AIにスライムの変身を頼んだら美少女戦士が爆誕した話|Pollo AI|動画生成AI|PolloAIxしろねんコンテスト|#377
まず、これを見てほしい。
作成動画・失敗版
……見てもろたやろか。
青いスライムが海辺で武器を拾う。
ここまではええ。
問題はそのあとや。
なぜか、月っぽい杖が出る。
ピンクっぽいエフェクトが出る。
リボンっぽい雰囲気が出る。
変身ヒロイン感が出る。
そして最終的に、満月を背に杖を掲げるスライムが爆誕した。
ワイが作りたかったのは、
海辺で武器を拾い、騎士風アーマーに変身する青いスライムや。
でも出てきたのは、どう見ても月の戦士方面に覚醒したスライムである。
海の王になるはずが、
月の戦士になってしまった。
なんでやねん。
ねんころ&しろのあるの企画に参加してきた
参加したのはこちら。
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部門は、アート・表現部門。
今回は、PolloAIのSeedanceを使って動画生成に挑戦してみた。
ワイは普段、noteでAI画像生成とか、プロンプトとか、HTMLツールとか、そういう「生成AIで遊ぶ系」の記事を書いとる。
ざっくり言うと、
画像生成をプロンプト延長でこねくり回すタイプである。
ありがたいことに、たまに「プロンプトすごいですね」と言ってもらえることもある。
ありがとう。
でもな。
そんなワイが、今回は動画生成にも挑戦してきた。
作りたかったのは、これ。
青いスライムが海辺で武器を拾い、
かっこよく騎士風アーマーに変身するショート動画。
……のはずやった。
構想はちゃんとしてた
今回のテーマは、
スライムが武器を手にし、騎士風アーマーに変身する
というもの。
海辺にいる青いスライム。
波打ち際に落ちているトライデント。
それを拾った瞬間、光のエフェクトが走る。
そして、青と白の騎士風アーマーへ変身する。
うん。
普通にかっこいいやん。
「変身もの」はアート・表現部門とも相性ええやろ、と思った。
絵コンテはこんな感じ。

この時点では、ワイの頭の中には完全に海の騎士スライムがいた。
波。
月明かり。
トライデント。
青と白のアーマー。
神秘的な変身演出。
これはいける。
そう思っていた。
生成ボタンを押した
ワイは確信していた。
プロンプトは書いた。
絵コンテもある。
方向性も明確。
つまり、これは勝ちである。
あとは生成ボタンを押すだけ。
そして、出てきたのがこれ。
……見てもろたやろか。
最初はええねん。
海辺にスライムがいる。
夜の海。
月明かり。
武器っぽいものもある。
ここまでは、まあ合ってる。
問題はそのあとや。
急に、
ピンクっぽいエフェクトが出る。
月っぽい杖が出る。
リボンっぽい雰囲気が出る。
なんか、変身ヒロイン方向に走り出す。
いや、待ってくれ。
ワイは海の騎士を呼んだんや。
なのに出てきたのは、
どう見ても月の戦士方面に覚醒したスライムである。
しかも最終カット。
満月を背に、
杖を掲げるスライム。
ポーズは決まっとる。
演出もかっこいい。
映像としては悪くない。
でも違う。
ワイが呼んだのは、海の王や。
出てきたのは、月の戦士や。
なんでそうなったんや
原因は、たぶんプロンプトに入れていた言葉やと思う。
今回、ワイは変身演出を入れたくて、こういう要素を使っていた。
transform
magic wand
moon
人間の感覚では、
「変身する」
「魔法っぽい演出」
「月明かりの海辺」
くらいのつもりやった。
でも、AIからすると、この組み合わせが別の強いイメージに引っ張られた可能性がある。
もちろん、Seedanceの内部処理や学習データをワイが確認できるわけではない。
だから断定はできへん。
でも、出てきた映像を見る限り、体感としてはめちゃくちゃわかりやすかった。
言葉には引力がある。
こっちは「幻想的な変身」を指定したつもりでも、
AI側では「変身」「月」「魔法の杖」という言葉が、
かなり強い別方向のビジュアル文脈を呼び寄せることがある。
プロンプトって、命令文であると同時に、
連想のスイッチでもあるんやなと思った。
ここを甘く見ていた。
修正した
そこで、プロンプトを修正した。
まず、出したい方向を強めた。
Knight armor
Blue and white
Prince style
Medieval warrior
青と白。
騎士。
王子風。
中世戦士。
こっちやで、と。
さらに、出したくない方向も明確にした。
Not magical girl
Not sailor
Not pink
Not ribbon
そっちには行くな、と。
つまり、今回やったことはシンプルや。
「こうしてほしい」だけではなく、
「こうはならないでほしい」も書いた。
ポジティブプロンプトは、方向を決める。
ネガティブプロンプトは、脱線を防ぐ。
これをちゃんとやらんと、スライムは月へ行く。
そして再生成したのが、これ。
完全に月の気配が消えたわけではない。
でも、かなり青と白の騎士風アーマーに近づいた。
少なくとも、最初の「月の戦士スライム」よりは、
だいぶ本来の構想に戻ってきた。
スライムの尊厳が回復した。
ワイの尊厳も、少しだけ回復した。
今回の学び
今回、いちばん学んだのはこれや。
プロンプトは、足すだけでは足りない。
「何を出したいか」を書く。
これは大事。
でも、それだけやと足りないことがある。
「何を出したくないか」も書く。
これも同じくらい大事やった。
特に動画生成AIは、静止画よりも文脈が走る。
一度、演出の方向が決まると、
そのまま数秒間突っ走っていく。
だから最初の言葉選びがかなり重要になる。
ポジティブプロンプトはアクセル。
ネガティブプロンプトはガードレール。
アクセルだけ踏むと、
スライムは月へ行く。
失敗したから記事になった
正直、最初から普通に成功していたら、
たぶんここまで記事にはならなかったと思う。
「あ、いい感じにできました」
で終わっていたかもしれない。
でも、失敗した。
しかも、ただの失敗じゃない。
海の王になるはずのスライムが、月の戦士になった。
こんなん、書くしかないやろ。
動画生成AIって、成功してもおもしろい。
でも失敗してもおもしろい。
むしろ、失敗したときの方が、
AIのクセとか、プロンプトの構造とか、言葉の引力みたいなものが見えてくる。
今回のスライムは、まさにそれを教えてくれた。
まとめ
今回は、青いスライムを海の騎士にするつもりだった。
でも一回目の生成では、見事に月の戦士になった。
そのおかげで、
動画生成AIにおけるキーワードの引力と、
ネガティブプロンプトの大切さを学ぶことができた。
ありがとう、月の戦士スライム。
ありがとう、ねんころさん&しろのあるさん
ありがとう、PolloAIxしろねんコンテスト。
スライムの尊厳とワイの尊厳、
なんとか同時に回収できた気がしとる。
動画生成AI、まだまだ遊べるで。
あれ?応募条件みたしてるっけな・・・。
ほな、また。

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