つい、知り合いを避けてしまう
街を歩いていて、遠くに知り合いの姿を見つけたとき。
「あっ」と思った瞬間、体がゆっくりと別の方向を向いてしまう。
友達のことは、嫌いじゃない。
むしろ好きだし、話したいとも思う。
それなのに、どうして僕は背を向けるのか。
街でピントを合わせない理由
私は、知り合いがいそうな場所では視点を定めない。
あえてピントをぼかして、誰の顔もはっきり見えないようにして歩く。
なんでそんなことをするかっていうと、見つけたくないから。
もちろん友達は嫌いではない。
話しかけてくれると嬉しい。でも、知り合いを見つけてしまった瞬間。
尻込みしてしまう。
「何話したらいいかわかんない」
「なんか不安」
そんな気持ちが頭をめぐる。
結局、見つかる前に逃げる道を探してしまう。
今日食堂で知り合いを見つけたとき、しれっと後ろを通り抜けてしまった。近づかれると、自分という人間が漏れ出してしまうような気がして、
自分を守りたいのかつい、逃げてしまう。
切り替わらない「頭のチャンネル」
私は歩いているとき、いつも自分と対話している。
今日はがんばったなぁ、時間ってゆうげんなんだなぁ
など“あーだこーだ”考えている。そんなときに急に話しかけられると、
頭のチャンネルが「自分用」から「外向き」に切り替わらない。
結果、返事がしどろもどろになったり、
間が空いちゃったりして不自然な対応になる。
「ああ、もっと上手に会話出来たらな」別に友達と話したくないわけじゃない。
ただ、心の準備が必要。
30秒の重さと、僕のわがまま
準備して会う1時間も、
道端でバッタリ会ったときの30秒も、
同じくらい大切にしたいなと思う。
その偶然の30秒を笑って過ごせる人になれたら、どんなに楽だろう。
でも、今の僕にはそれがまだ難しい。
やっぱりどこかで「自分を守りたい」って思ってしまう。
逃げることは、自分を愛すること
でも、最近こう思うようになった。
「逃げちゃうのは、僕が自分を大事にしているからじゃないか」不自然な対応になっちゃうのも、
自分との対話をそれだけ深く、丁寧にやっているのかもしれない。
チャンネルの切り替えが遅いのは、
僕の思考の癖。
そう思ったら、視点を定めずに歩くことも、
自分を守るための手段であると少し思える。
無理にピントを合わせなくていい。自分を壊さないための本能。
いつか、不意の30秒でも会話できるようになるといいな。
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