国勢調査|調査員やってみたvol.2 case:タワマン
前回の記事では、国勢調査の調査員になった経緯や、資料配布前に準備したこと等について書きました。
前回(vol.1)の記事はこちら↓
今回は、調査資料の配布について、どのように行なったか、どんな状況か、何を思ったか…など綴っていきます。
同じように調査員をされている方の励みになれば幸いです。
⒈調査区がタワーマンションであることの難しさ
最初は、マンションが受け持ちと分かり、1戸1戸が隣り合っていて回りやすく、1棟の中で完結するからラッキー!と思っていましたが、タワマンにはタワマンの難しさがあります。
最初に頭を悩ませたのは、共用部のオートロック問題です。
マンションには多くの場合、エントランス共用部にオートロックがかかっていて、宅配業者など来客者はそこにあるインターホンで各戸に連絡をとり、開けてもらって初めてマンション内に入れます。
構造上は、一度マンション内に入ってしまえば、各お宅の玄関のインターホンを連続して押して回ることが可能なのですが、マンションの住人は、自分の家の玄関がピンポンされる前に、まず必ずエントランスのインターホンが鳴らされるものと思っています。
しかし、今回、調査対象はタワマン1棟約250戸。
1軒訪問するごとに、また1階エントランスまで降りてマンション入り口を開けてもらうところからやり直すのはあまりに時間がかかり、現実的ではありません。
総務省のホームページには、以下のように、調査員がオートロック立入後、各戸を連続して訪問することを許可するよう、マンション管理者へお願いしている記載もあります。

また、ホームページ告知だけでなく、マンション管理者や管理組合へ向けた協力依頼通知も発出されていることがわかりました。
これを、うちのマンションが実際受け取っているかは分かりませんが、やはり、タワマンでの国勢調査は、マンション管理者の協力があってこそ、スムーズに進みます。
ということで、まずは、管理人室にご挨拶。
そして、1度オートロックを通過した後は、連続して各玄関を回らせてもらうことの許諾をいただきました。
理想を言えば、配布当日にお願いにあがるのではなく、事前に説明した上で、マンション内に調査実施と連続訪問の旨を掲示等してもらえれば良かったな、と思いました。
⒉調査員は飛び込み営業|目標設定
調査員の仕事は飛び込み営業と一緒です。
こちら側の心づもりとして、というのもありますが、訪問される側にとっても、よく分からないモノ(調査)を勝手な時間に押しかけて説明してくる、という点で、そのように受け取られると思います。
私はこの営業活動の目標を設定しました。
目標レベル★(最低限)怒鳴られたり叱られたりしないこと
目標レベル★★★ 一人でも多くの人に、回答に協力しようと思わせる
目標レベル★★★★★ 私が訪問してくれて良かった、喋れて良い気分になった、と思ってもらう
この実現のために、とにかく、第一印象、第一声を大事に、明るく優しくはっきりと、を心がけ挑みました。
また、説明はできるだけコンパクトに、対面時間は3分以内を目安に。
けれど、何かもう一つプッシュが必要そうなお相手には、容易性(回答はとても簡単ですぐ終わること)や有益性(回答があなたの暮らしの改善に役立てられること)などを相手に応じて説明する。
⒊訪問結果(途中報告)
配布初日は9月20日(土)
お仕事がお休みの方も多いと思われる日。
そしてこの日は雨。
おでかけせずにお家で過ごす人も多いのでは、と推察。
しかし、用事があり、配布できたのは16〜18時の2時間。
2時間で60軒のインターホンを鳴らし、そのうち会えたのが28軒でした。
2時間のうちでも、特に17時以降になると、出かけていた人が帰って来たり、会える確率が上がりました。
本当はもう少しまわりたかったのですが、18時を過ぎると夕飯のお邪魔になるケースも増えるかと思い、初日は終了。
次のアタックは平日。
平日はどれくらいの人が家にいるんだろう。
うちのマンションは、平日も若めの方が結構出入りしている様子を見かけるのです。
専業主婦の奥様や、育休中のご夫婦や、在宅勤務など多様な働き方をしている方々でしょうか。
お昼前の時間から1時間半ちょっとで52軒をまわり、会えたのは18軒でした。
続いて、平日の夕方。
再び、16〜18時に伺います。
少し効率が上がったのか、2時間で70軒まわって、会えたのは26軒でした。
やはり、17時以降には帰宅する人々が増え、会える率が高まります。
<会える率> 独自調査
休日夕方 46.6%
平日昼前後 34.6%
平日夕方 37.1%
⒋いろんな人といろんな暮らし
まだ、1度も訪問できていないお宅が90軒ほどあるのですが、(うちの自治体は、不在の場合でも最低2度は訪問するように言われています)いったんまとめ。
はじめる前から、「訪れた先にはきっと色々な人がいるだろうな」と思っていましたが、想像どおりというか想像以上です。
最初から最後までトゲトゲ全開の人もいる。
ショックだったのは、向かい合った時から、睨みつけられてこちらの話に何のリアクションもしてくれない人。(でも、世帯主名を聞いたら吐き捨てるように名前は教えてくれた・・)
最後には調査資料の封筒を投げられる(でも、私に向かってではなく、ちゃんと玄関の中に笑)
ほんまに、どういうこと?!どういう気持ちの状態・・?
いっそのこと、「なんでこんなんやらなあかんの」とか「こっちは忙しいねん」とか言葉で不快や拒否感を伝えてくれた方が、こちらも言葉で謝ったり、説明したりできる。
なのに、無言で睨みつけられるだけって、本当にどうしようもない。
それぞれの事情、それぞれの価値観、暮らしがある。
世間には、分かり合えない人がいる、ってこの歳では当然分かってるけど、改めて思い知らされる国勢調査。
でも、
最初はキツそう、って思ったけど、最後には「ご苦労様」と言ってくれた人もいる。
最初から笑顔で迎え入れてくれて、熱心に話を聞いてくれる人もいる。
こういう出会いもあるから、次のインターホンを押すのが不安でもあり、楽しみでもある。
Vol.3に続きます。
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