Photo by
kakutomako
モニターの向こうに眠る
ベッドの中から伸ばす手が、
今日の正しさを問う夜。
例文をなぞる指。
逃げて、避けて、
模倣を選ぶ指。
思考のブレーキを掛けるモニター。
ノイズの混ざる声。
夢はまぶたが開いて消えた。
コーヒーを飲みながら、
小さな箱が手を放さない。
電車に揺られながら、
置いていかれる窓の外。
画面を閉じて眠りにつけば、
まぶたに残る夢のかけら。
集めきれず、散っている。
電車の窓から見える街。
かすかな声を拾った。
ドアが開いて、思わず降りた。
人が作った光ではなく、
陽射しの中で耳を澄ます。
幼いころに歩いた、
同じ砂利の感触が足に伝わった。
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