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部下のちょっとした変化を見逃すな

数多くのスタッフを部下に持ち、まとめ上げながら皆で成果を上げていこうとする時、中には別の方向を向いているスタッフも出てきたりします。

それがどういう状況なのか判断し、適切に対応していかなければチーム全体のパフォーマンスが下がってしまいます。

こうしたことは、初期段階からちょっとした仕草に現れるものです。

管理職になると、部下全員の状態を把握していなければなりません。
どうすれば気付くことができるのでしょう。
どこを見ていけばいいのでしょう。

今回はそのポイントを幾つかお話しします。

私の場合、シフト勤務のスタッフがほとんどだったため、毎日出勤してくるメンバーが変わります。
ですから、朝は誰よりも早く出勤し、開店準備をスタッフに代わって整えてから、順番に出勤してくるスタッフの表情を見るようにしていました。

なぜかと言うと、開店してしまうと、皆仕事モードのスイッチが入るため(入らないスタッフもいましたが)、お客様向けの表情を作ることになるからです。
その前の出勤時だと、ほとんどのスタッフがまだスイッチを半押しくらいの状態なのです。
その時の方が本当の表情に近いということで、そこを見逃さないようにしていたのです。

職場によっては、男性の方が多いとか、毎日同じ顔触れだとか、状況は違うと思いますが、相手の本当の心の中を見るように努めることが大事だと思います。

例えば、
「目を合わさなくなった」、
「会話を避けるようになった」、
「笑顔が減った」、
「ぼんやりと考え事をしていることが増えた」、
「声が小さくなった」、
「口ごもるようになった」、
「話の語尾がはっきりしなくなった」、
「“ムリです”というようなネガティブワードが増えた」、
「遅刻早退が増えた」などです。

又、話をしている中で言葉の裏にある心理を読むようにします。
声のトーンやスピードに注意を払い、言葉とは裏腹の本音はどうなのかを探るのです。

これらの観察ポイントをチェックリスト風にまとめたのが次の表になります。

こうした変化はどういう心理から来たものなのでしょう。

まず考えられるのは、
「頑張っても報われないといらだっている」、
「正しく評価されていないと感じている」、
「失敗することが怖くてしり込みしている」、
「気配りのしすぎで自分が出せなくなっている」、
「チームに溶け込めず、孤独や疎外感を感じている」などが考えられます。

では何らかの変化に気付いたとき、どうすればいいのでしょう。

日ごろから、
「今日はちょっと静かだけど何かあった?」とか、
「**さんには珍しいね」、
「ムリしてない?」、
「**さんのこともちゃんと見てるからね」など、違和感を感じたらその場で一言言うことです。
これもきっかけになります。

人事異動の後、遠慮が見られたり、質問も少なめだったり、同僚との雑談に加われなかったりしていることが見受けられたら、
「遠慮せず何でも聞いてね」とか、前の部署とやり方が違って戸惑うことはない?」「前の経験も活かして欲しいし、新たな視点が役に立つと思っているよ」などと声をかけるといいでしょう。

仕事のミスの後、発言が減ったり、必要以上に謝ってきたりして自信を無くしているなと感じたら、
「今回のことで、ココが難しかったなと思うポイントはある?」、「どうやって立て直すか一緒に考えてみようよ」、「**さんが責任感が強いのはよくわかっているけど、誰も責めていないからね」、「なにもかも100点でなくてもいいんだよ」などと声をかけてあげるといいでしょう。
「気にするな」とか、「いいから早くしろ」などと言うのは逆効果でNGです。

入社後何となく硬さが取れず、質問も表面的だったり、無理に元気を装っているように見えたら、
「最初は“これ聞いてもいいかな”と思うことがあると思うけど、そういう疑問こそ教えて欲しいんだよ」とか、「自分も最初はよく失敗したなって思い出すよ」などと言って緊張をほぐしてあげるといいでしょう。

他のチームメンバーとの距離感が目立ったり、沈黙していることが増えたり、会話にトゲが出てきたりしてチーム内の人間関係がギクシャクしているように感じたら、
「最近チームがギクシャクしているように見えるけど、**さんはどう感じてる?」とか、「言いにくい事もあるかもしれないけど、**さんの気持ちは大切にしたいから何かあれば教えてね」などと言ってみるといいでしょう。

このような日ごろの声掛けとは別に、定期的に対面で静かな場所で面談するのもいいでしょう。
仕事の進捗状況の話のほかに、体調や生活面などのプライベートな面についても確認できればいいでしょう。

とにかく、問題が大きくなる前に対処することが大切です。
退職届を持ってこられた後では引き返せなくなります。

観察力を働かせ、洞察力を養って、信頼をあつめていけば“鬼に金棒”ではないでしょうか。

部下との接し方についての以前の記事も参考にしてください。

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