集客を実現する店舗・クリニックデザイン実例 4/4 近未来SF空間デザイン
内装デザイン事例:泌尿器科クリニックの空間デザイン
※集客を実現する空間デザインの基本的なコンセプトはコラの記事をご覧ください

前回の予備校オフィス設計事例に引き続き、4つ目の設計事例は、兵庫県姫路市のまつばら泌尿器科クリニックの内装計事例です。
ダヴィンチ手術(ロボット手術)の権威
姫路市の日赤病院でダヴィンチ手術の指導医として活躍された先生の独立開業案件でした。

ロボット手術の権威であるという事実は、まさに医療技術への信頼性に大きく寄与する情報です。この高度な医療技術を訴求し、他院との差別化を図りたいところですが、医療法上、そのような医院同士の競争を生む広告物は認められておりません。「最先端のハイテク医療」その技術がこのクリニックにある、ということを言葉ではなくイメージで伝える必要がありました。

結果としてこのような近未来的な空間に仕上げました。ここまでインパクトのある内装デザインにすると、患者さんはまず最初に必ずこの空間のことを、先生や看護師さんに訪ねてくれます。「すごいクリニックですね」「近未来的なクリニックですね」と患者さん側から聞かれれば、「自分はロボット手術を得意としているので、デザイナーがハイテクなイメージに仕上げてくれた」という形で、自然に伝えたい情報を伝えられます。

この場合は先生本人や看護師さんからの言葉であっても、患者さん自ら興味を持って質問したことに対する答えなので、広告情報のような売り込みとしては処理されず、むしろ疑問に対する腑に落ちる回答として、信憑性の高い情報となります。結果として「ロボット手術の権威としての実績」という伝えるべき情報が患者さんに伝わり、「この先生はすごいお医者さんだ」という確証につながります。
医療に期待される本質的な要素を強化

これがただ「豪華なだけ」「オシャレなだけ」の内装デザインとの大きな違いです。消費者(患者)が「医療に期待する本質的な要素」を強化し、医療への期待値と医師への信頼度を増幅させる、これが医療空間において重視すべきブランディングにつながります。
以上、集客を実現する空間デザイン4つの実例をご覧頂きました。最後の泌尿器科クリニックの事例は、「伝えたい情報に対して、顧客が疑問を持つことを促し、伝えたい情報を自然な形で伝える」という手法でした。
次回は集客を実現する空間デザイン2章「物理的なハンデに対するソリューション」をご紹介します。

2025.7.31

【この記事を書いた人 松本 哲哉】
一級建築士・宅地建物取引士・大阪芸術大学非常勤講師
株式会社KTXアーキラボ一級建築士事務所 主宰
株式会社マツヤアートワークス 代表取締役
2024年度イタリアDAC認定デザイナーランキング世界9位(日本国内1位)
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