ことわざのヒミツ
いにしえより語り継がれてきた“ことわざ”には、奥深い魅力が溢れています。
今までの記事でも、文中にいくつか紹介してきましたが、この“ことわざ”というものがどうしてここまで私たちの心を捉え引きつけるのでしょうか。
今日はそんな“ことわざ”のヒミツについてお話しします。

<ことわざの魅力>
(短くしかもリズミカル)
ことわざは、とてもコンパクトにまとまっているのに、人生の本質を突いています。
このように短くてリズミカルな言葉というのは、口に出しやすく、人間の脳にスッと入りやすく、しかも覚えやすいのです。
だからこそ口伝で広まりやすいと言えます。
(経験の積み重ね)
ことわざは、長い年月をかけて、たくさんの人々の間で繰り返された成功や失敗の経験を積み重ねてきた蓄積の集大成です。
一人の人間の意見ではないということが、信頼を得やすいのだと言えます。
人間の本質は、時代が変わっても変わらないからです。

(具体的イメージ)
ことわざは、見ただけでその場の様子が頭の中で映像としてイメージできます。
つまり、とても分かりやすく忘れにくいのです。
(実用性)
ことわざは、会話の中でクッション言葉の様に使えます。
その場にピッタリなことわざは、直接的な表現に比べ、相手の気持ちを害することなく、その意味や空気感を説得力をもって伝え、納得を得ることができる非常に便利な言葉なのです。
(物語性)
ことわざは、小さな物語を表しています。
人はこの物語に共感し、物語を通して自分の行動を見つめ直すため、心に残りやすいのです。
(心の処方箋)
ことわざは、困難に直面した人に、「苦しいのは自分だけでじゃない」という安心感を与えてくれます。
「猿も木から落ちる」など、恥ずかしい失敗を和らげてくれるのです。
その意味で心の処方箋でもあると言えます。

<ことわざの落とし穴>
ことわざは、使い方を間違えると、失敗を正当化したりして、逆に危険な落とし穴にはまることがあります。
(石の上にも3年)
間違ったやり方やブラックな環境では、3年も我慢してはいけません。
自分にとってプラスかどうか、成長できるのかどうかをしっかり見極める必要があります。
やり続ける方法と止めるべきか見極める方法を書いた記事もあります。
(郷に入っては郷に従え)
悪い環境に入ってしまっても、不正なことや不合理なことには従う必要はありません。
守るべきも変えるべきものをはっきり分けて考えるべきです。
(出る杭は打たれる)
打たれないようにしようとすると、事なかれ主義に陥って、新しいことに挑戦しなくなってしまうことがあります。
打たれないようにする方法を考えるべきなのです。
(急がば回れ)
時と場合によります。
慎重になりすぎると、チャンスを逃すことにもなりかねません。
とりあえず試しに一歩踏み出してやってみるということも重要なことです。
「善は急げ」と状況によって使いわけなければいけません。

(塵も積もれば山となる)
小さな成功体験を積み上げるのはいいことですが、これが非効率なこと、正しくないことだと、いくらやってもムダに終わってしまい、何にもなりません。
(能ある鷹は爪を隠す)
自己アピール不足にならないようにしなければなりません。
このことの記事も書いています。
(口は禍の元)
発言しないようになっては困ります。
(朱に交われば赤くなる)
交際の範囲を狭めたり、周囲のせいにしたりするとよくありません。
付き合う人が自分にとってプラスになるのかどうかが問題です。
(棚からぼたもち)
努力しない人にチャンスはありません。
しっかり準備していれば思いがけない幸運がくるのです。
(二兎追うものは一兎も得ず)
交渉において第二の矢第三の矢を持っておくことは重要です。
様々な可能性を追求することはチャンスを広げることになるのです。
優先順位をしっかり持ち、どっちつかずを避けることです。
(好きこそものの上図なれ)
好きなことほど上達が早いのですが、時には好きでないこともやらなければならないことがあるものです。
(後は野となれ山となれ)
やることをやらずに無責任な行動はよくありません。
<まとめ>
このように、ことわざには二面性もあるので、そのことわざの意味、狙いを正しく把握する必要があります。
そうすることで、様々なことわざを、状況に応じて使い分けることができるのです。

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