【創作の裏側】私の『相棒』は、役目を終えてからが本番でした。
Q:「あなたの相棒を紹介してください」
そう書かれた、灯の旅人さんの記事。
「面白そう。」
気付けば、私も書きたくなっていた。
私にとっての『相棒』とは
「相棒」という言葉を聞くと、多くの人はいつも側にいる存在や、無くてはならない便利ツールなんかを思い浮かべるんじゃないかと思う。
だけど、私がパッと最初に浮かんだのはコレ。
『カレンダー』

とは言っても、私の相棒は
現役バリバリのカレンダーではない。
月の役目を終え、引き出しにしまわれた、
過去のカレンダー……の裏面だ。
何か新しいことを始めようとする時、
私はまず手書きする。
いきなりパソコンやスマホでは無理。
アイデアが散らかっているからだ。
……と言いつつ、一度はノートを開く。
意気込んでペンを握りしめる。
「せっかくだから綺麗に書こう」
そう思って真っ白なページを見つめた瞬間、
不思議なくらい何も浮かばなくなる。
さっきまで頭の中にあったアイデアたち、
どこ行った?
仕方なく、私は立ち上がる。
おもむろに引き出しを開けて、
先月めくったばかりのカレンダーを取り出す。
畳みジワに、ギザギザの切り口。
裏からうっすら透けて見える数字。
「おお!これなら、
いくら汚してもいいじゃないか!」
もともと綺麗な紙じゃない。
ちゃんと書かなきゃ、という使命感は
まったくと言っていいほど生まれない。
「よし!いける!」
そう思った瞬間に、
急にスイッチが入ったみたいに動き出す。
ひたすら書く。書く。
丸で囲んで、矢印でつなげる。
書く手が止まらない。
アイデアも止まらない。
間違ったって、消しゴムなんてわざわざ使わない。斜線を引いて終わりだ。
最終的に、何が書いてあるのか分からないくらい紙面が賑やかになる。
でも、それでいい。
綺麗に書こうとするのを諦めた瞬間に、
なぜか面白いものが生まれる。
不思議だ。
私は普段、
『暮らしの森』という物語を連載している。
人生で初めて書いた、一話完結の小さな物語。
数話で終わると思っていたのだが、
気付けば現在120話を越えている。
今のところ、まだ終わる気配はない。
この森も、カレンダーの裏から始まった。
そして、カレンダーから生まれるのは、
なにも物語だけではない。
旅の計画を立てる時にも使う。
A2サイズの大きな壁掛けカレンダー。
一泊二日はもちろん、
例え四泊五日になっても対応可能だ。
日付を入れて、宿泊地を入れて、
スケジュールを組み込んでいく。
予定が変更になりそうな時は、付箋に書いて貼ることもある。修正は付箋の移動だけで済み、驚くほどスムーズに旅程が埋まっていく。
それから、ハンドメイドも同じ。
型紙を作る際にも、カレンダーが登場する。
正直なところ薄っぺらい。だから二枚貼る。
もっと丈夫にしたければ、厚手の台紙やパンフレットなんかを貼って補強する。
専用品を買えば早いのかもしれない。
でも私は昔から、まずは家から一歩も外へ出ず、『今ここにあるもの』で形にしていくのが好きだ。
買い物に出かけることで、せっかくのアイデアが分断されてしまう。それがもったいない気がするから。
始まりはいつも同じ場所だった。
物語も。旅行の計画も。ハンドメイドも。
不思議なくらい、何かを生み出す最初の一歩は、いつもこの紙から始まっていた。
来月になれば、また一枚増える。
だから私は今日も安心してカレンダーをめくる。
よし、今月分も確保。
次の出番まで、引き出しで待機だ、相棒!











🤔
なぜ、カレンダーなのか。
なぜ、ノートじゃダメなのか。
「綺麗に書かなきゃ」と手が止まる。
「どうせ裏紙だから」と手が動き出す。
失敗してもいい。
ぐちゃぐちゃになってもいい。
そう思える場所だからこそ、
自由なアイデアが生まれる。
『失敗を許してくれる環境』
それが、私の相棒なのだろう。

Part.2もあるよ⬇︎

カレンダーの裏から生まれた物語はコチラ⬇︎

