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The Show Must Go On

人は毎日なんらかの障害にぶつかる。
それが小さく気づかないことであっても。
失敗によって出来た傷は、その大小に関わらず残って行く。

降りることは許されない。
それが”生きる”という、
舞台の約束事だ。
逃げ出した後に残るのは、
観客の落胆とざわめきだけ。

その傷を悔いとするのか、
悔しさにするかは人によって違う。

反省は繰り返すものではなく、
取り返すためにある。
心が疼くのは、
まだセリフが言えていないから。
似た場面で、
とどまるのではなく、逃げることもせず、
舞台袖から一歩を踏み出す。
人はそれを勇気と呼ぶ。

誰だって傷つくのは怖い。
しかし取り返す機会が何度もありはしない。
時は常に自分と並んで駆けていく。
芝居が進むように、
振り返ることを許さない。

やり直す時間は限られている。
前を向いて駆けている人ほど、
その怖さをわかっているからこそ、
怯まず進んでいく。

悔いを残した過去を振り返ることはいつでもできる。
心の痛みが消えたような錯覚を起こすのは、
かさぶたになって乾いただけで、
傷が消えたわけではない。

悔いは捨てるものではなく、抱えるものだ。
痛みに耐えながら、
口にするセリフは、
きっと誰にでも届く。

悔いという傷を言い訳にするか。
それとも力とするか。
忘れられないのなら、
みっともない姿でも、
そのまま胸に痛みを抱えたまま、
ゴールラインに飛び込む。

どんな物語でも、
ラストシーンにスポットライトが当たる。

カーテンコールを待つ間、
観客がスタンディングオベーションで待ち続けるのは、
痛みに負けず前へ進む、
人間らしい泥臭い姿だ。

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