ロール・モデル|ベッドルームポップとカントリーって合うんか?
洋楽廃人です
今朝は、ロール・モデルを聴いている。
ジャンル的にはベッドルームポップとかZ世代インディーポップ言われる。
確かにベッドルームポップというのがしっくりくる
彼は、もともとラッパー志望だったらしい。たまに漏れ出るフローがヒップホップを敬愛してる感じがする。
正直に言うと、このころの彼のことを全く知らなかった。
俺は2024年のアルバムから入ったんだ。しかも聴いたのは後述の「Sally」(2025年)からというニワカっぷり。
でも、そこから5年くらい遡って聴くと、「全然違うじゃん!」「良質なベッドルームポップやん!」と感じた。
じゃあ、2024年のアルバム「Kansas Anymore」は何がどう違ったのか。
フォークとカントリーが濃いめなんだ。
ベッドルームポップというジャンルがしっくりくる頃の彼を聴いてから改めてこのアルバムを聴くと、ベッドルームポップの彼の甘さを残したままカントリーの情緒が入り、大人のポップへと進化したのだと思える。
なんか急にカントリーになった感じを受けるけど、実はファーストアルバムでもある前作「RX」のタイトル曲は、カントリー的旋律を感じる。
つまり、「新しい何かを取り入れた」というより、彼の中に取り込まれていた音楽のバランスが、彼の成長と共に変わっている、ってことなのかも。
そして、2025年にKansas Anymoreのデラックス版にあれが収録された。
「Sally, When the Wine Runs Out」だ。(先述のSally)
とろけるようなポップから、カントリーポップへ。この曲が大ヒットし、日本でも聴かれるようになった気がする。少なくとも俺は、ドリーム・ポップとしての彼ではなく、この曲から入ったんだ。
なんか、ポスト・マローンもカントリーにたどり着いて融合してたよね。
最近のミュージシャンは、ヒップホップやポップなど色々なジャンルを吸収して、ルーツであるカントリーやフォークにちゃんと落とし込むのが上手いんだなぁ。
ジャンルが違うけどホージアもそんな感じで融合してる気がするわ。
ちょっと脱線したけど、ロールモデルは2026年8月7日に次のアルバム「Chuck Timely&The Hourglass」をリリースする予定となっている。
先行リリースの曲を聞く限り、カントリー要素は健在。
やっぱり、先のアルバム「Kansas Anymore」がカントリー色が強かったのは一過性(またはアルバムコンセプト)だったわけじゃなく、彼の中の音楽性の変化だったのだと思う。
最初期はベッドルームポップ、ファーストアルバム「RX」ではベッドルームポップ〜インディーポップ、「Kansas Anymore」ではカントリーポップの融合、そしてサードアルバムへ。
個人的にはファーストのとろけそうな感じも好きなんだけど、ジャンルとしてはカントリーも好きだから気分でアルバムを聴き分けるのも楽しそう!
今日はカントリーなほうのロールモデルを聴いていくんだ!
以下はClaudeさんによる解説▼
ROLE MODEL(ロールモデル)――ベッドルームポップ少年がカントリーの地平を開いた日
人物――メイン州の少年からポップスターへ
ROLE MODELの本名はタッカー・ハリントン・ピルズベリー(Tucker Harrington Pillsbury)。1997年5月15日、アメリカ北東部のメイン州ケープエリザベスに生まれた。父は不動産鑑定士、母は特別支援学校の教師という穏やかな家庭で育ち、幼少期はエルヴィス・プレスリーに強く心酔していた。7〜8歳のころには休日ごとにエルヴィスに扮装して家族の前でパフォーマンスをしていたというのだから、エンターテイナーの素質は早くから顔を覗かせていた。
音楽ではなく映像に最初の情熱を向けたタッカーは、高校卒業後の2014年にピッツバーグのポイント・パーク大学に進学し、映画を専攻する。しかし大学1年の終わりに悲劇が重なった。スキーで手首を骨折し、回復しかけたところで今度はスケートボードでも同じ手首を折ってしまう。寮に閉じ込められた数ヶ月、友人が置いていった機材を使ってDTMソフトのLogic Proを独学で習い始めたことが、音楽家としての人生の幕開けだった。
最初はラッパーとして「Tucker」「Dillis」という名義で活動し、2016年にミックステープやアルバムをセルフリリースする。しかし2017年初頭に歌に転向し、同年末に「ROLE MODEL」の名義で初EPをクローゼットの中で録音してリリース。そのEP『Arizona in the Summer』がオンラインで話題となり、なんとラッパーのマック・ミラー(Mac Miller)の耳に届く。マックがタッカーをロサンゼルスに呼び寄せ、一緒に音楽を作ったことが「人生でもっとも重要な瞬間だった」と本人は語っている。その縁を足掛かりに2018年、Interscope Recordsと契約。以後、EP『Oh, How Perfect』(2019年)と『Our Little Angel』(2020年)を経て、デビューアルバム『Rx』(2022年)、セカンドアルバム『Kansas Anymore』(2024年)と着実にキャリアを重ねてきた。
音楽的な背景――ベッドルームポップからカントリーへの変容
ROLE MODELの音楽を語るうえで欠かせないキーワードが「ベッドルームポップ」だ。2017年のデビューEPがまさに文字どおりクローゼットで録音されたことに象徴されるように、彼の初期サウンドは自室で一人深夜にこもって作ったような、ローファイで親密な手触りを持っていた。アコースティックギターを軸に、内省的な歌詞とささやくようなボーカルが重なる世界は「寝室にいながら失恋を反芻する」リスナーの感情と見事に共鳴した。
幼少期にエルヴィスと親しみ、両親の影響でジャクソン・ブラウン、ヴァン・モリソン、ルー・リードなどの名盤を聴いて育ったタッカーの耳には、アメリカの豊かなシンガーソングライター文化が染み込んでいる。ピッツバーグに移り住んでからはマック・ミラーの存在が「街全体に電気を流しているような感覚」と表現するほどの刺激となり、DIY精神と自己表現への姿勢を深く学んだ。
『Rx』(2022年)ではベッドルームポップの枠を保ちながら、恋に落ちることの全能感と焦燥感を丁寧に描写した。エマ・チェンバレン(YouTube界の著名インフルエンサー)との交際が進行中だったこの時期の楽曲は、特定の誰かへの憧憬と脆弱性が混在する密度の濃いものになっている。
転機となったのが2024年リリースのセカンドアルバム『Kansas Anymore』だ。エマとの別れ(2023年10月に破局)がもたらした感情的な荒廃を素材に、タッカーはサウンドを大きく転換させた。インディ・フォークとカントリーの影響を全面的に取り込み、これまでの電子音主体のアレンジを排して、アコースティックギターを中心とした温かみのある生音サウンドへと舵を切ったのだ。Pitchforkは「正しい方向への一歩」と評し、ソングライターとしての成熟度と個性の強度が過去作を大きく上回っていると指摘している。
さらにそのデラックス盤『Kansas Anymore: The Longest Goodbye』(2025年2月)に収録された「Sally, When the Wine Runs Out」は、カントリーポップの高揚感とポップミュージックのキャッチーさが見事に融合した一曲だ。本人はコーチ・ジェイ・トリプルJのインタビューで「ダンスできる曲を書くのが一番難しい。それが目標で、1年余分にかかっても絶対やってやると思っていた」と語っている。ここには、かつてのベッドルームポップ少年が意図的にカントリーとポップを架橋しようとした野心が見える。
ジャンル的に整理すると、初期はインターネット発のベッドルームポップ、『Rx』でオルタナティブ・ポップとして磨きをかけ、『Kansas Anymore』でインディ・フォーク/カントリーポップへと踏み込んだという流れになる。このジャンル横断が彼の最大の個性であり、ファン層の拡大につながっている。
逸話とトリビア
ステージネームの由来について、タッカーは長い間「2008年の映画『Role Models』でポール・ラッドが演じたキャラクターから取った」と話していた。しかし2022年のインタビューで、それがジョークだったと告白。本当の由来は明かされないままで、このミステリーも彼のキャラクターの一部として定着している。
幼少期から付き合っている病気が1型糖尿病だ。10歳で診断を受けたタッカーは、キャリアを通じてメンタルヘルスの問題とともにこの病気についてもオープンに語ってきた。うつ病との闘いやスキー・スケートボードの怪我による長期療養が、かえって音楽への道を開いたという逆説的な経緯は、彼のファンが愛するサクセスストーリーの核心にある。
TikTok上では「@saintlaurentcowboy」というサブアカウントを運営しており、本人の自虐的なユーモアや日常のふざけた動画を投稿している。この「サンローランのカウボーイ」という名前自体、フランスのラグジュアリーブランドとアメリカのカントリー文化を混ぜたような彼のスタイルをよく表している。
2024年には雑誌「People」の「セクシーなミュージシャン・アライブ」読者投票に積極参戦。カスタムTシャツを作成するなど自らプロモーションに動き、最終的にハリー・スタイルズの次点となった。この一件で「自己プロデュース力があり、ユーモアも忘れない」というパブリックイメージをさらに確固たるものにした。2025年11月には「People」誌初の「セクシーマン・アライブ」センターフォールドに選ばれている。
海外での評価
ROLE MODELは長くインターネットを中心にじわじわと支持を広げてきたアーティストだが、2024年から2025年にかけて一気にメインストリームへ踏み出した。
2024年7月リリースの『Kansas Anymore』はPitchforkをはじめ各メディアから「これまでで最も成熟したROLE MODEL作品」と評価され、アルバムは翌2025年にBillboard 200で最高82位に到達。Top Alternative Albumsチャートでは最高10位を記録し、オルタナティブ/フォーク系リスナーを着実に取り込んだ。
その後デラックス盤に追加された「Sally, When the Wine Runs Out」は2025年2月にTikTokでバイラルヒットし、20万件以上の動画に使用された。同年9月にはBillboard「Adult Alternative Airplay」チャートで1位を獲得——これが彼のBillboard初の1位だった。Alternative Airplay 3位、Rock & Alternative Airplay 7位にも達し、ポップ・オルタナティブ両分野での認知を確立した。
2025年10月11日にはSNL(サタデーナイトライブ)に初の出演を果たす。「Sally, When the Wine Runs Out」のパフォーマンス中に「Where's my Sally tonight?」と呼びかけると、納屋を模したセットのドアが開いてCharli XCXが登場。二人がステージで踊る様子はSNS上で即座に拡散し、番組史に残るサプライズとして話題を集めた。
Variety誌はROLE MODELを2025年の「トリプル・スレット(Triple Threat Of The Year)」として表彰している。
さらに映画への進出も決定済みで、リナ・ダナム監督・ナタリー・ポートマン主演のNetflixロマンティックコメディ『Good Sex』(2027年公開予定)で映像初出演を果たす予定だ。
※上記リンクはまだ何も出ない。いつか何か表示されるでしょう!
日本での認知
日本ではメジャーメディアでの取り上げはまだ限られているものの、ストリーミングやSNSを通じて感度の高いリスナーを中心に着実に浸透している。国内の音楽系SNSや音楽ブログでは「ベッドルームポップ好きに聴いてほしい」と紹介されることが多く、Lizzy McAlpineやGracie Abramsとの親和性を切り口にたどり着くリスナーも多い。
「Sally, When the Wine Runs Out」のバイラルヒットによってSpotifyでの再生数が急増し、国内でもその名が知られるようになった。TikTokの波はグローバルに同時進行するため、日本のZ世代ユーザーの間でも「サリーの曲の人」として認識される事例が増えている。「ベッドルームポップ × カントリー」という新鮮な組み合わせは、サウナや深夜の部屋でひとりしみじみ聴くプレイリストに馴染みやすく、今後日本語圏での評価がさらに高まる余地は十分にある。日本ツアーの開催はまだ発表されていないが、ファンからの期待の声は着実に高まっている。
代表曲・おすすめ曲
まず聴くならこの一曲:「Sally, When the Wine Runs Out」
カントリーとポップの融合を体感できる最高の入口。バーで出会った女性への高揚と不安を軽快に歌い上げる2025年のバイラルヒット。ライブでは毎回「Sally」役のゲストを招くパフォーマンスで有名で、SNLではCharli XCXが登場した伝説的な瞬間が生まれた。
ベッドルームポップ期の代表作:「blind」(Our Little Angel, 2020)
Spotifyで累計1億3900万回超再生を誇る初期の代名詞曲。誰かへの一方的な恋心を、眠れない夜のぼんやりした感覚とともに描く。彼のボーカルの淡さとソングライティングの繊細さを堪能できる。
初期の感情的ピーク:「Rx」(Rx, 2022)
デビューアルバムのタイトルトラック。「病」としての恋愛という比喩を縦軸に、中毒性のあるメロディと告白的な歌詞が絡み合う。
カントリー色の強い一曲:「Look at That Woman」(Kansas Anymore, 2024)
Spotifyで4000万回以上再生されたアルバムリード曲。別れた女性への複雑な感情を、どこかユーモラスなタッチで描いた良質なカントリーポップ。
フォーキーな名コラボ:「So Far Gone」feat. Lizzy McAlpine(Kansas Anymore, 2024)
同世代のシンガーソングライターLizzy McAlpineとのデュエット。二人のボーカルハーモニーが繊細な別れの情景を立体的に描き出す、アルバム随一の泣き曲。
デラックス版の隠れた名曲:「The Longest Goodbye」(Kansas Anymore: The Longest Goodbye, 2025)
別れへの決着を「深夜のバーのラストコール」になぞらえた感傷的なバラード。「もうあなたは私を愛していない」という結論に向かう静かな覚悟が胸に刺さる。
まとめ――どんな人に、どんなシーンで
ROLE MODELの音楽が最も深く刺さるのは「感情の棚卸しをしたい夜」に音楽を必要とする人だ。失恋の直後に限らず、関係が少しずつ変わっていく過程の、まだ言語化できていないあの感覚――彼の歌詞はそこを正確に射抜く。
シーンとしては、雨の夜の一人ドライブ、深夜の部屋でヘッドフォンをつけながら過ごす時間、秋の夕方の散歩道などに最もよく溶け込む。特に『Kansas Anymore』以降のカントリー寄りの楽曲はアウトドアでの焚き火や旅の車中にも似合い、季節を問わず「少し遠くへ行きたい気分」のときに背中を押してくれる。
フォーマットとしては「最初に1曲だけ試す」よりも、アルバム1枚をとおして聴くほうが彼の世界観を掴みやすい。どのアルバムにも物語の流れがあり、一曲目から最後まで通すことで、恋の始まりから終わりまでの感情のグラデーションを追体験できる設計になっているからだ。
「ベッドルームで生まれたポップが、カントリーの地平に出た」——その変容の過程をリアルタイムで目撃できるという意味でも、今のROLE MODELは聴き始めるのに絶好のタイミングにある。
いいなと思ったら応援しよう!
廃人は「クソ記事は有料化しない」という信念があり、記事は無料公開しています。「課金はしない」という固い決意のある方は絶対にお布施をしないでください。※お布施は「廃人思想活動費」として使わせていただきます。