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「景気サイクル」を今の数字で補足する——数字で測る「今」

📌 今日のポイント

・広瀬氏は景気サイクルの「原理」を解説した。この補足では「今どこにいるか」を5つの指標で測定する

・S&P500は過去10回のリセッションで平均8ヶ月前にピークをつけ、平均31%下落した

・LEI(景先行指数)は6ヶ月連続でマイナス。ISM製造業は52.7で拡大圏だが新規受注が減速中

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■ 広瀬氏の記事のエッセンス

景気は拡大→過熱→後退→回復のサイクルで動く。経営者が同時に楽観して設備投資し、金融機関がそれを増幅する。中央銀行の利上げは過熱を冷やして好景気を長持ちさせる行為であり、株価はGDPより先に動く。


■ 今、サイクルのどこにいるのか——5つの体温計

ここでは「今」を5つの指標で測る。

1つ目はConference BoardのLEI(景気先行指数)。2026年1月に97.5で、過去6ヶ月で-1.3%。これは景気が減速に向かう初期シグナルにあたる。ただし、LEIがマイナスでも即座にリセッションに入るわけではない。2015年にも似たパターンがあったが、その時は減速で止まった。

2つ目はISM製造業PMI。3月は52.7で拡大圏にある。ただし新規受注が55.8→53.5に減速した。ひらたく言えば、工場はまだ回っているが、新しい注文が減り始めている。ラーメン屋でいえば「今日の行列は長いけど、予約が減ってきた」状態。

3つ目は消費者信頼感指数。89.1まで低下している。これは消費者が財布の紐を締め始めているシグナル。米国経済の7割は個人消費なので、ここが崩れると全体に効く。

4つ目はSahm Rule(サーム・ルール)。失業率の3ヶ月移動平均が過去12ヶ月の最低値から0.5ポイント以上上昇するとリセッションのシグナルとされる。現時点ではまだ発動していない。

5つ目はS&P500自体の位置。広瀬氏が書いた通り、株価はGDPに先行する。今のS&P500は史上最高値圏から調整局面にある。問題は「これが健全な調整か、リセッション前の崩壊の始まりか」の見極め。

総合すると「拡大局面の後半、過熱手前で減速の兆候が出始めた段階」。まだリセッション入りではないが、ここから半年が分水嶺になる。


■ 過去6回のリセッションで株価はGDPに何ヶ月先行したか

広瀬氏は「GDPは今起きていることを報告するのに対し、株価はこれから起きることを予期して動く」と書いた。では実際に何ヶ月先行したか。

過去のデータを見ると、S&P500はリセッション開始の平均8ヶ月前にピークをつけている。

2001年のITバブル崩壊では、S&P500は2000年3月にピークをつけ、リセッション認定(2001年3月)の12ヶ月前に動いた。下落幅は-49%。

2007-2009年のリーマンショックでは、ピークは2007年10月で、リセッション認定(2007年12月)のわずか2ヶ月前。しかし本格的な下落は2008年9月のリーマン破綻以降で、ピークから-57%。

2020年のコロナショックは特殊で、ピーク(2020年2月)からリセッション認定(2020年2月)までほぼ同時。ただし下落は-34%で、回復は5ヶ月と歴史上最速だった。

重要なのは「平均8ヶ月」という数字に振り回されないこと。リーマンは2ヶ月、ITバブルは12ヶ月。サイクルごとにリードタイムが全然違う。

もう一つ注目すべきは回復の速度。過去10回のリセッションで、S&P500はボトムから12ヶ月で平均40%回復している。下がる時は速く、戻る時も速い。


■ 「逃げ遅れた人」と「早すぎた人」——投資家が陥る2つの罠

景気サイクルを知っていても、実際に使いこなすのは別の話。

1つ目の罠は「GDP統計で確認してから動く人」。広瀬氏が指摘した通り、GDPは遅行指標。リセッション認定はNBERが行うが、認定時点では既にリセッションの半分以上が過ぎていることが多い。2020年のコロナリセッションでは、認定(2020年6月)時に株価は既に底から30%以上反発していた。

2つ目の罠は「先行指標を見て早く逃げすぎる人」。LEIが6ヶ月連続マイナスだからといって、すぐにリセッションが来るとは限らない。2015-2016年にもLEIは弱含んだが、リセッションには至らなかった。逆張りのチャンスだった。

では投資家はどうすればいいか。投資助言はできないが、「見るべき順番」は示せる。

まず自分のポートフォリオの中で「景気敏感株」と「ディフェンシブ株」の比率を確認する。次にLEIとISM新規受注の方向を毎月チェックする。そしてSahm Ruleが発動したかどうかを確認する。この3つを定点観測するだけで、「サイクルのどこにいるか」の解像度が格段に上がる。


■ まとめ

広瀬氏の記事は景気サイクルの「なぜ」を原理から解説した。この補足では「今どこにいるか」を測定し、「過去何が起きたか」を実データで裏付けた。

現在の米国経済は、拡大局面の後半で減速の初期兆候が出ている段階。LEIはマイナス、ISM新規受注は減速、消費者信頼感は低下。ただしISM総合は拡大圏、Sahm Ruleは未発動。リセッション入りはまだ確定していない。

広瀬氏の記事と合わせて読むことで、「サイクルとは何か」という原理と、「今サイクルのどこにいるか」という現在地の両方を手にできる。

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※本記事はAIによる分析であり、広瀬隆雄氏本人の見解ではありません。

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