的な他の発酵菌は一部の免疫細胞のみを活性化しますが、酢酸菌は免疫の司令塔であるpDCを直接活性化することができるのです。
pDCが活性化すると、病原体やウイルスがいないかパトロールをするIFN-α(インターフェロン・アルファ)の分泌が活性化し、外敵の侵入を阻止する抗体の産生が促進されるほか、実際に外敵と戦うNK細胞(ナチュラルキラー細胞)も活性化します。
また、アレルギー疾患などを引き起こす“免疫の過剰反応”にブレーキをかけるT細胞の機能も上げてくれることで、過剰な免疫反応を抑えてくれます。
そうすることで、全身の免疫機能の適切な維持につながるのです。
「一緒にとる」と相乗効果が狙える
免疫力は“単体の菌”で決まるものではなく、
いろいろな刺激の組み合わせで調整されます。
そのため、抗アレルギー効果については、
酢酸菌+乳酸菌、酢酸菌+納豆菌のように一緒にとることで効果も高まることが分かっています。
酢酸菌は乳酸菌や納豆菌とは違う特徴を持つからこそ、
ヨーグルト+にごり酢
納豆+にごり酢
味噌汁+にごり酢(少量)
のように、発酵食品の組み合わせをしてあげることで免疫による働きの効果もさらに上がることが分かっているんです。
酢酸菌 (Gluconacetobacter hansenii GK-1)のTLR4反応性と乳酸菌との抗アレルギー相乗効果, 2019
酢酸菌研究会第11回研究集会資料より
「どれか1つを頑張る」より、
“菌の多様性”を増やすという考え方が、腸内環境にも免疫にもプラスです。
風邪様症状の低減/花粉症(鼻づまり)の緩和にも
酢酸菌に関して報告されている効果として、
風邪様症状の低減
花粉症症状(鼻づまり)の緩和
が挙げられます。
上條ら, 酢酸菌(Gluconacetobacter hansenii GK-1) はスギ花粉による鼻の不快感を軽減する-無作為化二重盲検プラセボ対照並行群間比較試験-2019
吉岡ら, 酢酸菌(Gluconacetobacter hansenii GK-1)は健常者の鼻の不快感を軽減する-無作為化二重盲検プラセボ対照並行群間比較試験-, 2019
つまり、まさにこれからの時期に多い
「感染対策」と「花粉の不調」の両方に効いてくれる可能性があるのです。
もちろん、お酢は薬ではありません。
ですが、“食の習慣”として無理なく続けられるのが最大の強みといえるでしょう。
今日からできる「にごり酢」習慣(おすすめのとり方)
続けやすいのは、1日大さじ1(15ml)前後を目安にする方法。
おすすめの取り入れ方はこちら👇
水や炭酸で割る
はちみつ少量+お湯割り
サラダのドレッシングにする
納豆に少量混ぜる
スープや味噌汁に“仕上げに数滴”(入れすぎ注意)
※胃が弱い方は空腹時を避けて、薄めて取り入れてくださいね。
胸焼けのある方はおすすめしません。
私は減塩を念頭に餃子や野菜に酢だけをかけて食べていたのですが、
最初は物足りないかな?と思っていましたが、
にごり酢にはアミノ酸をはじめとするうま味成分が多く含まれているため、それだけでとてもおいしく食べられています。
お酢のダイエット効果についてはこちらも参照ください。
免疫の土台は「毎日の小さな習慣」
感染対策も花粉症対策も、
結局いちばん効いてくるのは「体の土台」。
にごり酢は、
酢酸のメリット
さらに酢酸菌由来のメリット
乳酸菌・納豆菌とは違うアプローチ
組み合わせで相乗効果が狙える
という点で、すごく面白い存在です。
「なんとなく不調になりやすい季節」こそ、
毎日の食習慣を少し工夫して、免疫を整えていきましょう。
