AIの敗北。Wi-Fi導入の正解に導いてくれたのは、結局「人」だった話し。
オープン準備を進めている、自分の実家を開いた一棟貸しの宿『エブリディ INN』。 「ネット環境が悪い宿は嫌だ!」というこだわりから、最高峰の通信インフラを導入すべく立ち上がった私のデジタル奮闘記。
前回は、請求書をひっくり返して契約状況の謎解きをするところから始まり、ようやく繋がった通信事業者の親切丁寧なオペレーターさんによる「これからはIPv6の時代です」の一言に、脳内でマクラーレン・ホンダのV6ツインターボの爆音が鳴り響き、『TRUTH』のテーマ曲とともにケーズデンキへ猛ダッシュして最新のWi-Fi 7(TP-LinkのDeco)をゲット。
みんなが集まるBBQの前にサクッと開通させ、ドヤ顔で爆速のスピードテストをひけらかすウイニングランをキメるはずが。大元と繋いでもスマホの画面は最速スピードを示すことなく、無情にもタイムアップ。私の頭の中では古舘伊知郎氏がマシントラブルを絶叫実況する声が響き渡る中、無念の「リタイア寸前」までお届けし、前編の幕は閉じました。
👇前回の話しはコチラです。
今回は、そのデジタル泥沼から抜け出してチェッカーフラッグを受けるまでの大逆転の記録です。
結論から言いましょう。 最新鋭のAIや、時代を先取るテクノロジーを打ち破り、私をWi-Fi導入の正解に導いてくれたのは、画面の向こうのコードではなく、血の通った「人の存在」でした。
絶望のピットストップ、そしてSNSのメカニックたち
ハイスペックな機械を前にして、自分のデジタル音痴ぶりにはある程度想定内でもありましたが、私はこの滑稽な現状をそのままFacebookに投稿してみました。
すると、V6への温かい反応も混じって、デジタルに強い仲間たちが、具体的なトラブルシューティングのコメントを書き込んでくれたのです。
それはまるで、F1のレース中にマシントラブルで急遽ピットインした私を取り囲み、一斉に工具を手にして対応してくれるピットクルーのようで、きっと解決につながるだろうと思わせてくれる、本当にありがたい反応でした。
新たな情報を得て、少し期待しながら再びWi-Fiの設定にトライです。
「青点滅」から突破。デジタル音痴コンビが行き着いた答え
新たな情報を手に入れたものの、接続リトライの現場にいるのは私とヨギボーという、「デジタル音痴」の二人。
Decoの取り扱いを再確認すると「アプリに従うだけで簡単にセットアップが完了します」と書いてあります。しかし、私たちはただ目の前にある最新鋭のマシンを前に、アプリをいじったりネット検索したり、あーでもない、こーでもない、いっそあの人を呼んだ方が、と試行錯誤を続けました。
目の前にあるDecoのランプは、ずっと「青色に点滅」を繰り返しています。
それを見つめながら、ヨギボーがぽつりと言いました。 「これずっと青く点滅してるだけで、青く『点灯』しないねぇ。これじゃいつまで経ってもマシンはスタートできないね」
その一言で、「青点滅」の意味を調べると【セットアップ準備完了】を意味することがわかりました。
そういえば前回断念した時に、一度リセットをかけたことを思い出しました。マシンはトラブルでピットインしていたのではなく、真っ白な状態で「いつでも設定してちょ」と私たちの指示を待っていたと分かりました。
「そうか、もう一回最初からだ」
スマホのアプリから再セットアップを開始。祈るような気持ちで作業を進めると、ついにDecoのランプが青点滅から、「グリーンシグナル(正常に開通)」へと変わったのです!
覚醒したマクラーレン、数字が証明した未来への投資
スタートすら切れずにリタイアかと思われたその瞬間、私の脳内では、あの古舘伊知郎氏の絶叫がこだましました。
「さあ!ついに目覚めたマクラーレン・ホンダのV6エンジン!デジタル泥沼の暗闇を切り裂いて、最新Wi-Fi 7の圧倒的ポテンシャルが今、ストレートを爆走していく!!!」
スマホでアプリからスピードテストを試してみると、画面の中で計測された値が示されます。しかし測定結果は早いのか?どうなのか私にはわからなかったので、チャッピーに聞いてみました。
玄関前、1階寝室、2階、性能試験の舞台となった「庭」にいたるまで、家中で下り・上りともに約90Mbpsを安定してキープ。総合評価は見事な星5つの満点(5.0 / 5.0)、すべての場所が文句なしの「◎」という判定です。
動画視聴もリモートワークも、複数人での同時利用もサクサク快適。一棟貸し宿として、自信を持って「高速Wi-Fi完備」と胸を張れる最高の環境との評価でした。

これなら、宿に泊まる人にも満足な通信環境で、スマートロックなどデジタル機器も問題なく作動するレベルでホッと一安心です。未来の宿が、確かに動き出した瞬間でした。
最後に勝つのは、いつだって「人」である
振り返ってみれば、今回のWi-Fi導入のドタバタ劇は実に見事な「人間による大逆転勝利」でした。
実はこのルーターを買う前、生成AIに「最適なルーターは?」と質問し、AIはある特定の商品をおすすめしてきていたのです。もしあの時、AIの言う通りにAmazonでポチッとボタンを押して買い物を済ませていたら、スマートロックは作動せず、Wi-Fi買い直しの事態に陥っていたかもしれません。
しかし私はケーズデンキへと走り、店員さんと「未来の投資」を熱く語り合ってこの1台を選んだ。 契約状況の謎解きでは、オペレーターさんが親切丁寧に導いてくれた。 Facebookの投稿では、SNSの仲間たちがリアルな知恵をくれた。 そして現場では、ヨギボーが「青点滅」の違和感に気づいてくれた。
最新のAIは確かに賢くて便利です。けれど、今回の出来事で正解へと導いてくれたのは、AIの正解の様な回答ではなく、体温のある「人の存在」でした。
『エブリディINN』が目指すのも、まさにそういう場所です。最新のテクノロジーは裏側でしっかり支えつつ、表舞台にあるのは、そこを行き交う人たちの笑顔や温かいコミュニケーション。デジタルに振り回されたからこそ、この宿が本当に大切にすべきものを再確認できました。
というわけで、AIさんは便利ですが、今回のレースは、私たち人間の大勝利です!
