メタファーってこのことだったのか②「絵を額縁に入れなきゃいけない決まりなんてないんだよ」
①はこちら
高校生の息子に、クリスマスケーキのデコレーションを任せたら、
サンタをまさかの横にぶっ刺した。
「メタファー」
って言うから、君はなにを表現したん?笑
そのブラックなワードが、ホワイトでしかないサンタに似合わな過ぎて笑った。
たぶん息子は、
「サンタが上の真ん中にいなきゃいけない決まりなんてないんだよ」
みたいなことも言っていたと思う笑
その時は笑い話だったんだけど、あとからじわじわと、
あれ、もしかしてこれ、
「まじめで型にはまった自分を打破せよ」
っていうメッセージだったのでは?と、重めに受け止めた。
あのサンタが暗に示してたのってこのことか、を感じたら記して、変にシリーズ化していきたいと思っている。
とはいえ、③の予定は立っていない笑
(計画立ててから動き出さないといけないっていう決まりなんてないんだよ!とサンタも言ってる)
ということで、今日は②。
メタファーってこのことだったのか「絵を額縁に入れなきゃいけない決まりなんてないんだよ」です。
昨年の秋、私は絵画教室に通っていた。
きっかけは、息子の芸術系大学のオープンキャンパスだった。
あまりにも楽しくて、「私が通いたかったです!」と先生に言ったら、一般向け講座を教えてくださった。
全10回。その集大成として展覧会で作品を飾ってもらえることになった。
私は、一番最初に描いたオウムガイの絵を出すことにした。
タイトルは「1LDK」
(家族会議で決まった。私がこの中に入ってみたいという気持ちで描いたため。)
私が通っていたクラスの皆さんは、水彩画の方もデッサンの方もスケッチブックに描いていらっしゃった。
「スケッチブックのままで大丈夫なので、見てもらいたいページを開いて持ってきてください」
という案内だった。
私はたまたま、スケッチブックじゃなくてA4の水彩画用紙に描いていた。
搬入のとき、先生が
「あっこの形ですか〜」
とおっしゃった。
「クリップで留めるような展示になりますがよろしいですか?」
とも。そのときは、あまり状況を飲み込めてなかった。
で、展示当日。
行ってみたら、ほかのクラスの方の絵は、みんな額縁に入っている。
……A4サイズの用紙に描いた人の中でも私のだけ、入ってない。
結果、一人だけ、そのままクリップで留められてる展示になっていた。

最初に見たとき、額に入っていない自分の絵が、貧相で、かわいそうに見えた。
正直、悲しかった。
傷つきやすい20代だったら、たぶん泣いてた。
頭に血が上ってた30代だったら、
「聞いてません!どうしてくれるんですか!」
って詰め寄ってたかもしれない。
40代の私の反応は、
「おう。そうか。」
だった。
なんか悲しいけど、涙も出ないし、怒りも湧いてこない。
ただ静かに恥ずかしさを受け止めていた。
なんで一人だけ違うってこんなに恥ずかしいんだろう。
なんで剥きだしで飾られているってだけで、
こんなに心がざわつくんだろう。
家族に
「額に入れてくるって知らなかった。なんか恥ずかしい」
とだけ伝えて、
がーん、という気持ちのまま、展示を後にした。
でも、他の作品を一通り見たあと、
「あ、もう一回一人で見に行こう」
と思った。
もう一度、自分の絵の前に立ってみた。
そしたら
「あれ?・・・なんか、すごいかっこよくない?」
そんな気持ちが出てきた。
最近、回復とか切り替えが異様に早い。
最初絵を見たとき、
夫に「こだわりの額縁」って言われたときは、
一瞬「?」となり、
あえてのクリップとかじゃないし。恥ずかしいって言ってるじゃないかと、ちょっと嫌だったけども笑
でも、改めて見るとほんとにそうだなって思えた。
これでいい。いや、これがいい。

ただそのまま、そこに在る感じでかっこいいじゃないか。
「これがアート」って思えてる自分がいた。
息子も
「俺は、額のことは何にも気にならなかった。絵がかわいかった」
と、何の含みもなく言ってくれた。

サンタが上の真ん中にいなきゃいけない決まりなんてないんだよ。
絵を額縁に入れなきゃいけない決まりなんてないんだよ。
ただ状況を楽しめばいいのだ!
メタファーって、このことだったのか。
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