Photo by
voice_miwa0401
流れの中の静寂
当たり前のように接している人が、
目の前から突然いなくなる。
どこかでいつかそんな日を想像していても、
そんな覚悟を時はあっさりと飛び越えていく。
大切な人の姿が見えなくなる。
心をもがれたように感じる。
やがて声を忘れていく。
けれど、実際は相手の時が止まっただけで、
自分の周りの時は無表情に流れていく。
時と戦って勝てる人はいない。
名を残した人も、
やがて文字になる。
ただほんの一握りの思い出に生き続けることもある。
みっともなくて情けない、
そんな記憶でも、
消してもらえないかと頼みたいものでも、
相手にとっては大事な思い出かもしれない。
記憶はやがて、人の都合で光の射し方を変える。
そう思えば、なにも残せないよりいい。
思い出は人それぞれの色に染まる。
誰かの心にずっと住み続けられる、
その価値を決めるのは自分ではない。
過ごした時が決めてくれるものだ。
他の作品はこちら
紘野涼のフリーハンド紹介
いいなと思ったら応援しよう!
チップありがとうございます!神宮球場での観戦費用として使わせていただきます。