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続・四十肩(五十肩)が治るまでの話

四十肩(五十肩)になると、単に「肩が痛い」というだけで、生活にありとあらゆる不便が生じることを知っておいてほしくて続編です。

↓前回のお話

まず私の場合、腕の可動域が前にも横にも90度が限界で、この限界値を維持するのも苦痛を伴うほどであったことが前提となります。

腕の可動域

もし不意に危険ゾーンに立ち入ってしまった場合、そのショックで声を我慢できずに呻き声を上げ、心臓が早鐘のように打ち、痛みがひくまで呼吸も荒くなるという有り様です。秘儀・ロシア武術システマ呼吸!

さあそんな爆弾を抱えて生活するとどうなるのか、さっそく見ていきましょう。


■服を脱ぐ・着る

トップス

丸首シャツやタンクトップ、トレーナーなど、頭からかぶって袖を通すなんて、腕が90度しか上がらないのにできるわけがないのです。激痛です。
ビッグサイズシャツなら先に腕を通せばなんとか着られるけれど、せーの!という掛け声と勇気が必要です。

ブラジャー

当然のことながら背中でホックを留めるなど、できようはずがありません。
前で留めてからぐるっと後ろへずらす作戦だと、痛くて時間がかかってしまいます。
そんな情けない格好のまま長い時間いたくないですよね。冬だと寒いし。
ホックが無理ならと、かぶるタイプも当然無理です。
上からでも下からでも胸まで持っていくことは厳しいです。
よって、フロントホック推奨です。
普段使う分すべて買い替えとなります。出費が~
でもいつか絶対治るので、いつものブラは捨てずに保管しておいてください。

ズボン・パンツ

基本的に腕は前方にしか上がらないので、ズボンやパンツを引き上げる動作は肩から肘を後方へ上げる必要があるため、これもできません。
痛くない方の手を使って、片手で右へ左へと徐々に上げていきます。
ズボンだとさらにシャツを少しずつ詰め込んで履いていく形となります。
トイレに行くたびに時間がかかります。つらい。
なるべくズボンはやめて、ジャンパースカートを履くと楽でした。

アウター(ジャケット・ジャンパー等)

痛い方の腕から袖を通して、次に痛くない方の袖を通すのが安全コースです。
私は右肩から始まって、次に左肩になったので、慣れから逆に袖を通してしまって悲鳴を上げることが多かったです。
ただし体形にぴったりな造りの場合、この順番でも痛みなく着用することは困難なため、ビッグサイズのジャケット推奨です。

私は外出のたびに痛みを覚えて袖を通す恐怖症になったので、袖のないポンチョショールを購入してしのぎました。
もう全身介護用の服が快適であることは明確でした。
ずっとパジャマでいたい。


■風呂に入る

髪を洗う

腕が上がらないので、仕方なく頭の方を下げて洗います。
この態勢では首が痛くなるのでササッと洗い終わりたいところですが、肩が痛くてガシガシ洗えないのでとても時間がかかります。

体を洗う

痛い方の反対側を洗うのが痛みを伴います。
それと背中を洗うのに、右手と左手でななめに引っ張り合うという行為がまた難易度が高いので、柄付きのボディブラシを購入した方が無難です。

タオルで拭く

お風呂から上がったら水気を拭かないといけませんが、体はなんとかなっても髪の毛を拭くのがまた大変です。
下を向いて豪快にゴシゴシーとやるしかないので、髪が傷みそうでした。
タオルキャップなどを利用するとよかったかもしれません。

さあ脱いだら服を着ないといけません。また痛い!
もう今日は風呂キャンしちゃう?


■掃除をする

掃除機

重い掃除機を稼働させて前後に動かしながら移動するのは、利き手側が患部の場合はとても厳しいので短時間で終わらせて、休みながら何度かに分けてかけるしかありませんでした。
我が家の掃除機は充電タイプなので充電池が重かったのかもしれませんが、コンセントタイプだったとしても、部屋を移動したらしゃがんでコンセントを差し直すのはきつそうですね。

モップ

モップなら掃除機より軽いし大丈夫って思うでしょ?
でもモップに使い捨てシートをセットするのがもうきついんです。
しゃがんだだけで腕が痛いゾーン限界値まで来てしまうのです。

拭き掃除

台ふきんでテーブルやキッチンを拭くのは、利き手でなければまあ大丈夫。
しかし利き手側が患部だと気付きます。
拭く時の態勢とは、やや体を前方へ倒して前のめりになり、少し力を加えて拭いているのです。
前のめりになって腕を遠方へ伸ばす行為=危険ゾーン入っちゃってますよ。
というわけで、床を雑巾で拭くのはもっと無理でーす。


■寝る・起きる

夜間痛

前回も書いたように、枕の形状によっては地獄タイムになります。
それでは眠れるわけがないので、専用枕の利用推奨です。
私が利用していた高級枕↓の他、ニトリにもいい感じの枕があるようです。

さて、起きたら座った姿勢になって、一旦後ろに手をついて、向きを変えて足を引き抜いて布団から脱出しますよね。はい無理でーす。
朝から激痛スタート☆


■公共交通機関・マイカー

吊り革

背の高い方なら腕の可動域90度でも大丈夫かもしれませんが、揺れて体を支えられるほど痛む肩のHPは残ってないと思うので、痛くない方の腕でしか吊り革を掴むことはできません。
かと言って荷物を痛い方の腕で持つのもつらい。
網棚に乗せる動作も痛くて無理。
ショルダーバッグななめ掛けが最適解です。

座る

それなら座席に座ったら楽だと思うでしょ?でもそうでもないんだな~
乗車中は常に揺られて、肩から下方向へ何度も腕の重みが加わってしまうので「座ってるだけで痛い」という地獄現象が起きます。
マイカーに乗っていても、アイドリングの振動だけでやられます。
もう何に乗っても痛い生き地獄。


身体障害者レベル

これでおわかりでしょうか。
四十肩(五十肩)=肩関節周囲炎良性で、一時的であり、予後も良いとは言え、数年にわたる痛みとの戦いの最中は「身体障害者レベル」です。
足の小指をタンスの角にぶつけたレベルの痛みが1日に何度も起きるのです。
痛すぎて笑えないレベルなんです。要介護です。

痛みが恐怖となり心拍数は上昇し、痛すぎて眠れなかったり、生活に支障が出まくっているのに、誰にも頼れなくて弱音も吐けず、精神を病んでしまいます。
痛みを抑えるための生活用品の購入費用もかさみます。
そしていつか痛みが消えるその日まで、湿布と鎮痛剤で耐えるしかありません。
それが四十肩です。
つらさが伝わってほしいです。

現場からは以上です。

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