出雲・岡山一人旅|緊張と喜びが交錯した夜行バス
▼今回の一人旅の経緯はこちら
金曜日、名古屋から出雲へ向かうバスは満席だった。
最初は1階の一番前の女性専用席を予約したが、調べると狭いことが分かったのでキャンセルして、1000円upで2階の一番前窓側のビジネス席を取り直した。
隣は予想通り同年代か少し上のサラリーマンだった。
ビジネス席だけについてる、上半身の仕切りが頼り。
バスに乗ったらすぐに寝るつもりだったが、23時15分の出発のあと、0時のサービスエリアを過ぎるまでは消灯されず、椅子を倒せなかった。
いや、乗車する段階で、すでに倒してる人もいた。
でも、一番前だし、隣とも仕切りがあって、周りの人の動向がわからないから不安。とりあえず、様子を見た。そういうとこあるんだよなぁぁ。
チキンな自分を感じた。
0時のサービスエリアでの停車。
ここでトイレに行っておかなければ、暗闇の中、隣で寝ているサラリーマンの足を跨ぐのは至難の業だ。
意を決して席を立った。
隣のサラリーマンは、足を伸ばしてすでに寝ていらっしゃったので、跨ぐしかなかった。でも、電気点いてるからなんとか頑張れた。
なんだか、すごく不安だった。
席に戻るときは、サラリーマンは起きていて、足を曲げてくれた。でも、足置きにはペットボトルのお茶が置いたまま。そこを跨ぐのもなかなかの試練だった。
隣の男性に顔が割れてしまった。不安だ。
でも、仕切りがある。大丈夫だ。
そう言い聞かせて、深呼吸した。
消灯後少しでも眠れるように私は秘密兵器を持ってきた。
カイロ。
(自分用には絵は描いてないけど、あったかいってめちゃくちゃ安心だ)
緊張して凝った肩に当てると、ぐっと眠れる瞬間があって本当に助けられた。
リクライニングシートは、普通のバスよりはかなり倒れるし足置きもあるものの、歯医者の椅子程度なので、フルフラットというわけにはいかない。
腰は痛くなるし、少し眠れると体がしびれていた。
なんとか一夜を寝たり起きたりカイロで温まったりしながら過ごした。
米子に着くと、お隣と、その隣、後ろの方もほとんどが降りられた。そして、カーテンを自由に開けてもいいとのこと!
2階席にした自分に「よくやった!」と言いたかった。

めちゃくちゃ景色がいい!

宍道湖(しんじこ)ビュー 素晴らしい!
テンション上がる~
遠くまできちゃった。一人。一人。一人。
一人を噛み締めた。
でも、ここから出雲大社に行く前にホテルに荷物を預けて、朝ご飯はどうしよう、とか色々スケジュールを考えている私は、やはりどこか緊張していた。
ま、久しぶりの一人旅だし、緊張していてもいいことにした。
そして、バスは出雲市駅へ到着。

朝の7時半は結構肌寒かった。
上着は預けて半袖と羽織に着替える予定だったが、薄手のトレーナーと春コートのままで出かけることにした。
翌日は食べられないホテルのモーニングビュッフェが気になったけど、朝早くお参りしたくて来ているんだから早く向かおうと思って食欲を断ち切った。
荷物を預けてホテルの玄関を出て、バスはどれだろう、とキョロキョロしていると、出雲大社行きのバスが来たので小走りでとりあえず乗った。
挙動不審の私は、バスのタイミングの良さに励まされた。
30分ほど乗った先に、出雲大社の近く、神々が降り立ったと言われる稲佐の浜がある。
前の座席の少し年上に見える女性は、旅行のガイドブックをコピーしたものを熱心に見ていた。
参拝の仕方とか書いてある。すげぇ!さすがお姉さまは準備いいですね!
ちょっとそれ見せてほしい、ちょっとだけ、遠目から見える範囲でちらちら見させてもらった。
やっぱ稲佐の浜からスタートでオッケーなんですね。
よかった。合ってた。
安心してちょっと寝た。目が覚めると出雲大社の最初の鳥居は過ぎてた。寝過ごした笑
なるほど、バスは参道を通って、途中で浜の方に出るのか。
次が稲佐の浜という時、ぽつぽつと降り始めた。
バスを降りると傘が必要な雨が降ってきた。
とりあえず私は、浜のトイレで歯を磨くことにした。
その間、ザーザーに降ってきてた。
しかし、おそらく3分ほどの歯磨きを終えて外に出るときには雨は上がっていた。神様の歓迎の雨だと解釈した。

つづく
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