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車で回って普通に修行。秩父札所の後半戦も甘くなかった

秩父札所三十四観音霊場の後半戦、18番から34番までを車で巡ってきました。※前半戦はこちら

前半17か所を回った時点で、参拝して、御朱印をいただいて、次へ移動する流れには慣れたので、今回こそは、落ち着いて回れると思っていました。

結局、巡礼後半戦も舐めてました。

8時に18番札所・神門寺からスタート。境内にはほとんど人がおらず、「今日は静かな巡礼になるかもしれない」と穏やかだったのは、最初の数分だけ。

20番あたりから、見覚えの御一行さまが増えてきます。さっきの駐車場にいた人たちが、また次の札所にいる。声はかけない。でも、同じルートを進んでいるのは分かる。

巡礼なのに、でも、孤独なレースは続いていくのです。

後半戦は、山道とナビが本気を出してくる

前半と後半で違ったのは、お寺の移動距離と道の雰囲気でした。

前半も楽ではありませんでしたが、後半は山道が増えます。ナビは淡々と「右方向です」と言ってきますが、こちらは淡々としていられません。

お寺に着く。駐車場を探す。石段を上る。手を合わせる。納経所へ向かう。車に戻る。
これを繰り返していると、巡礼というより、かなり真面目な周回作業。

お堂の前に立って手を合わせる瞬間だけは、ちゃんと静かです。ただ、車に戻った瞬間に現実が戻ります。

次の寺まで何分か。
駐車場はあるのか。
納経時間に間に合うのか。

心は少し静かになる。でもナビは待ってくれません。

前半は「慣れないきつさ」でした。後半は「分かった上で、続く修行」というきつさです。私は後半の方が効きました。途中から、ナビの音声案内まで少し憎たらしく聞こえてきました。

熊よけ鈴、20分で退場

後半で特に印象に残ったのが、26番札所・円融寺の奥の院にあたる岩井堂です。

事前に買っておいた秩父三十四か所札所巡りルートガイドbookがなければ、たぶん見落としていました。普通に札所だけ回っていたら、奥の院まで意識が向かなかったと思います。

岩井堂へ向かう道で、Amazonで買った熊よけ鈴を初投入しました。山道ですし、念のためです。

ところがこの鈴、使い始めて20分ほどで壊れて、茂みの中へ消えていきました。
ベル代、3000円。

熊よけより先に、自分の装備管理をどうにかするべきでした。そう思いながら歩いた道でしたが、岩壁の下にあるお堂はかなり印象に残っています。少し疲れた状態でたどり着くからか、写真で見るよりも静かで、重さがありました。

31番・観音院も強烈でした。階段がとにかくきつい。上っている途中から、考えることがだんだん減っていきます。

疲れた。足が重い。でも上るしかない。

達成感というより、単純に余力がなくなって、頭が静かになっていく感じでした。

結願前の最後は、ほぼ無でした

31番を越えると、終わりは見えてきます。ただ、納経所は17:00までなので、終わりが見えることと、余裕があることは別です。

32番、33番、34番。残りは少ないのに、移動距離がトップクラスの10キロ以上、納経時間は迫ってきます。ここからは参拝というより、時間との勝負。

「もう少しで終わるんだ(涙)」なんて余韻もありません。
頭の中もかなり無です。

只々、1~2か所残して終わるのは、絶対に嫌だったので必死でした。

34番で最後の御朱印をいただき、納経帳が埋まったときは、さすがに「終わったんだ」と思いました。結願、と言えばきれいですが、正直なところ「良くやった」が近いです。

ただ、煩悩は消えませんでした。

物欲   ー 白装束に御朱印を押していく半被がカッコいい。熊ベル3000円(泣)
食欲   ー 秩父そばをもう一度食べたい。
承認欲求 ー 御朱印を集めた自分を褒めたい。

三大欲求、ほぼ現役です。

かなり疲れました。山道も多く、階段もきつく、時間にも追われました。それでも、どのお寺でも手を合わせる瞬間だけは静かでした。その静けさと、ナビの音声案内が交互に来る一日でした。

秩父札所の後半も、車で回って普通に修行です。

次に行くなら、熊よけ鈴はもう少し丈夫なものを選びます。

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