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離婚後の恋愛がうまくいかない男が、最初に見落としやすいこと

離婚後、もう一度誰かと向き合おうとしたときに、僕は何度も空回りしました。
会話が下手だったわけでも、魅力が足りなかったわけでもないです。

ただ、自分の土台がまだ揺れたままで、その揺れが相手にも伝わっていました。
うまくいかない男には共通するズレがあるんだと、しばらくしてから気づきました。

離婚後の恋愛が、思った以上にうまくいかない理由

離婚してしばらく経つと、ふとした瞬間に寂しさが来ます。
休日の夕方、誰もいない部屋で過ごす時間。金曜の夜に予定がないこと。そういう小さな空白が、少しずつ積もっていく。

「もう一度、誰かと一緒にいたい」

その気持ちが出てくること自体は、おかしなことではありません。
問題は、その気持ちに押されて動き出したとき、自分の状態をあまり確認しないまま走り出してしまうことです。

僕の場合、離婚して半年ほどで「次こそはうまくやろう」と思い始めました。
マッチングアプリに登録し、会話を丁寧にしようと心がけ、誠実に振る舞おうとした。
やっていることは、どれも間違いではなかったと思います。でも、全体として何かがズレていました。

相手に会ったあとも、手応えがあるのかないのかよくわからない。
悪い印象は与えていないはずなのに、二回目につながらない。
そのうち「自分には何が足りないのか」ばかり考えるようになっていました。

なぜ空回りしてしまうのか

原因は、相手との接し方ではなく、自分の土台にありました。

離婚のあとは、自覚している以上にダメージが残っています。
自信を失っている。判断力が鈍っている。「自分は人と一緒にいて大丈夫なのか」という不安が、奥のほうに沈んでいる。

その状態で恋愛に向かうと、相手の反応に振り回されやすくなります。
LINEの返信が遅いだけで不安になる。40代の恋愛がうまくいかないとき、多くはここで自分を責め始めます。
好かれようとして丁寧にしすぎて、かえって距離が近くなりすぎる。

結婚生活での失敗を活かそうとして、逆に力んでしまうこともあります。
「もっと気持ちを伝えよう」と思って説明が多くなったり、「今度は優しくしよう」と頑張りすぎて、相手が息苦しくなったり。

これは誠実さの問題ではなく、重心の問題です。
自分の中に安定した軸がないまま人に向き合うと、善意でも重くなる。
相手はそれを「やさしさ」ではなく「圧」として感じてしまうことがあります。

離婚後の恋愛で、努力の方向を間違えやすい理由

離婚後の恋愛でよくある誤解があります。
「前回の失敗を反省して、次はちゃんとやれば大丈夫」という考え方です。

一見まともに聞こえます。でも、この考えには落とし穴があります。
「ちゃんとやろう」という意識そのものが、すでに力みになっているからです。

「今度こそ失敗しない」は、裏を返せば「もう失敗するのが怖い」です。
その恐れを抱えたまま恋愛に入ると、相手に対して慎重になりすぎたり、逆に安心を急いで求めたりしてしまう。

恋愛の本やネットの記事を読んで、テクニックを身につけようとする人もいます。
LINEの返し方、デートの誘い方、会話の広げ方。それ自体が悪いわけではありません。

ただ、土台が揺れている状態でテクニックを重ねても、相手にはどこか不自然に映ります。
言葉は丁寧なのに、どこか余裕がない。気遣いはあるのに、空気が軽くならない。
そういうズレは、技術では埋められません。

もうひとつ見落とされやすいのは、離婚後の孤独は恋愛だけでは埋まらないということです。
仕事が終わって家に帰ったとき、話し相手がいない寂しさ。子どもと会えない週末の静けさ。

そうした生活の空白を、新しい相手に背負わせようとしていないか。
相手は、あなたの空白を埋めるためだけに現れるわけではありません。

恋愛の前に、自分の生活を自分の手に戻す

僕がやったのは、恋愛をいったん手放すことでした。

誰かを探すのをやめて、まず自分の一日を自分で満たすことに集中しました。
朝ちゃんと起きる。食事をつくる。散歩する。本を読む。一人の夜を、空白ではなく自分の時間として過ごす。

最初は物足りなく感じました。
それまで「誰かとつながっていないと不安」だった時間を、自分一人で引き受けることになるからです。

でも、一日を自分で穏やかに終えられるようになったとき、少しだけ地面が固くなった感覚がありました。
誰かの返信を待たなくても、夜が怖くない。予定がない週末でも、焦らない。
そうなってはじめて、人に会うことが「埋め合わせ」ではなくなりました。

そこからやっと、人に向き合える状態になったのだと思います。
誰かに好かれたいという気持ちより先に、「自分はもう大丈夫だ」と思える状態をつくること。
恋愛がうまくいくかどうかは、相手との相性より前に、自分の足元で決まっている部分が大きいように思います。

焦る必要はありません。
恋愛を手放している時間は、何もしていない時間ではなく、次に人と向き合うための土台をつくっている時間です。

* * *
離婚後の恋愛で空回りするのは、努力が足りないからではありません。

自分の土台が整う前に動き出してしまうから、善意まで重くなるのです。
恋愛の前に、まず自分の生活を自分の手に戻す。そこが出発点だと思います。

この話は、動画でももう少しゆっくり整理しています。
音声で辿りたい方はこちらです。

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高坂(47歳・離婚経験あり・現在独身)
恋愛を入口に、男の後半戦の立て直しについて書いています。
YouTube: 大人の男の恋愛作法

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