興味が散らばるあなたへ|数学者・岡潔に教わる『情報の減らし方』
頭が、こんがらがっている。
あれもやらなきゃ。
あれも知っておいた方がいい。
こっちも勉強しよう。選択肢が多すぎる。
もう、選べない。
岡潔(おか きよし)は、
20世紀の数学界において最も解明が困難とされた「多変数複素関数論」の難問を解決し、世界を震撼させた天才数学者。しかし、彼の特異性は数学の土台は冷徹な論理ではなく、人間らしい「情緒(じょうちょ)」にあると断じた点にある。
単なる研究者の枠を超え、現代人が失いつつある「人間の知性の本質」を説き続けた思想家としても、今なお多大な影響を与え続けています。
1. 序論:情報を減らし、心の「見る向き」を決める
本当に頭が良いということは、たくさん知っていることではなく、まず静か
に「見る向き」を決められることです。
youtube, instagram, news, TV情報源は無限にある。
常に情報が頭に入ってくる。
電車の広告。
外を歩いているだけでも頭はインプットを続ける。
それなのに、もっと知らなきゃとむやみやたらに情報をネット・本などから集める。
選択肢が多いと、現代は何も選択できなくなる。
多岐亡羊(たきぼうよう) 学問をする者が枝葉末節にとらわれると本質を見失うこと。 また、学問の道が多方面に分かれすぎると真理を求めにくくなること。 方針が多すぎて、どれをとるべきかに迷うことのたとえ。亡羊の嘆。
まさに多岐亡羊のような状態。

2. 第1の教え:情報量よりも「窓の向き(問い)」を選ぶ
多くの人は情報を集めれば答えに近づくと思っていますが、実際には選択肢が増えるだけです。重要なのは、まず自分の「問題(問い)」を立てることです。
窓の比喩:心を窓だとすれば、窓の向きが決まっていなければ景色は雑然と流れ込むだけ。向き(問い)が決まれば、必要な情報は光り、不要なものは写らない。
今、自分が何を明らかにしたいか。
何を解決したいか考える前に行動してしまうことが多くなっている。

3. 第2の教え:「情緒」で情報をふるいにかける
本当に大事なものは、まず心が受け取り、後から頭が理解するという順序をたどります。
情緒とは:単なる感情や好き嫌いではなく、もっと深く静かな「懐かしさ」や「馴染み」の感覚です。
覚えようとしなくても覚えていること、これが自分の心と結びついた大切なこと。すべてを吸収しようとせずに、自然の忘却に任せてみてもいい。

4. 第3の教え:決める回数を減らす
情報が増えるほど「分かれ道」が増え、1日に何度も判断を繰り返すことで心は疲弊します。
音楽の比喩:音楽が沈黙(休符)によって旋律となるように、思考にも「決めない時間」が必要。
今日決めることと、まだ決めなくて良いことを分ける。
「今月は時間の使い方だけを決める」といったように範囲を絞る。
これによって、一つの問いを深く見る余裕が生まれます。
明日のため
「必ず決めること1つ」「保留すること3つ」「考え続ける問い1つ」
を紙に書くのが有効です。

5. 第4の教え:忘れることを味方につける
本当に頭が良い人は、よく忘れることができます。これは雑な情報を手放し、情緒に刻まれた「印象」だけを残すということです。
畑の比喩:心を畑だと考えれば、種(情報)をまきすぎると育ちません。
種をまかないと何も咲かない。
しかし、蒔きすぎても栄養を奪い合って結局上手に育たない。
どんな種(重要なこと)を蒔くか考えてから行動するのもいい。

まとめ
選択肢が多すぎる。
あれも、これも勉強しなきゃ
知っておかなきゃ
やっておいた方がいい結局何も手付かずになってしまう。
そんな時岡潔の言葉に触れ、
進む方向を考えてみるのが良いかもしれない。
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