トーンアームSME 3009 Series II Improvedを調整する!
アナログオーディオシリーズです。
前回の記事
前回は購入したレコードプレーヤー本体のセッティングを行いました。
今回はトーンアームのセッティングを行います。
手順
トーンアーム(SME 3009 Series II Improved)のセッティング手順は以下のとおりです。
SME 3009 Series II Improved 取り扱い説明書 英語版 (e-staff-netより)
1トーンアームの水平(高さ)調整
2 カートリッジの傾き調整
3 オーバーハング調整
4 ラテラルバランス調整
5 トーンアームのゼロバランス調整
6 針圧調整
7 インサイドフォースキャンセラー(アンチスケート)調整
※日本語の説明書をネットで検索すると、何故か手順が違う画像がヒットしてしまいますので原版の説明書を参考にしたほうが良いと思います。
作業
1 トーンアームの高さ調整を行います。
レコード版を置いてカートリッジをレコードに乗せて観察します。

少しウエイト側が下がっています。

丸印の六角を緩めると高さが調整できます。

高さを上げて水平になりました。
2 カートリッジの傾きを観察します。

問題ないようです。
調整する場合はシェルを掴んでひねると回転させることができます。
3 オーバーハングを測ります。



オーバーハングも問題ありません。
調整する場合はアームベースのネジ(両側にあり)を緩めるとアームの位置を前後に動かせます。

カートリッジがゲージのラインと内周、外周共に平行になるように調整します。
カートリッジが内向きの場合はオーバーハングが短い状態、カートリッジが外向きの場合はオーバーハングが長い状態です。
4 ラテラルバランスを観察します。
先ずはカートリッジの針先をスタイラスカバーなどで保護しておきます。
プラッターは外しておきます。
次にレコードプレーヤー自体を手前に傾けてアームをフリーの状態(ブラブラする状態)にします。
アームを回転方向に持ち上げ、手をはなします。
私の場合は外周に向かって流れていきました。
これをどのポイントにアームを置いても左右に流れないように調整します。

丸印の六角を緩めてバランスウエイトを左右に動かして調整します。

どちらにも流れずアームが止まるようになりました。
5 トーンアームのゼロバランス調整
以前の記事に書いたとおり、いま使用しているカートリッジとシェルでは重量オーバーでゼロバランスはとれませんのでパスします。
調整方法はカートリッジは付けたまま、インサイドフォースキャンセラーを外します。
バランスウエイトは針圧ゼロの位置にします。
アームをフリーにしてカートリッジ側にもウエイト側にも着地してしまわないようにメインウエイトを回して調整します。
厳密に水平でなくてもかまいません。
6 針圧調整
デジタル針圧計を使って1.5gに調節します。
バランスウエイトを前後に動かすことで調節できます。


7 インサイドフォースキャンセラー(アンチスケート)調整
まずアームをレコードの外周に置き、インサイドフォースキャンセラーの糸がアームに対して直角になるように向きを調節します。

赤丸のネジを少し緩めると支柱が動かせます。

基本的にはアームの目盛りを見て針圧と同じだけインサイドフォースをかけます。

アームをゼロバランス状態でフリーにした時に左右どちらにも滑っていかなければOKです。
これで完了!
ツール
今回使ったツールです。
アライメント プロトラクターなどと呼ばれているもの。
オーバーハングを調節する際に使用します。
私は汎用品を購入しましたが、各メーカーがそれぞれのアーム専用の図面をPDFで公開しているので紙に印刷したものでもOKです(必ず原寸で印刷してください)

こちらはカートリッジアライメントなどと呼ばれているもの。
カートリッジやアームの水平を見る際に使用します。

最後に
結構面倒かもしれませんが、中古でアナログプレーヤーを購入した場合、前の使用者がどのような環境、セッティングで使用していたかはわかりませんので最初にひと通りチェックしておくのがお勧めです。
もちろんリニアトラッキングのプレーヤー(アームを機械で左右に動かす機構)を購入すればこのような面倒からは開放されますがスタティックバランスのトーンアームでセッティングを楽しむのもひとつの醍醐味だと思います。
これでレコードプレーヤーのセッティングは全て終了しました。
音出しはまた次の機会に記事にしたいと思います。
