四本足のレジ店員の野望
君には何が見えているのか。そのまっすぐな瞳の先にあるのは、
この町の未来か。
それとも、
レジ横に並ぶホットスナックか。
ここから、お肉をもらえる壮大なビジョンが見えているのか。
夜の街で立派に四本足で立つ彼は、やけに堂々としている。
背筋が伸びている。
いや、背筋という概念があるのかは知らないが、とにかく姿勢がいい。

そして彼は、

たまに荒ぶる(笑)彼は、人間を観察している。

コンビニに出入りする人々。
バイクを待つ人々。
寝癖をつけた学生。
お菓子コーナーで10分悩む優柔不断な人間。
「また来たな、あいつ」
とでも言いたげな目で見ている。
彼は今日も来る。
なぜならそこに光があり、自動ドアがあり、
そして冷房があるからだ。
彼はコンビニ内を自由に行き来する。
店員も、もはや止めることはない。
常連である。
むしろ準従業員かもしれない。
コンビニの入り口に佇むマスコットとして仕事をしているかもしれない。
この町のすべてを知っているのは、
もしかしたら、彼なのではないか。
夜の街を支配する四本足。
彼の頭の中では、
きっと今日も壮大な計画が練られている。
目的はただひとつ。
お肉。

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